素粒子実験、高エネルギー宇宙物理研究室 大杉節、釜江常好、深沢泰司 我々を構成している物質の構成単位は素粒子である。また、 我々は宇宙という世界の中に存在している。こうした素粒子や 宇宙がいかなるものであるのか、という疑問を持つことは物 理を学ぶ者にとっては自然なことである。本研究室では、こう した疑問に対して、特に高エネルギー現象という極限状態を 実験観測することによって初めて見えてくる物理法則を探る 研究をしている。具体的には、世界の最先端の実験観測プ ロジェクトに参加して、さまざまなデータ解析を行いながら研 究を進める。また、そうした実験観測装置の開発も研究には 必須なことであり、我々はシリコンストリップセンサーという 半導体デバイスの開発において世界のトップレベルにある。 さらに、解析ソフトウエア‐の開発も重要な研究活動の1つ である。 現在は、素粒子実験ではアメリカのCDF実験とヨーロッパの アトラス実験に参加しながら、素粒子統一理論の検証を行っ ている。また、宇宙観測においては、アメリカのガンマ線天文 衛星GLAST(2005-)と日本のX線天文衛星Astro-E(2005-)の 検出器の開発に参加しながら、現在稼動しているX線天文衛 星のデータ解析を行って、さまざまな高エネルギー宇宙現象 を研究している。こうしたプロジェクトを通して、日常茶飯事的 に国内や外国の研究者と連絡をとりあいながら、時にはスタ ッフだけでなく学生も日本各地や外国に出張して研究打ち合 わせ、共同作業、研究発表を行っている。 GLAST衛星計画 ガンマ線パルサーのライトカーブ
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