代理による法律行為

代理による法律
行為
法律行為(契約)
民法上の法律行為の代理
商法行為の代理
法律行為(契約)とは?
法律行為とは、法によって行為者が希望したと
おりの法律効果が認められる行為をいい、法律
効果の発生を希望する行為者の行為の中核をな
すのが意思表示である。
契約とは、相対立する二つ以上の意思表示の
合致(合意)によって成立する法律行為である。
Aを1万円で売ります
売買契約の成立
Aを1万円で買いま
す
帰属の意味はここをクリック
法律効果の帰属
意思表示によって生じる法律効果
は、原則としてその意思表示を行っ
た「本人」に帰属する。
意思表示の効果がそれを行った本
人ではなく、他人(法律行為の名義
人という意味の本人)に帰属する場
合がある。
代理人による意思表示
民法上の法律行為の代理
代理人による法律行為(意思表示)の
効果は、直接「本人」に帰属する。
私は安部さんの
代理人です!
(顕名)
安部(本人) 契約の成立(法律効果)
私は安部さんの
代理権
代理人です!
(顕名)
安部さんの
合意
代理人馬場
茶山(相手方)
民法上顕名しなかった場合
(民100条)
代理人が代理人として行為していることを
相手方に告げなかった場合、相手方は代
理人自身が本人として(自己の名で)行為
していると信じるのが通常
原則として、代理人が自らのためになした
行為とみなされる
但し、相手方が代理であることを知ってい
たり、知ることができたはずである場合は、
直接本人に対して効力が生じる(相手方
の悪意・過失は代理人が証明しなければ
ならない)
商行為の代理(504条)
営業主の営業上の行為を代理する商
業使用人(支配人など)のように、商
行為を代理する場合、顕名しなくても
原則として意思表示の効果は本人で
ある営業主に帰属する。
大量の取引を迅速に処理する必要がある商人にとって、
常に顕名を要求することは不都合
商人と取引する相手方にとっては、通常代理人かどうか
を知り得る場合が多く、また誰が相手かはあまり問題に
ならないことが多い