第3講

財政-第3講
1.現代財政と財政システム(2)
2008年4月15日 第1限
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国と地方の財政関係
 地方税
 地方交付税交付金(=地方交付税)
 国庫支出金(=補助金)
 地方譲与税
 地方債
国と地方の税財政改革(=「三位一体の改革」)
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第2講の再説
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国・地方
①税収入(国税・地方税)+借金(国債・地方債)
=歳入
⇒財政支出=国・地方の経済活動
=歳出
②相互に資金の繰入れ(特に,国から地方)
③社会保障基金への資金繰入れ=公費負担
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国と地方の財政関係
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地方税
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地方税=住民税,事業税、固定資産税など…資料3-1
地方税法=地方が徴収できる税目,税率を定める
税収だけでは財源不足
→残りはすべて借金(地方債)でまかなう?
⇔国からの資金繰入れ(=財源移転)+借金(地方債)
 地方交付税交付金(=地方交付税)
国庫支出金(=補助金)
 地方譲与税
⇒国・地方間の財源配分…資料3-2

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地方交付税交付金(=地方交付税)
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地方の財政力格差を是正
国税5税→地方の財政力に応じた資金配分
財政力格差の是正…資料3-3
国は使途を制約しない
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国庫支出金(=補助金)
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国は使途を特定
補助事業の一部が地方負担となる場合も
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地方譲与税
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国税として徴収した税→全額あるいは一部を地方に
地方の財政力とは無関係な資金配分
特定財源>一般財源
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地方債
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国と地方の協議による発行
地方債の発行が地方財政の一段の悪化を招く可能性?
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国と地方の税財政改革
(=「三位一体の改革」)
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国と地方の税財政改革(=「三位一体の改革」)
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「三位一体の改革」(2004年度~)
①補助金改革
②税源移譲(国税→地方税)を含む税源配分の見直し
③地方交付税改革
→(1)地方が決定すべきことは地方が自ら決定
(2)国から地方への資金繰入れを抑制
実施された改革(~2006年度)
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「三位一体の改革」の問題点
①補助金削減
②地方への税源移譲
③地方交付税の抑制
地方の財政力格差は拡大?
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第4講の予定
2.予算制度(1)
 国の会計制度
 一般会計
 特別会計
 予算の仕組み①
 予算とは何か
 予算の種類
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参考資料の出典等
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資料3-1…総務省編「平成20年版(平成18年度決算)地方財政白書」
http://www.soumu.go.jp/menu_05/hakusyo/chihou/20data/img/z-025.gif
資料3-2…総務省「目で見る日本の地方財政 地方財政の状況 平成18年版地方財政
白書ビジュアル版(平成16年度決算)」
http://www.soumu.go.jp/iken/zaisei/18data/jyoukyou.pdf
資料3-3…総務省編「平成18年版(平成16年度決算)地方財政白書」
http://www.soumu.go.jp/menu_05/hakusyo/chihou/18data/18czb1-3.html
参考文献
神野直彦編[2006]『三位一体改革と地方税財政-到達点と今後の課題』(学陽書房)
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