慣性力実験器 での,演劇風実験実演 内閣総理大臣賞を受賞しています 電車のふしぎ実験シナリオ それぞれの博士は工夫して,「自分が一番正しいんだ!」と主張! 第1レース<司会MC> 電車が発車するとき,グーンとスピードが速くなっていきます。 このとき,電車のなかのつりかわは,後ろに傾いています。 バスに乗っているときには後ろにこけそうになったことがあるかも 知れません。電車でもそう感じることがあるかも知れません。 電車が止まろうとするとき,スピードがおそくなります。 このとき,電車のなかのつりかわは,前に傾いています。 バスに乗っているときには前にこけそうになったことがあるかも 知れません。電車でもそう感じることがあるかも知れません。 新幹線のように,電車がものすごく速く走っていても, 一定の速さで走っているときには, 後ろにこけそうになったり,前にこけそうになったりはしません。 新幹線にはつり皮はありませんが, そのような電車のなかのつり皮もかたむかないで, まっすぐ下にたれています。 <司会MC> さて,出題です。 電車が前向きに走っています。つりかわがまっすぐ下にた れているとき,電車の天井から物体をおとすと,どのように 落ちるでしょうか? <赤の博士>1:電車が前向きに走っているから,後ろのほ うに落ちる。 <青の博士>2:電車が前向きに走っているから,はじめ まっすぐ下に落ちても途中からカーブして後ろに落ちる。 <白の博士>3:電車はおなじ速さで走り続けているから, まっすぐ下に落ちる。 <司会MC> さあ,どの博士がいっていることが正しいのでしょうか?もういちど 博士達の考えを聞いてみなさんも考えて下さい。 <赤の博士>1:電車が前向きに走っているから,後ろのほうに落ち る。ワシが言うことが正しいのじゃ。 <青の博士>2:電車が前向きに走っているから,はじめまっすぐ下 に落ちても途中からカーブして後ろに落ちるに決まっている。ワシが 言うことが正しいのじゃ。 <白の博士>3:電車はおなじ速さで走り続けているから,まっすぐ下 に落ちるのに決まっている。ワシが言うことが正しいのじゃ。 実際に実験機をつかって実験をする。正しかった博士は,「ほーら ね」など言ってふんぞりかえる。 <司会MC> じゃあ,博士達つぎのレースはどうでしょう。 第2レース <司会MC> 電車が前向きに走っています。つりかわがまっすぐ下にたれてい るとき,電車の床から物体を上に投げ上げると,物体はどのように 落ちるでしょうか? →先生方には, 赤,青,白の博士のセリフを考えて頂けると幸いです。 第3レース <司会MC> 電車が前向きにだんだん速くなるように走っています。つりかわ が後ろに傾いているとき,電車の天井から物体を落とすと,物体は どのように落ちるでしょうか? →先生方には, 赤,青,白の博士のセリフを考えて頂けると幸いです。 第4レース <司会MC> 電車が前向きにだんだん速くなるように走っています。つりかわが 後ろに傾いているとき,電車の床から物体を投げ上げると,物体はど のように落ちるでしょうか? →先生方には, 赤,青,白の博士のセリフを考えて頂けると幸いです。 第5レース <司会MC> 電車が前向きにだんだん速くなるように走っています。つりかわが 後ろに傾いているとき,電車のなかにおいた水槽の水面はどのように 傾くでしょうか?また,水面に浮いている船などはどう傾くでしょうか? →先生方には, 赤,青,白の博士のセリフを考えて頂けると幸いです。 最終レース 定番のヘリウム風船は,どちらに傾くか?です。 学生たちの,赤や青や白の博士ぶりを楽しんで頂ければ幸いです。
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