歯科医師臨床研修プログラム - 大分大学医学部

平成25年度
大分大学医学部附属病院群
歯科医師臨床研修
単独方式プログラム
大分大学医学部附属病院
プログラム責任者あいさつ
大分大学医学部附属病院歯科口腔外科長(教授)
河 野 憲 司
「鉄は熱いうちに打て」との言葉があります。皆さんがこれから歩む歯科医師としての道のりを決定付けるの
が、この1年間の研修にあることは否めません。また、どのような機関で研修するかが重要となるでしょう。歯冠
形成や根管治療の手先の技術は、自らの繰り返しにより習熟し、上手になります。しかし、医療や疾患にどう向
き合うかなどの概念的なものは、自己流では会得することは難しいでしょう。求められるのは、広い視野に立っ
て医療を行える歯科医師です。当科では、カンファレンス等の日常的な業務の中で、医療の倫理・理念、症候
の把握から診断までの論理的な考え方と歯科診療のプライマリーケアを教育しています。
医学部附属病院歯科口腔外科であることから、外来患者と同時に入院患者を治療の対象としていることに
あります。また、口腔外科疾患の頻度が高く、多様な疾患に遭遇する機会が多い。また、心臓手術後をはじめ
とする循環器疾患、糖尿病など、他科に受診している患者さんの治療も担当しています。この点が歯学部附属
病院や開業歯科医での研修とは大きな違いがあります。この経験が内科疾患を持った患者の歯科治療に際し
て適切な対応に役立つものと思います。
プログラムは、本院のみの単独方式となります。指導体制は、経験豊富な指導医がマンツ-マンであたりま
す。さらに、1年間の研修を終了した人を対象にした後期研修プログラムを用意しています。これは、より高度
な歯科医療の研修とともに、他科での研修を含めたものです。
新歯科医師の研修プログラムばかりでなく、口腔腫瘍、口唇・口蓋裂、顎変形症等の口腔外科疾患にも関心
のある人は当科での研修を勧めます。
1.大分大学医学部附属病院群 歯科医師臨床研修プログラム
プログラム責任者(歯科口腔外科長(教授))
河野 憲司
副プログラム責任者(歯科口腔外科副科長(講師))
高橋 喜浩
1) 研修の目的
医療人としての自覚と見識を養い、歯科診療に必要な手技、知識を身に付けることを主な目標として、
高頻度歯科診療を実践し、各種検査法の適応、検査所見の解釈を学ぶ。さらに、有病者への対処、その
他の口腔外科の専門的診療の基礎知識を広く習得する。これらを通して医の倫理、理念についても実際
の課題で研修する。
2) 研修の特徴
・研修カリキュラムが充実し、かつ多くの有能な指導医がおり、当病院群では原則として1対1の指導体制
である。
・一般的歯科疾患に加えて、口腔腫瘍、先天異常、変形症、感染症、外傷、顎関節疾患など口腔外科疾患
全般について学ぶことができる。
・有病者の歯科治療を行うことができる。
・全身麻酔手術患者を担当し、その周術期管理を学ぶことができる。
・顔面外傷など救急患者の治療を学ぶことができる。
・大学附属病院の使命である高度先端・先進医療が行われており、その診断技術や治療手段などを学ぶ
機会がある。
3) 研修期間
1年
・オリエンテーション: 平成24年4月 1 日から平成24年4月30日までの 1 か月間
・単独方式プログラム: 平成24年5月1日から平成25年3月31日までの11か月間
4) 研修の内容
・オリエンテーションでは、卒後臨床研修を始めるにあたって、研修医としての心構え、院内での安全管理、
カルテの記載法などを集中的に学ぶ。
・その後、単独方式プログラムでは管理型臨床研修施設(大分大学医学部附属病院歯科口腔外科)にお
いて、研修する。
「大分大学医学部附属病院群 歯科医師臨床研修 単独方式プログラム 」
オリテンテーション(1か月)
大分大学医学部附属病院歯科口腔外科 外来、病棟(11か月間)
・地域医療に関する研修は、指定の研修協力施設において行う。この研修は、大分大学医学部附属病院
