労務管理の手引き

看護現場における
労務管理の法的側面①
<労働法と労働契約>
作成:社会保険労務士
箕輪和秀
はじめに
職員
⇔
(契約締結)
病院・医療施設
・職員は労働力を提供
・病院は労働力の対価として賃金を支払う
労働法と労働契約
1.労働法
1-1)労働法とは
・労働基準法
・最低賃金法
・労働安全衛生法
・労働者災害補償保険法 ⇒これらをまとめて
労働法
・
・
労働法と労働契約
1.労働法
1-2)労働基準法
生存権(憲法第25条1項)
すべての国民は、健康で文化的な最低限度の
生活を営む権利を有する。
勤労条件の基準(憲法第27条2項)
賃金、就業時間、休息その他の勤労条件に
関する基準は、法律でこれを定める。
労働法と労働契約
1.労働法
1-2)労働基準法(民法の特別法)
・弱い立場の労働者を保護する事が目的
・労働条件の最低基準を定める
・違反した場合は罰則等
労働法と労働契約
2.労働契約
2-1)契約締結に当たって
・基本は双方の対等の立場での合意
・ただし
①弱い立場の労働者を保護する必要性
②労働者の健康や安全確保の必要性
労働法と労働契約
2.労働契約
2-1)契約締結に当たって
・基本は双方の合意
・ただし
①弱い立場の労働者を保護する必要性
②労働者の健康や安全確保の必要性
↓
労働基準法において契約自由の原則を修正
労働法と労働契約
2.労働契約
2-2)労働者とは
労働基準法上の労働者とは、事業所等で使
用者の指揮命令の下で働き、その報酬として
賃金を受けとる者