独占はなぜいけないか これまで見てきたのは 完全競争 各企業の規模に対して市場の規模が膨大 (無数のライバルが競争している) 各企業は価格をコントロールできない。 これは極端な想定 実際には、ある程度価格をコントロール →しかし結局競争が働くので、価格は市 場で決まる範囲におさまる しかし、少数の大企業しかなければ? →価格がコントロールされるかも。 そこで、逆の極端な想定 ひとつの産業がたった一社の大企 業によって支配されているとする 独占企業 そうすると何が起こるか? 独占企業は需要全部自分のもの p D だから需要曲線を予想する これだけの価格で売れる これだけの価格で売れる 横から縦に 読む!! これだけ生産したら x これだけ生産したら 生産を売り切る価格をつければ p D この点の場合 収入＝価格 ×生産量 収入はこの面積 価格 生産量 x 需要の価格弾力性が1より小さ い場合では p 生産を減らせば収入 が増える 独占企業なら どうするか? x p 需要の価格弾力性が1より小さ い場合では ほんのわずかだけ生産して価 格をつりあげてボロもうけ!! よって、こういう場合は、 公営企業にするか、公 定価格などの価格規 制をとる x 電力、水道等 p 需要の価格弾力性が1より小さ い場合では ほんのわずかだけ生産して価 格をつりあげてボロもうけ!! よって、こういう場合は、 公営企業にするか、公 定価格などの価格規 制をとる x 電力、水道等 需要の価格弾力性が1より大き い場合では p 生産をすればするほど収入は 増える。 しかし、価格は 下がっていく。 x こ れ だ け の 価 格 で 売 れ 生産者余剰が利潤だから p D S 利潤はこれだけ x これだけ生産したら 競争均衡のときの利潤は p D これだけ S x それと比べると p D このときの利潤のほうが S 大 x それと比べると p D このときの利潤のほうが S 大 x それと比べると p D このときの利潤のほうが S 大 x このときの利潤と比べると p D S x このときの利潤と比べると p D このときの利潤のほうが S 大 x このときの利潤と比べると p D このときの利潤のほうが S 大 x このときの利潤と比べると p D このときの利潤のほうが S 大 x このへんに利潤最大点がある p D S pM 独 占 価 格 独占企業の生産量 xM x 競争均衡と比べると p 価 格 が 高 い D 独占のもとでは S pM p* 生産が少なく x M x* x 完全競争のときの余剰は p 消費者余 剰 均衡がここだから S D 生産者余 剰 x 独占のときの余剰は p 消費者余 剰 死荷重 S D 生産者余 剰 x 競争均衡と比べると p 生産者 余剰は 増える 消費者余剰は 減り S D x 死荷重を減らすには p 死荷重 S D x 一つの方法は、上限価格規制 p 価格上限をp゜に規制 S p゜ D 仕方なくx゜で生産 x゜ x 上限価格規制によって、 p 消費者余剰は増え 死荷重は減る S p゜ D x゜ x 上限価格規制は独占価格を競 争均衡価格に近づけるためには 有効 p S p゜ D x゜ x 「もうけすぎはけしからん」 と、課税したらどうなる p 従量税を課すと S S 税の分 D 限界費 用が上 昇する x 「もうけすぎはけしからん」 と、課税したらどうなる p 利潤が最大になる生産は減 り、価格は上がり S S D x 「もうけすぎはけしからん」 と、課税したらどうなる p 死荷重は増える!! S S D 政府の 収入 x 従量税課税はかえって逆効果 p S S D x 何より大事なのは、 ライバル企業の参入が 簡単にできるようにすること それができれば、公営化も価格規制も不要 ・ 独占禁止政策の重要性 「独占禁止法」→公正取引委員会 ・ グローバル化の積極面
© Copyright 2024 ExpyDoc
