高校新教科「情報」 大岩 元([email protected]) 慶應義塾大学 環境情報学部 教科「情報」は 普通教科と専門教科から成る 普通教科 清水康敬(教育工学、電子工学) 専門教科 伏見正則(オペレーションズリサーチ) 普通教科「情報」 情報 A 情報 B 情報 C 情報の実践能力 情報の科学的理解 情報社会に参画する態度 専門教科「情報」 システム設計・管理分野 共通分野 マルチメディア分野 システム設計分野 アルゴリズム 情報システムの開発 ネットワークシステム 共通分野 情報産業と社会 情報と表現 モデル化とシミュレーション 課題研究 情報実習 マルチメディア分野 コンピュータデザイン 図形と画像の処理 マルチメディア表現 工業 情報技術基礎 電子情報技術 プログラミング技術 ハードウェア技術 ソフトウェア技術 マルチメディア応用 デザイン史 デザイン技術 デザイン材料 商業 情報処理 ビジネス情報 文書デザイン プログラミング 普通教科「情報」の内容 情報教育の本質(松田稔樹) (課題や目的に応じて情報手段を適切に 活用する) 情報活用の実践力 (自らの情報活用を評価・改善するための 基礎としての)情報の科学的理解 情報手段の操作を教えるのではない 望ましい情報社会の創造に参画する態度 情報教育の誤解(松田稔樹) 情報教育とはコンピュータの教育利用 (手段と目的の同一化) 情報教育とはコンピュータについて教えることで ある(情報教育の矮小化) 情報教育と情報処理教育の同一視 コンピュータを使わねばならない (手段の目的化) 情報教育は全ての既存教科を内包する (既存教科の授業だけで情報教育は達成できる) 教育の情報化と情報の教育 コンピュータを使って教育の質を高める 「情報教育」の情報とは何か Data, Information, Knowledge Intelligence Computer Science, Computing Science, Informatics Information Systems, Information Technology 普通教科「情報」の目標 情報及び情報技術を活用するための知識 と技能の習得を通して、情報に関する科 学的な見方や考え方を養うとともに、社会 の中で情報及び情報技術が果たしている 役割や影響を理解させ、情報化の進展に 主体的に対応できる能力と態度を養う 中学校の技術・家庭科 技術分野 A 技術とものづくり B 情報とコンピュータ 家庭分野 A 生活の自立と衣食住 B 家庭と家庭生活 情報とコンピュータ(中学校) 必習事項 (1)生活や産業の中で情報手段が果している役割 (生活とコンピュータのかかわり、情報化の影響、 情報モラル) (2)コンピュータの基本的な構成と機能及び操作(ソ フトウェアの機能も知る) (3)コンピュータの利用(利用形態を知り、基本的な 情報処理ができる) (4)情報通信ネットワーク(利用方法を知り、情報を 収集、判断、処理し、発信できる) 情報とコンピュータ(中学校) 発展事項 (5)コンピュータを利用したマルチメディアの 活用(利用方法を知り、ソフトウェアを選択 して、表現や発信ができる) (6)プログラムと計測・制御(簡単なプログラム の作成と簡単な計測・制御ができる) 普通教科「情報A」の目標 コンピュータや情報通信ネットワークなどの 活用を通して、情報を適切に収集・処理・ 発信するための基礎的な知識と技能を習 得させるとともに、情報を主体的に活用し ようとする態度を育てる。(1/2以上を実習 にあてる) 普通教科「情報B」の目標 コンピュータにおける情報の表し方や処理 の仕組み、情報社会を支える情報技術の 役割や影響を理解させ、問題解決におい てコンピュータを効果的に活用するための 科学的な考え方や方法を習得させる。 (1/3以上を実習にあてる) 普通教科「情報C」の目標 情報のディジタル化や情報通信ネットワー クの特性を理解させ、表現やコミュニケー ションにおいてコンピュータなどを効果的 に活用する能力を養うとともに、情報化の 進展が社会に及ぼす影響を理解させ、情 報社会に参加する上での望ましい態度を 育てる。(1/3以上を実習にあてる)
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