日本伝統色に関するソフトウェア の開発 社会情報システム学講座 赤平健太 はじめに 1. 2. 3. 4. 日本の伝統色をコンピュータで楽しく操作し、コン ピュータと伝統色に興味を持たせるために開発した。 日本の伝統色を対象にする。 表示した色の名称・解説などを提示する。 直感的な理解や操作が可能なユーザインタフェースを考慮する。 教育的な効果を考慮する。 といったコンセプトで開発を行っている。 ソフトウェア構成 1. 2. 3. 4. メニューとして4つのパターンがある。 系統別に赤、茶、黄、緑など7項目に分類した 「色見本帳」。 十二単などの配色を扱う「配色アシスト」。 日本の伝統色を時代別に分けて表示する「時 代」。 日本の伝統色を12項目のトーンに分類する 「トーン」。 色見本帳と配色アシスト 色見本帳は、系統別にした7項目から選択する ことで、色名・読み方・色表・解説・RGB表記・ トーンの情報が表示される。 配色アシストは、イメージを選択することで、それ に対応した6色が実行画面に表示される。 時代とトーン 時代は、色見本帳に表示される日本の伝統色を奈良時 代前期から昭和初期までの13期に分けて表示するもの である。 トーンは色見本帳に表示される色を12項目のトーン別 (さえた、あざやかな)に分けて表示するものである。 効果 光成ゼミ所属の計30名に利用させ、伝統色に興味を持 つ生徒が多かった。 内部プログラムをすべて見ることができるのでプログラ ムに興味を持つ者も生徒もいた。 プログラムの指導として使うこともできると思われる。 まとめと今後の課題 4つのパターンに限定したことで、色彩ソフトウェ アの試作版を作成することができた。 専門家だけでなく、生徒達の総合学習、体験学 習、一般の生涯学習で利用可能だと思われる。 課題として、日本の歴史・文化に触れるような項 目を付加することを試みたい。 参考文献 日本教育情報学会第21回年会(2005年8月) 明星大学大学院情報学研究科 橋本美保 明星大学情報学部 光成豊明 質問・関連 配色アシストの利用価値がよくわからなかった。 時代やトーンを利用すると色見本帳に制限をか けるということなのか。 伝統色は色彩検定の範囲にあり、システムとし て作成するべきか迷っていた分野なので参考に したかった。
© Copyright 2024 ExpyDoc