ODEによるロボットアームの研究 - Welcome to Sirai

シミュレータを用いたロボットアームの
制御
情報理工学部 機械情報工学科
H410126 吉田 亮
1.研究背景・目的
1.研究背景・目的
研究背景
• 去年先輩が卒業研究で
アームの遠隔操作に苦労
していた
• アームの操作を容易にする
• そのためにシミュレーション
上での自動化の実現を考
える
1.研究背景・目的
研究目的
1.シミュレーター上でロボットアーム、ロボットハンドを作る
2.ロボットアーム、ハンドをマニュアルで制御する
3.自動ロボットアームの実現
物体の検出、物体の把持、物体の移動の自動化
4.最終的にはシミュレーションで得たアルゴリズムをもとに
実際のマシンで実現
シミュレーターとしてODE(Open Dynamics Engine)を使用
2.ロボットアームの全体設計
2.ロボットアームの全体設計
アーム:
指:黄色部×3:
サイズ(長さ20cm,幅8cm,奥
行き2cm)
サイズ(半径4cm,長さ100cm)
サイズ(半径4cm,長さ90cm)
土台:サイズ(半径
20cm,長さ10cm)
指:青色部×3:
サイズ(長さ10cm,幅8cm,奥
行き2cm)
2.ロボットアームの全体設計
アームの接合ジョイント
・左図のヒンジジョイントを
使用。
• 可動域、回転軸(Axis)、
中心点(Anchor)を設定
できる。
2.ロボットアームの全体設計
ハンドの取り付け
・指:黄色部と青色部を3
本ずつ生成し、それぞ
れをジョイントで結合す
る
・ボール型の物体を囲む
ように持ち上げることを
想定し、指はすべて板
状にした
2.ロボットアームの全体設計
運動の制御
P制御
関節角度の目標値と現在値の差に比例して操
作量を変化させる制御方法。
目標値と現在値の差に比例ゲイン(比例定数)をかけたも
のを速度にする
キー入力で関節のパラメータを設定し、制御し
ている
3.手動によるアームの操作
3.手動によるアームの操作1/4
• それぞれy軸方向に回
転可能
• キー入力で一回で1度
ずつ動く
• 可動域は-135度から
135度
3.手動によるアームの操作
3.手動によるアームの制御2/4
・土台についているジョイントはZ軸方向を軸に
回転可能
・キー入力一回で1度ずつ動く
・可動域は-135度から135度
3.手動によるアームの操作
3.手動によるアームの操作3/4
• 逆運動学を実装した
• 一回のキー入力でアー
ムの先端を目標値まで
もってくることができる
3.手動によるアームの操作
3.手動によるアームの操作4/4
• 黄色の指は一回のキー
ボード入力で26度開きま
す。閉じる時は3.6度ずつ
閉じる
• 青色の指は物体を囲ん
で乗せることを考えたた
め、一回のキーボード入
力で90度動く
• 可動域はそれぞれ0度~
90度
4.自動制御
4.自動制御
• マニュアル操作で対象物をつかんで運ぶことが
可能になった。そのデータをもとに制御の自動化
を実現する
(1)物体を検知するためにセンサーを取り付け、
距離、角度、高さの情報を取得する
(2)センサーの情報をもとに、アームの先端を対
象物に近づけ、つかむ、運ぶ、放すの一連の動
作を自動で行う
4.自動制御
(1)センサーの実装と運用
ボール
・センサーを土台部に設
置
ロボット
ロボッ
ト
• 物体との距離、高さ、幅、
角度を検知する
• シミュレーション上では
見えない
ボール
4.自動制御
(2)アーム制御の自動化
アーム制御プロセ
ス
アーム
制御
命令
プ
ロ
セ
ス
間
通
信
シミュレータ
センサー
情報デー
タ
・シミュレータとアーム制御の
プロセスの分離
・センサー情報をもとにアーム
を動かしたり、ボールを任意
の位置に出現させることが
できる
・将来的に機械自身に試行錯
誤させ、物体をつかむのに
最適なパラメータを求めさせ
るのが狙い
5.結果・考察・改善点・展望
5.結果・考察・改善点・展望
ボールの直径
つかめたか○or×
14cm
×
15cm
○
16cm
○
17cm
×
18cm
×
結果
ボール位置
(X, Y)
ボールとの距離
つかめたか
○or×
(68, 68)
89cm
×
(69, 69)
90cm
×
(70, 70)
92cm
○
(75, 75)
99cm
○
(80, 80)
106cm
○
(85, 85)
113cm
○
(86, 86)
114cm
○
(87, 87)
116cm
×
• センサーの情報をもとに
アームの先端を物体の近く
にもっていき、つかみ運ぶ
ことに成功した。
• 直径15cmと16cmのボール
をつかむことに成功した
• 距離が92cm~114cmの範
囲内にあるボールをつかむ
ことに成功した
5.結果・考察・改善点・展望
考察
• 直方体など他の物体もつかめるようにした
かったが、そこまでいたらなかった。
・球型の物体の場合、一方向のセンサー情報
だけで必要な情報を検知できた。しかし、そ
れ以外の物体の場合は不十分
もうひとつセンサーを取り付け別の角度からも
物体検知すれば必要な情報を検知できる
5.結果・考察・改善点・展望
改善点・展望
同一空間内にもう一台ロボットアームをつくり、
物体情報を共有して一つの物体を2台のロ
ボットアームで協力して持ち上げる
センサーを取り付けた車型ロボットなどにアー
ムを取り付け移動型ロボットアームにする
ご質問をお願いします。