料理献立作成エキスパートシステムの推論に関する研究奈良女子大学理学部情報科学科西岡研究室紙岡佳子 1 はじめに  料理献立作成エキスパートシステムとは、材料、調理法、季節等、利用者の好みに応じた料理献立を検索するシステムである。  検索機能を強化することを目的とする。  ユーザーインタフェースにはTcl/Tkを用いる。 2 改良点   材料検索、フリーワード検索、一食分の献立、目的別検索（旬の料理、栄養）を新たに作成。検索条件の範囲を自由に設定できる。 3 各プログラムの関係 Tcl/Tk の User プログラム Prolog のデータプログラム 4 動作例 5 材料検索使用したい材料名から検索（“肉類”を選択）（“牛肉”を選択） 6 料理リスト（“ローストビーフ“を選択） 7 フリーワード検索キーボードから入力された語を検索料理名から検索材料名から検索料理名に“卵” がつく料理卵を使った料理 8 総合検索料理の種類、パターン、調理法、カロリー、時間、難易度を指定して検索 9 一食分の献立主食、主菜、副菜、汁物を順に選び検索（主食が和食なら主菜、副菜、汁物も和食）主食主菜副菜汁物選択選択選択選択（アサリご飯）（サバのみそ煮）（きんぴらゴボウ）（大根と薄揚げのみそ汁） 10 目的別検索旬の料理旬の食材を使用した料理を検索２月の旬の料理リスト２月が旬の食材・うど・りんご・さわら・ぶりなど 11 目的別検索栄養・行事料理   栄養ある栄養素を多く含んだ食材を使用した料理を検索（ビタミンC、食物繊維など）行事料理季節の行事にあった料理を検索（正月、節分、クリスマスなど） 12 まとめ    検索項目の増加によって、検索方法も選択できるようになった。条件のつけ方によって、広範囲な検索やより絞り込まれた検索が可能になった。一食分の献立の作成ができるようになった。 13 今後の課題    それぞれの検索方法を組み合わせて使用できるようにする。栄養面にも配慮した献立を作成する。１日、１週間等、長期の献立を作成できるようにする。 14