今からを生きよう~enjoy from now~

⺠間介護事業者推進委員会
今からを生きよう~enjoy from now~
若年性認知症と診断を受けて
笑顔
家族
ストレス
岡山県
みまさかデイサービスセンター
美作市
の
介護職員
だ
野田
しのぶ
Fax:0868-73-6200
今回の発表の施設
またはサービスの
概要
岡山県の県北、美作市に特別養護老人ホームを中心に、通所介護事業所・居宅介
護事業所・訪問介護事業所・認知症対応型通所介護事業所・ケアハウスを運営し
ています。90名の職員で、様々な取り組みにチャレンジしています。
Ⅰ.<取り組み課題>
⑨病気になった今だからこそ
みまさかデイサービスセンターでは、ご利用者がストレス
を忘れ“とにかく笑って過ごすこと”をテーマに日々お一
“今を楽しもう”
⑩取り戻した笑顔
人お一人に向き合い寄り添ってサービスを提供。また、認
知症利用者を抱え、在宅生活の 1 番の援助者である ご家族
の気持ちにも寄り添い、理解し受け止めていける様、取り
Ⅲ.<活動の成果と評価>
・
組んできた。
A様の表情が明るく豊かになり、良く笑われるよう
になった
H13 年 7 月に開所以来、初めての若年性のご利用者受入とい
・
CMだけではなく、事業所からの提案や相談をDr
うことで(発症したばかり)、
“今できること”
“今日を楽し
の助言を交えて話すことによりスムーズに聞き入
く生きる”
“新しいことに挑戦する”をテーマに一緒に勉強
れてもらえ、心を開いて何でも相談してもらえるよ
させて頂くつもりで、この取り組みをスタートさせた。
うになった
(時には涙されることも・・・)
期
間
対 象 者
平成 24 年 12 月末~平成 25 年 4 月末現在
・
A様
59 歳
男性
・
認 知 症 の 診 断 を 受 け 昨 年 、 長 年 勤
めてきた職場を退職
家族構成
A 様を支える奥様に変化が観られ、結果、ご夫婦共
に良く笑って話をされるようになった
ペアルックのような服装で楽しむ姿が見られる様
になった
・
妻
他県に住む息子夫婦・孫を巻き込んでの交流ができ
るようになった
夫の病気の為に退職
夫の両親と同居
・
一生懸命になりすぎない介護に気持ちを変換する
ことができ、奥様の心にも余裕ができ、A様の様子
にも変化が生まれ、
Ⅱ.<具体的な取り組み>
①認知症であってまだ認知症でない方の援助について職員
間で方向性を話し合う
〈今後の課題〉
当初、心配していた“若年性は進行が早い”
“認知障害よ
②専門医に相談、協力、助言をお願いする
りも行動障害が目立ってくるだろう”という部分で、目
③専門医への受診は続けながら、デイでも診察ができる体
立った進行は観らないが、判断能力や思い込むと止まら
制を整える
ない、意欲減退など症状は徐々に進行してきている。
身体が元気な今、できなくなっていくことに不安を感じ
そして、
るのではなく、何が出来るか?何にでも一緒に挑戦する
④先ずは、出掛けるところから・・・
心で、今を楽しむ。また、今後、急速に進行していくで
⑤デイではストレスフリーを
あろう症状と葛藤の中で、A 様とご家族を多職種が連携
⑥本人のストレスを理解、受容
して支えていくことが必要であり、認知症対応型である
⑦妻のストレス、両親の悲しみを理解、受容
みまさかデイサービスセンターの意義だと考える。
⑧一生懸命になりすぎない介護へ