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商事取引と民事取引
sample3:商事代理
 商法504条
「商行為の代理人が本人のためにすること
を示さないでこれをした場合であっても、その
行為は、本人に対してその効力を生ずる。た
だし、相手方が、代理人が本人のためにする
ことを知らなかったときは、代理人に対して履
行の請求をすることを妨げない。」
アンゴラ毛糸
A社
A社代表者
×
譲渡担保権
代金と相殺
実行
貸金債権
X社:毛糸関係に疎い
すでに債権を有
していたので…
Y社
代理人付加責任説
本人として
代金支払請
求するぜ!
非顕名代理人
「履行請求」
するなら、こっ
ちのも払って
よ!
法文のとおり、
「履行の請求」
しかできない!
でも、基本法律
関係は本人と
の間に…
相手方
本人
相手方の青色債権を強化(不真性連
帯)したことに意義がある!
もう代理人に
払ったのに…
でも… 二重払いが…
 相手方は、代理人を取引当事者と思いこんで
いたんじゃないの?
 だとすれば、代理人が「払ってよ」と言ったら、
当然に債務も履行してしまうのではないだろ
うか?
 それなのに、「本当は本人に支払わなければ
いけなかった」というのは酷だよね…。
*ちなみに、判決の事案ではどうなる?
判例の基本解釈
非顕名代理人
ー法律関係の選択
えー、ふつう
代理ってわか
るでしょ!
ええ? 代理な
んて知らないよ、
お前が当事者
だろ!
債権・債務を包
括する全ての法
律関係
相手方
本人
おお、お前だと
思ってたぜ!
非顕名代理人
判例の基本解釈
ーそのメリット
本人として
代金支払請
求するぜ!
「履行請求」
するなら、こっ
ちのも払って
よ!
法文上、実は
「履行の請求」
しか保護されて
いない!
でも、基本法律
関係は本人と
の間に…
相手方
本人
これを回避できる!
もう代理人に
払ったのに…
判例の基本解釈
ーそのデメリット
非顕名代理人
×
ええ? 代理な
んて知らないよ、
お前が当事者
だろ!
相手方
本人
不真性連帯か??
おお、お前だと
思ってたぜ!
立証責任転換説
非顕名代理人
顕名していない
けど、あんたは代
理って知っていた
はずだよ!
民法100条但書
本人
うーーん、理論的にはかなりスッキリした!
商法504条但書
ええ? 代理な
んて知らないよ、
お前が当事者
だろ!
相手方
でも… 504条但書の文言と…
 「履行の請求」という行為を、立証と読み替え
るには、かなりの無理がある。
 結局、あまりに「あたり前」のことを確認してい
るにすぎず、504条の存在意義が極端に薄く
なってしまう?
 やはり、504条は、「商法」としてもう一歩踏み
込んでいるのでは?
本人付加責任説
非顕名代理人
基本法律関係
は代理人との
間に!!
相手方
本人
むしろ本人への履行請求が「おまけ」
わかりにくいこ
としやがって!
ここまでくると、もう…
 条文にはそんなこと書いてない…。
 「代理」なのか??
 いくら商法だとはいっても、特殊すぎないか?
*ちなみに、判決の事案ではどうなる?