情報科教育法

情報科教育法I
第5回講義
(平成14年11月19日)
プレゼンで期待されたこと
パーソナリティを
相手に伝える
+
専門分野を
何にも知らない人に
伝える
これらの内容をどのように3分でまとめるか?
これらの内容を3分でどこまで深く話せるの?
[例] はじめに,自己紹介!
氏名: ?岡 亮(たかおか りょう)
生年月日: 昭和43年7月4日(33歳,男)
【アメリカの独立記念日】
出生地: 茨城県日立市
生い立ち:
東京都世田谷区(1歳まで)
→神奈川県横浜市(幼稚園まで)
→東京都大田区 (小学4年生2学期まで)
→埼玉県本庄市 (中学1年生まで)
→茨城県藤代町 (大学3年の5月まで)
→東京都国分寺市(結婚するまで)
→神奈川県横浜市(結婚して1年間)
→山口県山口市
→???
家族構成: 妻1人 子2人(3歳2ヶ月の娘,1歳の息子)
[例] さて,ここで問題!
質問:「たか岡」の「たか」の漢字を
何も見ずに,聞かずに書きなさい。
ヒント: 「たか」は「鳥のたか」です。
東京の「三たか」の「たか」でもあります。
[例] どんな誤りが…
『読み方』
わし・おか, はげ・おか
『書き方』
⇒ 人の間違いって何で起こるんだろう?
[例] 研究の究極の目標‥
勉強を教えてくれるドラえもんを作ること!
領域知識
さあ勉強しよう!
学習者モデル
教授知識
引用URL: http://dora-world.com/event/ev_index.html, 2002.05.24
情報教育の体系的な育成
生きる力の育成
総合的な学習の時間
教師主体→児童主体
既存教科
情報活用の
実践力
→主体的に計画、実践
(課題解決的な学習活動などでの情報手段の適切な活用)
技術・家庭
成
果
を
活
か
す
機
会
の
提
供
情報の
科学的な理解
情報社会に
参画する態度
成
果
選択履修領域
を
活
か
す
技術・家庭
機
必修領域:情報とコンピュータ 会
選択履修領域
の
提
供
技術・家庭
情報A
情報B
情報C
必修領域:情報とコンピュータ
選択履修領域
小学校
中学校
高校
中学校段階の「情報教育」
教科「技術・家庭」
総合的な学習の時間
既存教科における
情報教育
→ 有機的な履修形態が必要
教科「技術・家庭」の改善事項
平成10年7月 教育課程審議会 答申
・ 11領域(木材加工,電気,‥)構成から2分野構成へ
『技術』 ‥ ものづくりとコンピュータの活用の基礎的技術
『家庭』 ‥ 衣食住の生活や家族・家庭
・ 各領域は,「基礎的・基本的内容(共通履修)」と
「発展的な内容(選択的履修)」で構成
授業時数:
70単位時間(1学年,2学年),35単位時間(3学年)
選択教科授業時数: 0~ 30 単位時間(1学年,2学年)
50~ 85 単位時間(1学年,2学年)
105~165 単位時間(3学年)
・ 『技術』分野は,「技術とものづくり」と
「情報とコンピュータ」で構成
教科「技術・家庭」の目標
生活に必要な基礎的な知識と技術の習得を通して,
生活と技術とのかかわりについて理解を深め,
進んで生活を工夫し創造する能力と実践的な態度
を育てる
• 実践的・体験的な学習活動を重視
• 課題解決の礎となる知識と技術の確実な定着
• 生活改善に必要な情報や技術の適切な選択態度
• 生活を営む上での課題に対する問題解決能力
「技術分野」の目標
実践的・体験的な学習活動を通して,ものづくりや
エネルギー利用及びコンピュータ活用等に関する
基礎的な知識と技術を習得するとともに,技術が果
たす役割について理解を深め,それらを適切に活
用する能力と態度を育てる
「技術とものづくり」
1.
2.
3.
4.
⇒生活と技術のかかわり
製作品の設計・製作
機器の操作
エネルギー変換・利用
作物の栽培
「情報とコンピュータ」
⇒生活と情報のかかわり
「情報とコンピュータ」
基礎的・基本的内容(共通履修)
1.
2.
3.
4.
生活や産業の中で情報手段が果たしている役割
コンピュータの基本的な構成と機能及び操作
コンピュータの利用
情報通信ネットワーク
発展的な内容(選択履修)
5. コンピュータを利用したマルチメディアの活用
6. プログラムと計測・制御
『情報教育』で獲得される能力

情報活用能力

問題解決能力



論理的思考力,数量思考能力,
コミュニケーション能力




課題発見能力,課題選択能力,課題探求能力,
意思決定能力,行動選択能力,
プレゼンテーション能力,論理的表現力,対人関係能力
自己評価能力,他者評価能力
価値形成能力
情報手段活用能力
参考: 平成12年度電気通信大学公開講座
(高校普通科新教科「情報」の教員養成への提言、山極 隆先生)
『情報教育』における学習指導形態
知識
の型
構造化知識 連携的授業 共同体形成 課題学習
と学習
教科学習
プロジェクト
学習
学問的知識 学問的・
社会的
実世界知識
応用的知識 スキル
学習
の型
理解力
基礎基本
教師/
生徒
可変
理解力
発見的思考 計画力
表現力
モニタリング 論理的思考
モニタリング
探求力
評価力
教師
生徒
可変
引用: 岡本敏雄 他編著:情報科教育法,丸善,2002.
林徳治 他編著:情報教育の理論と実践,実教出版,2002.
『情報教育』に関する評価

評価内容


知識形成,技能形成
問題解決力



問題発見,問題認識,計画,創造・制作,表現・伝達
積極性,協調性,リーダーシップ
評価観点




形成的評価(学習活動プロセスが対象)
総括的評価(学習達成度が対象)
個人内評価(一人の生徒の進歩度が対象)
相対的評価と絶対的評価
引用: 岡本敏雄 他編著:情報科教育法,丸善,2002.
林徳治 他編著:情報教育の理論と実践,実教出版,2002.
情報教育で望まれる支援

教材、学習情報の提供


国や県、市町村による支援
推進プロジェクト,ボランティア団体等による支援


技術支援、人的支援




こねっとプラン、メディアキッズ
情報化推進コーディネータの配置
ヘルプデスク(SOSセンター)の設置
大学や短大等による支援
研修、情報提供


推進プロジェクト,ボランティア団体による支援
県教育機関、大学・短大等による支援
情報教育で重要なこと

学習活動の観点から




情報的な見方・考え方に基づいた問題解決の実践
システム的な思考力
学習活動プロセスの自己評価とリフレクション
教育活動の観点から



問題解決型の学習活動を支援する能力・資質
学習環境のデザイン力
目的に応じた情報手段を適切に利用するための
基本的な操作能力