歯科口腔外科における研修期間(実施時期 7 月~8 月)に 2 週間行われる。
地域医療ローテーション表
7 月~8 月
A
B
C
D
E
F
カワムラ歯科医院
賀来歯科医院
加來デンタルオフィス
安東歯科医院
守谷歯科医院
おの歯科医院
国東市民病院歯科口腔外科
別府発達医療センター・大分療育センター
<研修協力施設>
施
設
名
賀来歯科医院
郵便番号
住
所
870-1132 大分市大字光吉367-3
電話番号
097-568-0360
施設長名 歯科指導医名
賀来
進
賀来
進
カワムラ歯科医院
870-0848 大分市賀来北3-3-1
097-540-7300
河村 哲夫
河村 哲夫
加來デンタルオフィス
870-0021 大分市府内町1-6-10
097-532-4618
加來 慶久
加來 慶久
安東歯科医院
870-0163 大分市明野南1-27-25
097-553-1211
安東 俊介
安東 俊介
守谷歯科医院
870-0886 大分市上田町1組の2
097-544-4035
守谷 直史
守谷 直史
おの歯科医院
870-0035 大分市中央町2-3-13 大津ビル3F
097-534-8435
小野 晴彦
小野 晴彦
国東市民病院
873-0231 国東市安岐町下原 1456 番地
0978-67-1211
別府発達医療センター
874-0833 別府市大字鶴見4075-1
0977-22-4185
籾井 眞二
福永 拙
高橋 陽夫
荒井 千春
大分療育センター
870-0864 大分市大字国分字六重原567-3
097-586-5252
佐竹 孝之
荒井 千春
5) 研修歯科医の指導体制
ⅰ)研修管理委員会
臨床研修全般の管理運営、臨床研修委員会の立案、作成した臨床研修プログラムの管理、研修歯科医の
管理と研修状況の評価(中断・修了時の手続き・研修修了判定の評価を含む)、指導歯科医等の管理・指導、
臨床研修の改善について調査研究などを行う。
ⅱ)プログラム責任者の役割
プログラム責任者は、1年間を通じて、個々の研修歯科医の指導・管理(各研修歯科医間の調整、各診療
科の指導医間の調整や研修協力施設、協力型臨床研修施設間の調整など)を担当する。プログラム責任者
は、指導歯科医と密接な連携をとり、研修歯科医の目標到達状況を適宜把握し、研修歯科医が修了時までに
到達目標を全て達成できるように調整を行うとともに、研修管理委員会にその状況を報告する。
プログラム責任者の他にプログラム副責任者を原則として研修歯科医数名に1名配置する。副プログラム
責任者は、「担任」に相当し、1年間にわたって研修歯科医の研修状況を把握するとともに、相談等に応じる。
ⅲ)指導歯科医の役割
指導歯科医は、担当する診療科での研修期間中、個々の研修歯科医について診療行為も含めて指導を行
い、適宜目標達成状況を把握する。本プログラムの指導歯科医は、研修管理委員会で認定した者とする。
ⅳ)指導歯科医以外の歯科医師の役割
上級歯科医師は,プログラム責任者および指導歯科医の指示に従い、担当する診療科での研修期間中、
個々の研修歯科医の診療行為の指導を行い、プログラム責任者および指導歯科医に適宜目標達成状況を
報告し,研修歯科医の到達目標の修得を助ける。
ⅴ)指導体制
研修歯科医は指導歯科医の直接的指導の下で研修を行う,あるいは指導歯科医の指導の下で,指導歯
科医以外の歯科医(いわゆる上級歯科医)とともに診療チームを形成して研修を行う。」
6) 研修システムの概要図
研修希望者
大分大学医学部附属病院群 歯科医師臨床研修
単独方式プログラム
研修成績判定及び修了証の交付
( 後期研修* )
* 後期研修は、1年間の研修修了者を対象に、さら
に1年間、より専門的な臨床研修を行うもので、
平成19年度から募集開始
2.歯科臨床研修医の身分,処遇及び採用方法等
① 大分大学医学部附属病院においては、医員(研修医)として採用され、日々雇い入れられる非常勤
