平成20年度小・中学校教育課程研究協議会 外 国 語 科 (中) 福島県教育委員会 改訂の趣旨 ① 4技能を総合的に育成する指導を充実 「聞くこと」や「読むこと」を通じて得た知識 について、自らの体験や考えなどと結びつけな がら活用し、「話すこと」や「書くこと」を通 じて発信することが可能となるようにする。 ② 教材の題材や内容を、4技能を総合的に育成す るための活動に資するものに 外国語学習に対する関心や意欲を高め、外国 語で発信しうる内容の充実を図る等の観点を踏 まえる。 改訂の趣旨 ③ 4技能を統合的に活用できるコミュニケーション 能力を育成 →その基礎となる文法をコミュニケーションを支 えるものとしてとらえ、文法指導を言語活動と 一体的に行う。 →コミュニケーションを内容的に充実したものと することができるよう、語彙を充実する。 改訂の趣旨 ④ 「聞くこと」「話すこと」「読むこと」「書く こと」の4つの領域をバランスよく指導 * 小学校外国語活動での音声面を中心とした コミュニケーションに対する積極的な態度等 の一定の素地が育成されることを踏まえる。 → 高等学校やその後の生涯にわたる外国語学習 の基礎を培う。 改訂のポイント (1) 目 標 ア 言語や文化に対する理解を深めること イ 積極的にコミュニケーションを図ろうとす る態度の育成を図ること ウ 聞くこと、話すこと、読むこと、書くこと などのコミュニケーション能力の基礎を養う こと • 上記3つの柱に変更はない 改訂のポイント (2) 内 容 ア 言語活動 領域ごとに示す言語活動の指導事項を、それぞれ 一項目ずつ増やし充実を図る。 「聞くこと」→ まとまりのある英語を聞いて、 概要や要点を適切に聞き取ること 「話すこと」→ 与えられたテーマについて簡単な スピーチをすること (2) 内 容 ア 言語活動 「読むこと」→ 話の内容や書き手の意見などに対して 感想を述べたり賛否やその理由を示した りできるよう、書かれた内容や考え方な どをとらえること。 「書くこと」→(現行のものを再編) 語と語のつながりなどに注意して正し く文を書くこと。 身近な場面における出来事や体験した ことなどについて、自分の考えや気持ち などを書くこと。 自分の考えや気持ちなどが読み手に正 しく伝わるように、文と文のつながりな どに注意して文章を書くこと。 改訂のポイント (2) 内 容 イ 言語活動の取扱い <言語の働きの例> 「コミュニケーションを円滑にする」 「気持ちを伝える」 「情報を伝える」 「考えや意図を伝える」 「相手の行動を促す」 改訂のポイント (2) 内 容 イ 言語活動の取扱い 【第1学年における言語活動】(配慮事項) 小学校における外国語活動を通じて音声面を中心と したコミュニケーションに対する積極的な態度など の一定の素地が育成されることを踏まえ、 ○ 身近な言語の使用場面や言語の働きに配慮した言 語活動を行わせること。 ○ その際、自分の気持ちや身の回りの出来事などの 中から簡単な表現を用いてコミュニケーションを図 れるような話題を取り上げること。 改訂のポイント (2) 内 容 ウ 言語材料 ⅰ) 言語活動の一層の充実のために 「900語程度までの語」→「1200語程度の語」 105時間から140時間 ⅱ)「文型」→「文構造」 ⅲ)「はどめ規定」の見直し 関係代名詞、to不定詞、動名詞 ・・・「基本的なもの」 削除 受け身 ・・・「現在形及び過去形」 改訂のポイント (2) 内 容 エ 言語材料の取扱い ⅰ) はどめ規定の見直しから 「理解の段階にとどめること」→ 制限をなくした ○主語+動詞+whatなどで始まる節 ○主語+動詞+間接目的語+how(など)to不定詞 ○関係代名詞のうち、主格のthat,which,who, 及び目的格のthat,whichの制限的用法 改訂のポイント (2) 内 容 エ 言語材料の取扱い ⅱ) 4項目の追加 ○発音と綴りを関連づけて指導 ○文法は、コミュニケーションを支えるものであることを 踏まえ、言語活動と効果的に関連づけて指導 ○(文法事項の取扱いについては)語順や修飾関係などに おける日本語との違いに留意して指導 ○関連のある文法事項はまとまりをもって整理するなど、 効果的な指導ができるように工夫 指導計画の作成上の留意点 ○ 3学年間を通しての目標の達成 →各学年の目標を定め、指導計画を作成する ○ 語、連語及び慣用表現の指導 →活用することを通して定着を図る ○ 辞書の活用 →辞書の使い方に慣れ、活用できるようにする ○ 教材:「伝統文化」「自然科学」の追加 →外国語で発信しうる内容の充実を図る
© Copyright 2024 ExpyDoc