コンピュータ・リテラシー a 番外編 ネットワークを利用したコミュニケーション 1 今日学ぶこと インターネットにおけるコミュニケーションと はどのようなものなのか? インターネットにおけるコミュニケーション にはどのようなものがあるのか? それぞれの特徴はどのようなものか? どのように使い分けたらよいのか? Wiki、AIM、QuickML の利用 2 よく聞く素朴な意見 若者はみなプチプチ携帯をいじっいて、あ れじゃコミュニケーションが取れないよ。薄 気味悪い。 携帯やインターネットは所詮バーチャル。 あんなのばっかりしてたら、現実と空想の 区別がつかなくなる。犯罪の温床だ。 3 コミュニケーションとは ? 「伝達」の意 もっとも古いもの: 例えばアルタミラの洞窟の壁画 これまでの発展 言語、文字 紙、活版印刷 写真 電気による有線・無線通信 音声、映像の記録、伝達 4 メディアの発達によって もたらされたもの 扱いうる情報の種類の拡大 言語、映像、音声 扱いうる情報の伝達性の向上 より多く、より速く、より正確に 双方向コミュニケーション 5 インターネットは画期的か ? 従来からあるものを包含 電話、手紙、FAX、テレビ、ラジオ、新聞 質の転換ではなく、量の転換 論点 手紙がリアルで電子メールがバーチャル? • 日本でもかつては書籍だって危険視された。 実際に「会えば」リアルなのか? (いじめなど) 空想こそが現実を変える原動力 インターネットによって、もたらされる出会い 6 素朴な疑問への一つの回答 コミュニケーションはいずれも重要 実際に「会う」中で、交換される情報は極めて多い 従来のコミュニケーションも、新たなインターネット時 代のコミュニケーションも適宜使えるようになることが 望まれる。 空想 (idea) それ自体が危険とか、それと現実と の区別そのものが問題なのではない。 それが他の人間にどう捉えられるかが問題 自分の相手が人間であることを忘れない。 コンピュータはこの問題の重要な論点ではない。 7 ネットワーク時代に必要なこと コンピュータの技術そのものではない 人間としての経験と力量がものをいう それに裏付けられたコンピュータの技術 コンピュータの利用で迂闊なことをする人 は、もともと迂闊な人であることが多い 8 困った方々 粘着系(ルサンチマンでしょうか) 薀蓄系(大学の教員は仕事です。) おっさん系(昔話や自慢話、お酒入ってます) 電波系(万が一、天才かもしれません) 複合系 喜んで(あるいは正義感から)相手にしたりはし ない。(他にやるべきことがあるはず) 9 コンピュータによる コミュニケーションの特性とは ? 従来にはない特性 空間的自由度の選択 時間的自由度の選択 情報の匿名性の選択 10 空間的自由度の選択 一対一のコミュニケーション 電子メール 一対多のコミュニケーション ウェブページ、メールマガジン 多対多のコミュニケーション 掲示板、メーリングリスト OpenedとClosed 参加メンバーの特定と、敷居の設定 11 時間的自由度の選択 リアルタイム(実時間)での伝達 チャット 単純な情報をすばやく伝える タイムラグ(時間遅滞)を利用した伝達 電子メールやウェブページ • 携帯電話によるメールの欠点とは? 複雑な情報をよく吟味してから伝える 時間に縛られない 12 情報の匿名性に関する自由度 インターネットに完全な記名性、匿名性は ない! しかしある程度はそれをコントロールする ことはできる 記名性ならではの長所と短所 匿名性ならではの長所と短所 記名性→匿名性への大きな流れ 13 インターネットで利用できるさま ざまなサービス タイムラグのあるもの 電子メール メーリングリスト ウェブ・コンテンツ系 • ウェブ掲示板、Wiki、Weblog リアルタイムのもの チャット ネットミーティング 14 電子メール ネットワークで誕生した最も古いサービス の一つ 一対一の情報伝達 Closed な参加形態 (最近はspamなどの問題 も) 記名性高い 普通の手紙との重要な相違 データの蓄積と検索 15 メーリングリスト 多対多のコミュニケーションサービス、 Closedな参加形態 参加には通常手続きが必要 メールを使って一括して情報交換できるの で複数のチャンネルにも容易に対応 話題が10あってもメーリングリストなら、一つ のメールソフトで一括確認できる。 