職員となり、労働基準法、その他関係法令及び法人規則が適用される。
② 医員(研修医)の給与は日給制となっており、その額は国立大学法人大分大学非常勤職員給与
規程による。(日給 9,305円、卒後臨床研修手当 100,000円/月 を支給)
勤務時間 月曜日~金曜日 8:30~17:15分(1日7時間45分・1週38.75時間)
休憩時間 12:00~13:00
休
暇 休暇(有給)は、次のとおり与えられる。
・ 10日間の年次休暇
・ その他、夏季休暇(5日),病気休暇(3日)等あり。
③ 時間外勤務及び当直 無(時間外勤務手当及び宿直手当 無)
④ 公的医療保険,公的年金保険,労働者災害補償保険,雇用保険 有
⑤ 定期健康診断を年1回(5月)受診
⑥ 歯科医師賠償責任保険は病院加入,個人加入は任意
⑦ 研修活動に参加可(費用の負担無)
⑧ 宿舎 有(状況により入居できない場合がある。)
⑨ 病院内の室 有(1室)
・
研修協力施設での研修は、大分大学医学部附属病院の身分の下で行います。
※定員、募集及び採用の方法
・定員 単独方式 6名
・ 募集及び採用の方法
公募により募集し、面接を実施のうえ、マッチングプログラムにより採用者を決定する。
3.大分大学医学部附属病院群 歯科医師臨床研修到達目標
研修目標
以下の「基本習熟コース」を自らが確実に実践できることを基本とし、研修後に早期に習得す
べき「基本習得コース」を頻度高く臨床経験する。
(1).歯科医師臨床研修・基本習熟コース
《一般目標》
独立診療が実施できるようになるために、基本的な歯科診療に必要な臨床能力を身に付ける。
1) 医療面接
【一般目標】
患者中心の歯科診療を実施するために、医療面接についての知識、態度、技能を身に付け実践する。
【行動目標】
①コミュニケーション・スキルを実践する。
②病歴(主訴、現病歴、既住歴、家族歴)聴取を的確に行う。
③病歴を正確に記録する。
④患者の心理・社会的背景に配慮する。
⑤患者・家族に必要な情報を十分に提供する。
⑥患者の自己決定を尊重する。(インフォームドコンセントの構築)
⑦患者のプライバシーを守る。
⑧患者の心身におけるQOL(Quality Of Life) に配慮する。
⑨患者教育と治療への動機付けを行う。
2) 総合診療計画
【一般目標】
効果的で効率の良い歯科診療を行うために、総合治療計画の立案に必要な能力を身に付ける。
【行動目標】
①適切で十分な医療情報を収集する。
②基本的な診査(基本的な検査を含む)を実践する。
③基本的な診査の所見を判断する。
④得られた情報から診断する。
⑤適切と思われる治療法及び別の選択肢を提示する。
⑥十分な説明による患者の自己決定を作成する。
⑦一口腔単位の治療計画を作成する。
3) 予防・治療基本技術
【一般目標】
歯科疾患と機能障害を予防・治療・管理するために、必要な基本的技術を身に付ける。
【行動目標】
①基本的な予防法の手技を実施する。
②基本的な治療法の手技を実施する。
③医療記録を適切に作成する。
④医療記録を適切に管理する。
4) 応急処置
【一般目標】
一般的な歯科疾患に対処するために、応急処置を要する症例に対して、必要な臨床能力を身に付ける。
【行動目標】
①疼痛に対する基本的な治療を実践する。
②歯、口腔及び顎顔面の外傷に対する基本的な治療を実践する。
③修復物、補綴装置等の脱離と破損及び不適合に対する適切な処置を実践する。
5) 高頻度治療
【一般目標】
一般的な歯科疾患に対処するために、高頻度に遭遇する症例に対して、必要な臨床能力を身に付ける。
【行動目標】
①う触の基本的な治療を実践する。
②歯髄疾患の基本的な治療を実践する。
③歯周疾患の基本的な治療を実践する。
④抜歯の基本的な処置を実践する。
⑤咬合・咀嚼障害の基本的な治療を実践する。
6) 医療管理・地域医療
【一般目標】
