卒業研究発表会 2012年2月14日 東京都市大学 環境情報学部 環境情報学科 中原研究室 0831073 児玉智希 1 (1)研究背景 (2)研究目的 (3)調査概要 -調査方法 -調査結果 ①小口需要家:セブン-イレブン・ジャパン ②大口・小口需要家:日立国際電気エンジニアリング ③大口需要家:日本製紙 -まとめ (4)考察 (5)参考文献 2 (1)研究背景 3月11日 東日本大震災 http://www.bt.dk/udland/100-danskeres-skaebne-uvis-i-tsunami-kaos 福島第一原子力発電所事故 http://www.asahi.com/photonews/gallery/fukushimagenpatsu/ 3 (1)研究背景 電力会社 9社 電気事業連合会HP(http://www.fepc.or.jp/)よりロゴ転載 4 (1)研究背景 家庭を対象にした大々的な節電キャンペーン 政府の削減目標 資源エネルギー庁HP (http://www.enecho.meti.go.jp/)より抜粋 大口需要家→工場 小口需要家→オフィス、スーパー 自然エネルギー庁[http://www.enecho.meti.go.jp/」より抜粋 無理な節電による 生活の質の低下 5 (1)研究背景 (億kWh) 350 300 250 大口需要 200 小口需要 150 商店街 家庭 100 50 家庭 0 東京電力管区内電力需要内訳(2010年4月~2011年3月) 6 (1)研究背景 (億kWh) 350 300 250 200 150 100 約2.5倍 大口・小口需要家 大口需要 小口需要 商店街 家庭 50 0 東京電力管区内電力需要内訳(2010年4月~2011年3月) 7 (1)研究背景 大口・小口需要家 約4150万kW 家庭 約1800万kW 図 夏期ピーク需要の内訳詳細(東京電力発表資料より抜粋) 大口・小口需要家のピーク時電力は 家庭の約2.5倍 8 福島原発事故の影響により、東京電力管区内の 大口・小口・家庭を対象に-15%の需要抑制目標を設定 目標設定に対し、特に電力需要量の多い大口・小口需要家に おいて節電がどう行われたかについて知りたい 企業における節電対応と問題点を調べ 改善点を考察することが目的 9 -調査方法 ①企業のホームページやCSR報告書を参考として2011年7月~ 2011年9月までの節電取り組みについて調査する。 ②企業に直接連絡を取り、具体的な電力使用実績と節電による 問題点を調査する。 ③調査内容をもとに節電の改善点について考察を行う。 -調査対象の企業 ①小口需要家:セブン-イレブン・ジャパン ②大口・小口需要家:日立国際電気エンジニアリング ③大口需要家:日本製紙 10 1、店舗数 東京電力管区内に6000店舗存在しており、 特に東京都内には多くの店舗がある。 [1店舗における電力消費量] 平均 178,000 kWh/年(2008年データ) ⇒一般家庭約38世帯分に相当(一世帯約4700kWh/年) 2、節電の取り組み ①店舗内照明のLED化(約5000店舗) ②店頭誘導看板のLED化(約5000店舗) ③スマートセンサーの設置(約6000店舗) 11 3、電力削減実績 http://www.sej.co.jp/dbps_data/_material_/localhost/pdf/2011/2011041405.pdf 12 4、節電実施における問題点 ①小売業であること ②大規模な店舗数による影響 従業員に負担をかけない節電設備の構築 13 1、日立国際電気エンジニアリングにおける節電取り組み ・工場における取り組み ①休日輪番制(休日の代わりに平日を休みにする取り組み) ②夏季休暇の分散化 ・本社・営業所における取り組み 1)作業場所の集約 2)卓上LED照明の採用 3)天井蛍光灯の間引き 4)空調やエレベーターの一部停止 14 3、電力削減実績 電気使用量(kWh) 2010年7月~8月 2011年7月~8月 前年比 削減率 羽村本社 157,219 106,350 67.6% -32.4% 富山工場 109,169 79,073 72.4% -27.6% 全社 266,388 186,423 69.6% -30.4% 2011年の夏期(7月~8月)の電力使用量実績(日立国際電気社内資料より作成) 4、節電実施における問題点 「休日輪番制」による育児への影響 土・日曜日に利用できる保育施設が少ない 15 1、日本製紙における節電取り組み 東京電力管区内の事業所において、自家発電設備に よる発電を最大限に実施し、購入電力を減らす取り組 みを実施した。 2、工場立地状況 東京電力管区内に23ヶ所もの工場を保有している。 立地場所で多いのは静岡県であり、工場地帯の一角 に多く建てられている。 16 3、電力削減実績 区分 大口需要家 事業所 実績(2010年度夏期ピー ク電力対比) 東 北 電 力 管 区 内 40%以上削減 (6事業所) 東 京 電 力 管 区 内 49%以上削減 (23事業所) 2011年の夏期(7月~8月)の電力使用量実績(日本製紙CSR報告書より作成) 4、節電実施における問題点 自家発電(火力発電)の使用によるCO2排出量増大 17 ・セブン‐イレブン・ジャパン/日立国際電気エンジニアリング 削減義務が無いにもかかわらず、企業の努力によって根本的な電力需要を 減らす取り組みが多い一方、休日輪番制等のピークカットの取り組みについて は課題が多い。 ⇒ベースとなる電力を減らすためにスマートグリッドの導入 ・日本製紙 大口契約により、削減義務があるためピークカットには貢献しているものの 自家発電の使用によりCO2排出量の増大が懸念される。 ⇒自家発電設備に対する補助金制度の撤廃と炭素税の導入 18 資源エネルギー庁 http://www.enecho.meti.go.jp/ 電気事業連合会 http://www.fepc.or.jp/ 東京電力 TEPCOダイレクト http://www.tepco.co.jp/cc/direct/index-j.html 日本協会 東日本大震災災害救援基金 http://www.japansociety.org.uk/earthquake-2/ 家庭で出来る節電アクション http://www.challenge25.go.jp/setsuden/home/ 19 ご静聴ありがとうございました。 20
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