狭山市行政手続条例の一部改正の概要(施行日 平成27年4月1日)

狭山市行政手続条例の一部改正の概要(施行日
平成27年4月1日)
○事後救済手続を定める行政不服審査法の改正に併せ、事前手続きを定める行政手続法についても、国民の権
利利益の保護の充実のための改正が行われました。この行政手続法の趣旨にのっとり制定した「狭山市行政手続
条例」についても同様の改正を行うものです。
〔主な改正内容〕
(1)行政指導の方式の内容の追加(第34条第2項)
・行政指導をする際に、許認可等に関する一定の権限を行使し得る旨を示すときは、相手方(事業者等)に対し
て、その根拠となる法令の条項や要件に適合する理由等を示さなければならない旨を条例上の手続として位置づ
けるもの。
→権限を行使し得る根拠となる法令の条項や要件に適合する理由等を示すことにより、行政指導の相手方が、
正当な権限である旨を認識して、当該行政指導に従うか否かを合理的に判断できるようにする。
→条例第33条に規定する「当該権限を行使し得る旨を殊更に示すことにより相手方に当該行政指導に従うことを
余儀なくさせるようなことをしてはならない」に違反する不適切な行政指導を未然に防止する。
《現行制度》
(規定無し)(※1)
市の機関
《改正後》
市の機関
行政指導
許認可等に関する一定の権限を行使し得る旨を示すとき
⇒権限を行使し得る根拠となる法令の条項や要件に適
合する理由等の明示義務(口頭又は書面)
相手方
相手方
行政指導
(2)行政指導の中止等の求め(第35条の2)
・法令に違反する行為の是正を求める行政指導(その根拠となる規定が法律又は条例に置かれているものに限る)
を受けた相手方(事業者等)が、当該行政指導が当該法律又は条例の要件に適合しないと思う場合に、その旨を
申し出て、行政に中止その他必要な措置を求めることが出来る旨を条例上の手続として位置付けるもの。
《改正後》
《現行制度》
市の機関
市の機関
必要な調査
↓
要件に適合しないと
認めるとき
↓
中止その他必要な措置
法令違反の是正を求める
(規定無し)(※1)
法令違反の是正を求める
行政指導
要件に適合
しないと思料
相手方
行政指導
中止等の求め
※行政指導の根拠
が法律又は条例
に置かれているも
のに限る
要件に適合
しないと思料
相手方
(3)処分等の求め(第35条の3)
・何人も、法令違反をしている事実を発見した場合に、その是正のためにされるべき条例等に基づく処分または法律
又は条例に基づく行政指導がされていないと思う場合に、行政に対し適正な権限行使を求めることが出来る旨を
条例上の手続として位置づけるもの。
《現行制度》
市の機関
(行政庁)
(規定無し)(※1)
法令違反の
事実の発見
申出人
市の機関
(行政庁)
《改正後》
(調査)
聴聞
是正のための
行政指導
弁明
処分等の求め
処分
事業者等
(法令違反行為)
法令違反の
事実の発見
申出人
聴聞
必要な調査
↓
その結果に基づき必要
があると認めるとき
↓
処分又は行政指導
弁明
事業者等
(法令違反行為)
※1(規定無し)は、行政手続条例上の規定がないことを示すものであり、現行制度においても、個別の条例の規定又は任意により行われているものはあります。