歯科医師の社会的役割を果たすため、必要となる医療管理・地域医療に関する能力を身につける。
【行動目標】
①保険診療を実践する。
②チーム医療を実践する。
③地域医療に参画する。
(2)歯科医師臨床研修・基本習得コース
《一般目標》
生涯にわたる研修を行うために、より広範囲の歯科医療について知識、態度、技能を習得する態度を養う。
1) 救急処置
【一般目標】
歯科診療を安全に行うために、必要な救急処置に関する知識、態度、技能を習得する。
【行動目標】
①バイタルサインを観察し、異常を評価する。
②服用薬剤の歯科診療に関連する副作用を説明する。
③全身疾患の歯科診療上のリスクを説明する。
④歯科診療時の全身的合併症への対応法を説明する。
⑤一次救命処置を実践する。
⑥二次救命処置の対処法を説明する。
2) 医療安全・感染予防
【一般目標】
円滑な歯科診療を実施するために、必要な医療安全・感染予防に関する知識、態度、技能を習得する。
【行動目標】
①医療安全対策を説明する。
②アクシデント、インシデントを説明する。
③医療過誤について説明する。
④院内感染対策(Standard Precautions を含む)を説明する。
⑤院内感染対策を実施する。
3) 経過評価管理
【一般目標】
自ら行った治療の経過を観察評価するために、診断及び治療に対するフィードバックに必要な知識、態度、
技能を習得する。
【行動目標】
①リコールシステムの重要性を説明する。
②治療の結果を評価する。
③予後を推測する。
4) 予防・治療技術
【一般目標】
生涯研修のために必要な専門的知識や高度先進的技術を理解する。
【行動目標】
①専門的な分野の情報を収集する。
②専門的な分野を体験する。
③POS (Problem Oriented System) に基づいた医療を説明する。
④EBM (Evidence Based Medicine) に基づいた医療を説明する。
5) 医療管理
【一般目標】
適切な歯科診療を行うために、必要となるより広範囲な歯科医師の社会的役割を理解する。
【行動目標】
①歯科医療機関の経営管理を説明する。
②常に、必要に応じて医療情報の収集を行う。
③適切な放射線管理を実践する。
④医療廃棄物を適切に処理する。
6) 地域医療
【一般目標】
歯科診療を適切に行うために、地域医療について知識、態度、技能を習得する。
【行動目標】
①地域歯科保健活動を説明する。
②歯科訪問診療を説明する。
③歯科訪問診療を体験する。
④医療連携を説明する。
平成24年度 大分大学医学部附属病院
研修医オリエンテーションプログラム
全体のタイムスケジュール
1日目
【会 場】卒後臨床研修センター セミナー室/臨床大講義室
日
時
間
8:30~8:45
8:45~9:00
9:00~9:15
9:15~9:45
9:45~10:15
4
月
2
日
(月)
10:15~10:30
10:30~11:00
11:00~12:00
講
義 内 容
講
卒後臨床研修センター長挨拶
説明・会場移動
辞令交付・病院長講話
大分大学の概要
附属病院の現況、特定機能病院、個
人情報保護等について
会場移動・説明
保険医登録等について
病院情報管理システム(BUNGO)について
師 等
センター長
門田 淳一
附属病院長
総務課
医事課長
野口 隆之
三浦 進治
病院企画係
医療情報部 助教 後藤 芳美
み
学術情報拠点 教授 島岡 章
16:15~16:45
昼
休
学内 LAN の利用と心得について
休憩・会場移動
職場における労働衛生とメンタルヘ 安全衛生係
ルスのサポートシステムについて
災害対策について理解できる
経営管理課総務係長
施設管理課環境整備第一係長
総務課総務第一係長
休憩・会場移動
リスクマネジメントについて
医療安全管理部
副部長 平松 和史
エイズ患者の取扱いについて
感染制御部 副部長 平松 和史
16:45~17:15
事務連絡,レポート提出
