世界中の父親、母親に思いを馳せて－私たちを愛してくれている親からの子への手紙親愛なる息子（娘）よ・・・年老いた私が、ある日、いままでの私と違っていたとしても、どうか辛抱強く、私のことを理解して欲しい。私がシャツの上に食べ物をこぼしても、くつひもを結び忘れても、私があなたに色々教えたときように、どうか辛抱強く見守って欲しい。あなたと話すとき、同じ話を何度も繰り返しあなたはその結末を知っていたとしても、どうかさえぎらずに最後まで聞いて欲しい。あなたが小さいとき、あなたが目を閉じて眠るまで同じ話を何度もしたときのように。皆で集まっているとき、思わず失禁してしまっても、そのことを恥ずかしいと思わないで欲しい。私にはコントロールできないのであり、故意にそうするのではないことをわかって欲しい。あなたが気持ちよくいることができるように何度も着替えさせたことを思い出して欲しい。お風呂に入りたがらないときも、私を責めないで、辛抱強くいて欲しい。あなたを追い回して、様々な理由をつけてお風呂に入れたことを思い出して欲しい。私にはもう理解することの出来ない新しい技術を前にして全く歯が立たなくても、十分な時間を与えて欲しい。会話の途中で、私が何を話していたのか忘れてしまったとしても、辛抱強く、思い出すのを手伝って欲しい。その時、私にとって大事なことは、話している内容ではなくて、あなたが側にいて、私に注意を払ってくれているということなのかも知れない。いずれ、歯も弱り、飲み込むことも出来なくなるかも知れない。私の足が疲れきって、もはやバランスをとれなくなってしまったら、あなたが弱々しい足で立ち上がろうとしていたとき、わたしがそうしたように、どうか、私に手を貸して欲しい。活力が少しずつ自分の体から離れていくのを見るのは難しいことだということを理解して欲しい。以前のようにあなたと一緒に走ったり、抱きしめる力がないことを認めることは苦しいことなのです。いつもあなたに最善を与えられるよう、より快適でより美しく、より華やかになるように努めてきました。私がそうなることを悲しんだり、自分が無力だと思わないで欲しい。私をかわいそうだとは思わないで欲しい。あなたが人生を始めたときの私のように、私を理解し、支えてくれる心だけを持って欲しい。それだけで私には勇気がわいてくるのです。あなたの人生の始まりに私がつきそったように私の人生の終わりにつきそって欲しい。愛と忍耐によって私を扱って欲しい。いつもあなたに対する愛情をもってあなたには笑顔で答えたい。親愛なる息子（娘）へ・・・年老いた親より。翻訳 http://www.spiritism.jp