4、「入社」型社会はどのように作られた? 〜「就社」より「入社」〜 「標準労働者」・・・学校卒業後に直ちに企業に就職し、同 一企業に継続勤務している労働者のこと 就職・・・学校を卒業するまさにその時点においてある特定 の社会に『就く』ことを決める、一回限りの選択である。 →こうしたものの見方が一般化してきているという意味で 『就社』社会と呼ばれるにふさわしい but 就社? 「会社に入る」=会社のメンバー、「社員」になった 現状を批判的に論評するときの『就社』より『入社』 という言葉の方が現実に近い!! 4、「入社」型社会はどのように作られた? 〜新卒定期採用制の成形〜 第一世界大戦後・・・採用年齢や採用時期が統一 →高等小学校を卒業した4月に14歳程度で採用 他の企業に雇われていた労働者は雇い入れず、学校を卒業 したばかりのまっさらな若者に企業負担で教育訓練を施し、彼 らを企業内で職長などにまで昇進させていくという仕組みの出 発点!! 彼らが養成工のエリートとすると、ノンエリートの一般職工は 原則期間を定めた臨時工として必要に応じて採用。一定期間 勤務すれば一部が本工に登用される仕組みができた! 4、「入社」型社会はどのように作られた? 〜採用制度〜 新規中卒者・・・新卒者の紹介は公共職業安定所(職安)が 1 中心。職安と中学校が協力し、1人1社主 義に基づき卒業前に内定を取り付け4月 日付けで就職! 新規高卒者・・・職安が関与せず高校と企業との継続的な 取引関係で企業はよりよい労働力を確保 でき高校は就職先を確保できる「実績関 係」の上になりたっている! 大卒者・・・・・・・企業へのメンバーシップを付与するかの 選抜。大学の銘柄に示される大学入試の 成績が入社後の教育訓練に耐えうる「能 力」を指し示すとして関心の対象となった。
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