13:00~13:30
13:30~14:00
14:00~14:30
14:30~15:00
15:00~15:15
15:15~16:15
備考
2日目
【会 場】卒後臨床研修センター セミナー室,202 講義室・2F チュートリアル室
日
時
間
8:30~ 9:00
4
月
9:00~9:30
9:30~ 10:00
3
日
(火)
講
義 内 容
講
師 等
針刺し事故及び労働災害等について
リハビリテーション部
副部長 片岡 晶志
総務課安全衛生係長
病院賠償責任保険について
医事課副課長
リハビリテーション処方について
休 憩
10:15~11:15
11:15~12:00
13:00~17:30
カルテ記載法について
紹介状・診断書記載法について
処方箋記載法と取扱いについて
事務連絡
地域医療学センター
教授 白石 憲男
診療情報管理士 野村 俊子
昼
休
医療面接
(豊の国 SP 研究会 及び 臨床薬理)
み
校舎講義棟 202 教室 集合
2階チュートリアル室
備考
3日目
【会 場】 卒後臨床研修センター セミナー室,医療情報部及び各診療施設等
日
時 間
8:30~9:30
4
月
9:45~10:15
10:30~12:00
4
日
(水)
12:30~13:30
13:30~14:00
14:00~14:30
( 時 間 )
14:45~17:15
17:25~17:55
講
義 内 容
講 師 等
救急医療
救命救急センター
-救命救急センターの役割-
副部長 石井 圭亮
休
憩
宗教的輸血拒否に対するガイドライン
輸血部 副部長
緒方 正男
休
憩
医療訴訟について
弁護士
河野 浩
昼
休
み
B型肝炎抗体検査採血
研究棟1階会議室
地域医療連携センターの役割につい 地域医療連携センター
て
副センター長
阿部 竜也
クリニカルパスについて
地域医療連携センター
副センター長 阿部 竜也
( 実 習 内 容 )
(実習場所)
オーダリング実習
医療情報部
放射線部・附属図書館での実習
各診療施設等
病理部・輸血部・検査部・内視鏡部での実習
各診療施設等
薬剤部・リハビリテーション部・手術部での実習
各診療施設等
褥瘡対策委員会の役割について
皮膚科 助教
甲斐 宜貴
備考
(班)
1班
2班
3班
4班
4日目
【会 場】 卒後臨床研修センターセミナー室,スキルスラボセンター,医療情報部及び各診療施設
日
時 間
8:30~9:30
10:00~12:00
4
月
13:00~13:30
13:30~14:30
5
日
(木)
( 時 間 )
14:45~17:15
終了後~18:00
講
義 内 容
臨床での遺伝子診断の倫理
講 師 等
総合内科学第三
教授 熊本 俊秀
休憩・移動
院内感染症について(手洗実習含む) スキルスラボセンター集合
感染制御部副部長 赤峰みすず
昼
休
み
セクシュアル・ハラスメントの防止 イコール・パートナーシップ
等について
委員会
岸田 哲子
保険医療制度について
九州厚生局大分事務所
-保険医のあるべき姿-
医療指導官 岩松 正義
指導課長
花房 義孝
【 実
習 】※ 会 場 移 動
( 実 習 内 容 )
(実習場所)
オーダリング実習
医療情報部
放射線部・附属図書館での実習
各診療施設等
病理部・輸血部・検査部・内視鏡部での実習
各診療施設等
薬剤部・リハビリテーション部・手術部での実習
各診療施設等
血ガス分析装置実習(佐野副技師長)検査部
3班・4班
備考
2班
3班
4班
1班
5日目
【会 場】卒後臨床研修センター セミナー室,医療情報部及び各診療施設等
日
時 間
8:30~ 9:00
9:15~ 10:45
4
月
11:00~12:00
13:00~13:30
6
日
(金)
13:30~14:00
14:00~14:30
( 時 間 )
14:45~17:15
終了後~18:00
講
義 内 容
講 師 等
