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エイバック特許ビジネススクール
技術者の発明と特許にする発明
講師・弁理士
鈴木 伸夫(脇・鈴木特許事務所)
Copy-right reserved by Abac Zoom,Inc & Nobuo Suzuki
1
発明者(技術者)の発想
と
弁理士の発想(1)
2つの発明のギャップ
開発現場での発明
顧客よりの開発依頼→無理難題でも開発、納品
特許明細書に記載
クレーム作成者(弁理士)の創造力
2
発明者(技術者)の発想
と
弁理士の発想(2)
2つの発明と特許明細書
従来技術
解決すべき課題
解決手段
具体的な実施例
3
発明者(技術者)の発想
と
弁理士の発想(3)
特許明細書上の発明
項目
発明者
弁理士
従来技術
開発担当者の技術分野
技術者としての従来技術
特許法上の
従来技術
解決すべ 必要は発明の母, 無理難
き課題
題を解決する必要性
解決手段
無理難題を解決した
手法・装置
3つの然
自然・当然・必然
抽象化の作業
発明へのアプローチ
4
発明
【
公
開
番
号
】
特
開
平
9
-
3
0
1
9
0
【発明の名称】超音波圧接により固定された消しゴム保持
用口輪を有する鉛筆およびそれに適合する口輪
【出願番号】特願平8-205340 【優先権主張番号】9508831
(33)【優先権主張国】フランス(FR)
1…鉛筆、2…黒鉛、3…鉛筆上端部、4…鋭端、5…口輪、6…消しゴム
、7…鉛筆本体、
【解決手段】 芯鉛2を有し、その上部、鉛筆本体に固定
した口輪5に消しゴム6を備えた消しゴム付き鉛筆
【図1】(次ページ)
抽象化1→ 「消しゴム付き鉛筆」
抽象化2→ 「消しゴム付き筆記具」
抽象化3→ 「描画像消去具付き筆記具」
5
発明(図)
1…鉛筆、
2…黒鉛、
3…鉛筆上端部、
4…鋭端、
5…口輪、
6…消しゴム、
7…鉛筆本体、
6
発明1
【公開番号】特開2002-211191(P2002-21119
1A)
【出願番号】特願2001-53140(P2001-53140)
【課題】鉛筆で描かれた線が消しゴムで簡単に消
せるように、ボールペンで描かれた線も簡単に、
安全で、安価に消せる、線消し器付ボールペンを
提
供
す
る
。
【解決手段】ボールペンのペン先の反対端にサン
ドペーパーに使用する砥石粉末を貼付した線消し
器を取り付けた、線消し器付ボールペン。
7
発明1(図)
1 砥石粉末を貼付した
ヤスリ部。
2 ねじ部。
3 線消し器本体。
4 ねじ部。
5 砥石粉末を貼付した
ヤスリ部。
6 ボールペンのインクケ
ース。
7 ボールペン本体。
8 ボールペンのペン先。
8
発明2
( 1 1 ) 【 公 開 番 号 】 特 開 平 8 - 2 0 1 9 7
(54)【発明の名称】鉛筆差し込み式筒形消しゴム
(21)【出願番号】特願平6-186893
【目的】 消しゴムを筒形に作り鉛筆を通し
て使用する
【構成】 消しゴムを筒形に作ったものであ
る
【 付 号 の 説 明 】 1
【図2】
消 し ゴ ム
2
鉛 筆
9
発明2(図2)
【付号の説明】1 消しゴム 2 鉛筆
10
発明3
( 11 ) 【 公 開 番 号 】 特 開 平 9 - 1 5 6 2 9 4
(54)【発明の名称】ペン型修正液付きボールペン
(21)【出願番号】特願平7-346617
【課題】書き損じの修正に便利なボールペン。
【請求項1】 消しゴム付き鉛筆のように、下部にボ
ールペン、上部にペン型修正液を付け、ボールペン
で書き損じても、上部のペン型修正液をひっくり返
し、トントンと叩いて、白く修正をし、乾いたらボ
ールペンで上から書くことができるもの。
11
発明3
(図)
12
発明者(技術者)の発想
と
弁理士の発想(4)
最後に
弁理士はナマの発明を
文字と図面に置き直す翻訳者
発明者
明細書
弁理士(翻訳者)
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