オムニホイール4輪駆動台車 による走行実験

オムニホイール4輪駆動台車
による走行実験
岡山県立大学情報 学部 スポ
岡山県立大学情報工学部
スポーツシステム工学科
ツシステム 学科
バイオメカトロニクス研究室
2323015 小野由美子
概要
1.研究背景
2.研究目的
3 4輪型全方向駆動台車の機構
3.4輪型全方向駆動台車の機構
4.オムニロボットの走行実験
5.降坂時の走行制御
6.登坂時の走行制御
6 登坂時の走行制御
7.まとめ
まとめ
研究背景
①工場や施設内では作業の効率化や自動化が進んでいる
②床面上を自由自在に動き回り
切り返しを必要としないロボットが導入されている
全方向移動機構
③しかし、全方向移動機構は構造が複雑で
平地かつ整地以外での走行制御が難しい
研究目的
① オムニホイール4輪駆動による小型台車の設計製作
② 坂路での安定走行を目的とした
降坂走行時の姿勢制御
ジ イ
サによる姿勢制御
登坂走行時のジャイロセンサ
4輪型全方向駆動台車の機構
オムニホイールについて
①軸上のホイールの回転
(縦方向にモータの駆動力を伝達)
②円周上の小ローラーの回転
(横方向へフリーの回転)
4つのホイールの車軸はすべて
本体の中心方向に向かって取り付ける
4輪型全方向駆動台車の機構
オムニホイールを用いたロボット製作(裏面)
(b) 完成図
(a) CAD設計
オムニホイール4輪を対向位置(十字の形)に配置
オムニホイ
ル4輪を対向位置(十字の形)に配置
4輪型全方向駆動台車の機構
オムニホイールを用いたロボット製作
motor3
RX62N
micro computer
gyro
sensor
motor4
motor1
acceleration
sensor
motor2
( ) 上から見た図
(a)
(b) 横から見た図
4輪型全方向駆動台車の機構
ロボットの平地での基本動作
前進移動
(b)(a)
斜め45°移動
(c)
回転
駆動せずフリー
オムニロボットの走行実験
坂路走行時のロボットの姿勢
4輪で
パワフル
な走行
安定した
直進走行
降坂制御
登坂制御
(真っ直ぐ姿勢)
(斜め姿勢)
左右のタイヤだけ駆動させ
前後のタイヤは固定
4輪すべてを駆動させて走行
降坂時の走行制御
「ロボットの降坂速度を減速させ
安定した降坂が可能な走行手法の提案」
→真っ直ぐ姿勢
「走行時にモータの駆動にかかる電流を削減」
→ロボットの電流消費量の計測
降坂時の走行制御
整地降坂実験
坂路
木材合板(9㎜)×2枚
移動距離
傾斜角
550㎜
10deg
降坂時の走行制御
降坂時ロボットの姿勢の安定
①左右のタイヤだけ駆動させる
直線的な制御がしやすい
②前後
②前後の2輪にブレーキをかけて固定
輪
キを け 固定
小ローラーの前後のフリーの動きのみ
4輪駆動より走行姿勢が安定
降坂時の走行制御
降坂速度の減速
③左右のタイヤに
断続的にブレーキをかける
(ブレ キをかける間隔は10ms)
(ブレーキをかける間隔は10ms)
フリーの状態で降坂させた
ときより速度が減速
降坂時の走行制御
降坂実験 (a)普通駆動
降坂時の走行制御
降坂実験 (b)駆動+断続ブレーキ
降坂時の走行制御
降坂実験 (c)フリー+断続ブレーキ
降坂時の走行制御
電流消費量の比較
普通駆動
駆動+断続ブレ
キ
駆動+断続ブレーキ
真っ直ぐ姿勢により
安定した降坂制御
電流消費量を抑えた
走行制御法を提案
フリー+断続ブレーキ
最も電流消費量が少ない
(a)Duty比20%
登坂時の走行制御
「「ロボットの姿勢を維持したまま
ボ
姿勢を維持 たまま
直線的な登坂が可能な走行手法の提案」
→斜め姿勢で4輪駆動によるパワフルな走行に
→ジャイロセンサによる姿勢制御
ジ イ センサによる姿勢制御
登坂時の走行制御
ジャイロセンサによる姿勢制御
((a)左に曲がったとき
)左に曲が たとき
が
(b)右に曲がったとき
ジャイロセンサにより取得されるヨ 角をリアルタイムで求め
ジャイロセンサにより取得されるヨー角をリアルタイムで求め
ロボットの姿勢のずれを検知
登坂時の走行制御
平地での基礎実験
走路
幅
廊下
1.62m
測定条件
廊下の中央からスタート
廊下の中央からスタ
ト
左右の壁に接触するまで
登坂時の走行制御
平地での基礎実験
(a)ジャイロなし
(b) ジャイロあり
登坂時の走行制御
平地での基礎実験
17.85m
5m
ジャイロセンサを用いることで
ロボ トの直進性が向上
ロボット
(a)ジャイロなし
(b) ジャイロあり
登坂時の走行制御
整地登坂実験
坂路
木材合板(9㎜)×2枚
移動距離
傾斜角
550㎜
18deg
速度指令:duty比20%
姿勢角度±1degを超えると10%UP
登坂時の走行制御
整地登坂実験
登坂時の走行制御
オムニロボットの登坂走行時
ロボットの姿勢が
1deg以内を維持できている
(a)Duty比20%で登坂時のロボットの姿勢
登坂時の走行制御
不整地登坂実験
しまこうはん
坂路
縞鋼板
移動距離
傾斜角
4.07m
4 07
20degg
速度指令:duty比80%
姿勢角度±2degを超えると15%UP
登坂時の走行制御
不整地登坂実験
凹凸がある摩擦の大きな面
(不整地)を走行
左右への台車のぶれは大きいが
姿勢を自律的に修正
しながら走行している
登坂時の走行制御
不整地登坂実験
±2deg以上の姿勢のずれを
検知、すぐに修正できている
凹凸があるため、整地での登坂より
も姿勢が崩れやすいが…
自律的に修正し、長距離の
不整地での登坂に成功!
(a)Duty比80%で登坂時のロボットの姿勢
まとめ
降坂制御
・真っ直ぐ姿勢で断続的なブレーキをかけることで
真 直ぐ姿勢 断続的な
キを ける
安定した降坂走行が可能
・モータを駆動させずフリーで降坂させることで
モ タを駆動させずフリ で降坂させることで
電流消費量を抑えた走行が可能
登坂制御
・坂路に用いた縞鋼板は凹凸があるにもかかわらず
坂路 用
縞鋼板
凸 ある も
わ ず
ジャイロセンサにより姿勢を維持したまま登坂走行が可能
平地かつ整地以外での走行が可能に !
ご清聴ありがとうございました。
5 降坂時の走行制御
5.降坂時の走行制御
 モータの電流値の計測
AD変換によって
得られた電圧値[V]
得られた電流値を積分
電流消費量[A]
8 今後の展望
8.今後の展望
①降坂制御
・加速度センサにより降坂時の速度を計測し、断続ブレーキ
の間隔に反映することで速度を変更する
②登坂制御
・さらなる長距離の走行において、姿勢を維持し続けるためには
超音波センサやコンパス等を用いた走行中の補正が必要
・不整地では、各車輪への駆動力の伝達が不安定になるため
サスペンション機構が必要
シ 機構 必要