緩和ケア支援チーム
緩和医療について
講師 奥田 健太郎
休
憩
死亡診断書について
法医学 教授 岸田 哲子
休
憩
研修医の服務・レポート等について 卒後臨床研修センター
昼
休
み
ソーシャルワーカーの役割について 地域医療連携センター
ソ-シャルワ-カ- 秋月 久恵
個人情報保護について
医療情報部 部長 三宅 秀敏
当院の栄養管理について
栄養管理室 室長
石橋 幸子
【 実
習 】※ 会 場 移 動
( 実 習 内 容 )
(実習場所)
オーダリング実習
医療情報部
放射線部・附属図書館での実習
各診療施設等
病理部・輸血部・検査部・内視鏡部での実習
各診療施設等
薬剤部・リハビリテーション部・手術部での実習
各診療施設等
血ガス分析装置実習(佐野副技師長)検査部
1班・2班
備考
3班
4班
1班
2班
6日目
【会 場】卒後臨床研修センター セミナー室,医療情報部及び各診療施設等
日
時 間
9:00~10:30
講 義 内 容
心の通うコミュニケーション
9
日
13:00~13:30
休
当院における治験を含む臨床試験に
ついて
看護部について
事務連絡
昼
休
EBM の初歩
(月)
13:30~14:00
研修医の時の EBM
10:45~11:15
4
月
11:15~11:45
11:45~12:00
14:00~14:30 NSTについて
( 時 間 )
14:45~17:15
講 師 等
(株) 大分放送報道局
報道部長 松井 督治
憩
臨床薬理学 講師 今井 浩光
備考
看護部長 大戸 朋子
み
医学教育センター
教授 北野 敬明
環境予防医学 助教 塩田 星児
内分泌・糖尿病内科 助教 葛城
【 実
習 】※ 会 場 移 動
( 実 習 内 容 )
オーダリング実習
放射線部・附属図書館での実習
病理部・輸血部・検査部・内視鏡部での実習
薬剤部・リハビリテーション部・手術部での実習
功
(実習場所)
医療情報部
各診療施設等
各診療施設等
各診療施設等
(班)
4班
1班
2班
3班
7日目
【会 場】 卒後臨床研修センター セミナー室,スキルスラボセンター
日
時 間
8:30~9:00
9:00~10:00
講 義 内 容
医療廃棄物の取扱いについて
インフォームドコンセントについて
講 師 等
経営管理課用度第二係長
地域医療学センター
准教授
野口
剛
4
月
10:30~12:00
10
日
13:00~13:30
休憩・移動
ME機器の操作方法について(実習 スキルスラボセンター集合
含む)
ME機器センター 中嶋 辰徳
昼
休
み
先輩研修医の体験談
2年次研修医
(火)
13:30~13:45
レポート提出
13:45~15:00
修了証書授与 及び センター長挨拶
終 了後 診療 科病 棟等で 採血練習
後,各研修先へ
センター長
門田 淳一
備考
評 価 表
大分大学医学部附属病院群歯科医師臨床研修
研 修 医 評 価 表
研修医氏名
研修期間 平成
年
月
日 ~ 平成
年
月
日
研修プログラム名
研修機関責任者(評価者)施設名
研修期間 平成
職名
年
研修機関責任者(評価者)施設名
研修期間 平成
職名
年
研修機関責任者(評価者)施設名
研修期間 平成
年
月
職名
年
研修機関責任者(評価者)施設名
研修期間 平成
月
職名
研修機関責任者(評価者)施設名
研修期間 平成
月
月
職名
年
月
氏名
日 ~ 平成
印
年
月
氏名
日 ~ 平成
印
年
月
氏名
日 ~ 平成
年
月
日
印
年
月
氏名
日 ~ 平成
日
印
氏名
日 ~ 平成
日
日
印
年
月
日
大分大学医学部附属病院群 歯科医師臨床研修到達目標とその評価
1. 「基本習熟コース」(習熟すべき項目)
“習熟すべき項目”とは・・・独立診療が実施できるようになるために必要な、基本的な歯科診療知識、態度、
技能で、実践により身に付ける項目
2. 「基本習得コース」(習得すべき項目)