16 ウェブコンテンツ系 Openedな参加形式、多対多のコミュニケー ション、匿名性が比較的高い ブラウザさえあれば参加できるために急速 に普及 情報がメールのように一括管理できない 各サイトをいちいち確認する必要がある 17 ウェブ掲示板 多対多の最もポピュラーなもの サイトによって機能や操作方法が異なる 幅広く多くの人の意見を集めるのに適して いる 反面ノイズの多さも問題 情報の再利用は一般的に困難 雑談系には特に向いていると言える 18 Weblog(ウェブ日記) どちらも時間軸で、情報を追加していく あくまでも一対多の伝達、記名性の高さ ウェブ日記 まさしく公開日記 Weblog もともとはWebの簡単な批評を書き連ねたも の その相違はだんだん薄れている 19 Wiki 誰もが自由に書き換え可能なウェブページ 皆で共有するノートや黒板のように使える 匿名性が極めて高く、それを逆に利用する • 誰でも情報の追加、変更が可能 • (理想的には)情報が整理されていく 新規情報の見分けが困難 • 相互コミュニケーションのツールとしては使えない 20 チャットによる リアルタイムコミュニケーション IRC 最も古い世界規模のチャットサービス Opened インスタントメッセージ Closed 特定の人にのみ情報を伝える その人がオンラインかどうかすぐ判別可能 ネットミーティング 映像や音声も伝達可能に 21 今日の実習 Wiki の応用 AIM によるチャット QuickML によるメーリングリストの利用 22 授業用のWikiの利用 授業用Wikiへは授業のページからアクセ スできる ページ上部の[新規]リンクを押すと、新し いページが作成できる。 ページ上部の[編集]リンクを押すと、今表 示しているページを書き換えられる。 23 自分のページを作成 まずwikiページにアクセス [新規]リンクをクリックし、自分のページを 作成する。 その際ページの名前は自分の苗字やニッ クネームを使う。(本名をフルネームでは使 わないこと) 24 特殊な記述 * 見出し ー 箇条書き #asin(ISBN) 書籍やDVDの情報 25 QuickMLによるメーリングリスト お手軽にメーリングリストを作成し、使い捨 てできるサービス 登録できるメンバーは10人まで 一ヶ月誰も利用しないと消滅 26 メーリングリストの作成 なんとか@quickml.comに、メールを送る だけ すでに誰かがそのアドレスを使っている場 合は、別のアドレスで試してみること 27 メーリングリストへの参加 QuickMLではCcに特別な意味を持たして いる 既に参加しているメンバーを知っている場合 • そのメンバーのアドレスをCcに書いて送信 既に参加しているメンバー • 誘いたいメンバーのアドレスをCcに書いて送信 その際件名や本文は必ず書くこと! 28 メーリングリストからの退会など メーリングリストからの退会 本文が空のメールを送信する メーリングリストの削除 一ヶ月放っておけば勝手に消滅する 用途に合わせてバンバンメーリングリスト を作成し、使い捨てできる 29 AIMによるチャット Netscape付属のAIM AOL Instant Messenger インスタント・メッセージと特定のメンバーによ るチャットが利用できる 30 Proxyサーバの設定 31 スクリーンネームの登録 Netscapeを開く AIMというボタンをクリックするか、サイドバー から友達リストをクリックする スクリーンネームの登録画面が表示される ので、順次情報を入力していく スクリーンネームとパスワードは忘れないこと AOLから登録確認のメールが来るのでそれに 返信すること 32 スクリーンネーム登録に関する 注意事項 スクリーンネームにはこだわらないこと。 AOLが提示する適当なものを選ぶ。 同一のホストからアクセスした場合、一定 時間に限られた数しか登録作業が行われ ない。 授業時間外で登録作業を行う。 AOLからきたメールへの返信を忘れないこ と 33 サインオンと友達の登録 サインオンというボタンをクリック ネットワークに接続 リストの設定タブから友達の追加を行う メンバーがオンラインかどうか分かるようにな る 34 チャットの開始 オンラインタブで友達を選択し、インスタン トメッセージを送信する 一対一でチャットができる チャットへの招待状を送るを選択する 同時に複数人でチャットができる 35 Wiki、ML、AIMの使い分け Wiki コミュニケーションには使わない やりとりの共通の記録の場として使う ML 通常の連絡には最もポピュラー いつでも出せるし、複雑な話題にも適している AIM ちょっとしたことを直ぐに確実に伝えるためには便利 複雑な話題は無理だが、簡単なことならすぐに情報交 換可能 36 情報データベースとしての メール(およびメーリングリスト) 予定やTODO、アイデアなどデータは何で もメールで管理 件名は必ず入れておくこと 携帯電話のメールはPCに転送しておく 会議の前にメーリングリストで打ち合わせ 37 前回の授業より ~スレッド表示 「表示」 → 「並び替え順序」 → 「スレッド」 38
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