“習得すべき項目”とは・・・生涯にわたる研修を行うために必要な、より広範囲の歯科医療の知識、態度、
技能で、研修終了後に早期に実施できるようになるべき項目。研修期間中に知識を身に付ける項目
3. 習熟すべき項目、習得すべき項目に加えて、余裕があれば研修することが望ましい項目
余裕があれば、研修期間中に知識を身に付けることが望ましい項目
1. 「基本習熟コース」(習熟すべき項目)
(1)医療面接
到達目標
経験
例数
A
自己評価
B
C
D
A
指導医評価
B
C
D
問診(病歴を聴取し、正確に記載する)
個人情報(守秘義務)を守る
インフオームド・コンセント(患者の社会的、全身的背景への配慮)
(2)総合診療計画 以下の検査を実施あるいは指示し、その結果を理解して説明する。さらに、検査結果を総合
し、治療計画を立案する。
到達目標
顎顔面領域の診査(視診,触診,聴診,打診,リンパ節,顎関節、咀嚼筋等)
口腔,顎,顔面の写真撮影
器具を用いる齲蝕の診査(歯髄診断,根管長測定)
器具を用いる歯周疾患の診査(歯周ポケット測定)
X線像(デンタル X 線写真,咬合法 X 線写真)の撮影と読影
X線像(パノラマ写真,顎顔面部の単純 X 線写真,胸写)の読影
器具を用いる歯列及び咬合関係の診査(平均値咬合器、サベイングとアンダーカットの
測定、平行測定、咬合面、隣接面接触の診査、咬合平面の診査、ゴシックアーチ描記)
フェイスボートランスファー
チェックバイト採得
模型作製及び顎態分析
頭部X線規格写真の解析
顔面規格写真の解析
血液検査,血液生化学検査,血清検査
血液型検査,血液交叉試験
血液ガス検査機能
細菌検査
尿検査
心電図
CT
MR
パッチテスト
味覚検査
一口腔単位の治療計画を立案する
治療計画の患者への説明(別の選択肢も提示する)
経験
例数
A
自己評価
B
C
D
A
指導医評価
B
C
D
(3)予防・治療基本技術 以下の処置の適応を判断し,実施する。その結果を報告する。
到達目標
経験
例数
A
自己評価
B
C
D
A
指導医評価
B
C
D
A
自己評価
B
C
D
A
指導医評価
B
C
D
フッ素塗布,予防填塞
口腔衛生指導(TBI)
診療録等の作製(カルテの記載、処方箋の交付、歯科技工指示書の発行)
(4)応急処置 以下の処置の適応を判断し,実施する。その結果を報告する。
到達目標
経験
例数
除痛処置(薬物による局部鎮静療法)
外傷歯、変色歯の処置
口腔内縫合処置
顎骨骨折非観血的整復固定法(簡単な顎間固定等)
補綴物の再装着、単純な補綴物破損の修理・調整
(5)高頻度治療 以下の処置の適応を判断し,実施する。その結果を報告する。
到達目標
経験
例数
A
自己評価
B
C
D
A
指導医評価
B
C
D
経験
例数
A
自己評価
B
C
D
A
指導医評価
B
C
D
経験
例数
A
自己評価
B
C
D
A
指導医評価
B
C
D
局部麻酔法(表面麻酔、浸潤麻酔)
局部麻酔法(伝達麻酔)
罹患歯質の切削、単純窩洞の形成と修復操作
歯髄の処置(保存療法、断髄法(乳歯の生切)、抜髄法)
簡単な感染根管の処置、根管充填法
歯周初期治療(歯石除去、根面滑沢化、簡単な暫間固定、歯周ポケット掻爬術)
歯冠修復処置、簡単な症例に対する支台歯形成と修復操作
固定式欠損補綴処置(平行関係に問題の少ない1歯欠損症例に対する冠橋義歯の支
台歯形成と補綴)
可徹式欠損補綴処置(咬合関係に異常がない簡単な欠損症状に対する部分床義歯に
よる補綴操作)
顎堤変化が少ない無歯顎症例に対する全部床義歯による補綴操作
抜歯(乳歯、永久歯(簡単なもの))
口腔内消炎手術(小膿瘍切開)
手術後処置(抜糸、止血処置を含む)
有病者の歯科治療:抗凝固療法中の患者の処置
有病者の歯科治療:心内膜症予防を要する患者の処置
有病者の歯科治療:ステロイド内服中の患者の処置
(6)医療管理・地域医療 以下を実施し,報告する。
到達目標
保険診療(高頻度診療に対して適切に保険の請求を行う)
歯科技工士に対して的確に指示を行う
チーム医療(歯科衛生士、看護師とともに周術期の患者の口腔ケアを行う)
地域医療(臨床協力施設での診療を見学し、レポートを提出)
(7)その他 以下を実施する。
到達目標
手術室での基本的行動
術野の消毒
カンファレンスでの症例提示
2. 「基本習得コース」(習得すべき項目)
(1)救急処置 以下について実施、又は説明できる。
到達目標
経験
例数
A
自己評価
B
C
D
A
指導医評価
B
C
D
経験
例数
A
自己評価
B
C
D
A
指導医評価
B
C
D
経験
例数
A
自己評価
B
C
D
A
指導医評価
B
C
D
全身の観察(バイタルサインを観察し、所見を評価する)
服用薬剤の歯科診療に関連する副作用
全身疾患の歯科診療上のリスク
歯科診療時の全身的合併症への対処法
一次救命処置(BSL)を実施する
二次救命処置(ACLS)について説明する
(2)医療安全・感染防御
到達目標
当該研修施設の医療安全対策(インシデント、アクシデント報告システム)について説
明する
当該研修施設の各種感染症の報告システムについて説明する
院内感染対策(スタンダードプレコーション)を説明し、実施する
医療過誤について説明する
(3)経過評価管理
到達目標
自ら行った症例について治療結果を評価し、予後を推測する
リコール(経過観察)の意義を説明する
(4)予防・治療技術 以下の処置、診療の介助を行い、その目的と手技を理解する。
到達目標
経験
例数
A
自己評価
B
C
D
A
指導医評価
B
C
D
経験
例数
A
自己評価
B
C
D
A
指導医評価
B
C
D
組織診(生検)
細胞診
笑気吸入鎮静法
静脈内鎮静法
複雑な感染根管の処置
歯周初期治療(複雑な暫間固定)
歯根分離術
複雑な歯冠補綴処置(転位歯の歯冠修復)
複雑な欠損補綴処置(2 4歯欠損の冠橋義歯による補綴,咬合関係に異常のない複
雑な部分欠損補綴,顎提変化がやや進んだ無歯顎補綴)
抜歯(困難なもの)
歯肉息肉除去手術
歯槽骨整形手術
歯根端切除術,歯根嚢胞摘出術
頬口唇舌小帯整形手術
口腔内消炎手術(歯肉弁切除、膿瘍切開など)
口腔外消炎手術(膿瘍切開など)
顔面軟組織損傷の処置(縫合等)
抜歯窩再掻爬術
心身障害(児)者の歯科治療
(5)医療管理
到達目標
経営管理について説明する
放射線管理を実施する
医療廃棄物を適切に処理する
チーム医療(入院患者の治療について主治医、看護師、他の医療従事者とともに行う)
(6)地域医療
経験
例数
到達目標
A
自己評価
B
C
D
A
指導医評価
B
C
D
A
指導医評価
B
C
D
地域歯科保健活動について説明する
歯科訪問診療について説明する(症例があれば歯科訪問診療を体験する)
当該研修施設の医療連携システムについて説明する
3. 習熟すべき項目、習得すべき項目に加えて、余裕があれば研修することが望ましい項目
以下の検査、処置を見学し、目的を理解する。
経験
例数
到達目標
A
自己評価
B
C
D
半調節性咬合器を用いた咬合診査,半調節性咬合器の調節
下顎運動路描記
動脈採血
中心静脈カテーテル留置
唾液腺造影法
超音波検査
構音機能と構音障害の分析
嚥下機能検査
固定性欠損補綴(操作咬合関係が不良な症例に対する困難な冠橋義歯の支台歯形成
と補綴操作)
可撤性欠損補綴操作(困難な欠損補綴,異常な咬合関係,著しい顎堤変化がある欠
損)
可撤性欠損補綴操作(高度骨吸収の顎提,無歯顎の補綴)
遊離歯肉移植術
歯肉切除術,新付着術,フラップ手術
簡単な顎補綴
顕微鏡下の歯科処置
静脈採血
静脈路確保
注射(静脈内注射、筋肉注射、皮下注射、皮内注射)
胃チューブの留置、胃洗浄
評価法:
A:とりわけ優れている
B:平均を上回っている
C:平均的レベルに到達している
D:やや不十分なレベルにとどまっている