『土地改良事業をきっかけに集落内に農業法人ができました!』

『土地改良事業をきっかけに集落内に農業法人ができました!』
― 畑地帯総合整備事業(担い手支援型)寺久・三地区(坂東市) ―
【事例概要】
畑地の基盤整備を契機に、他業種から転職した新規
就農者が新たに農業生産法人を立ち上げ、借地など
により経営規模を拡大し、儲かる農業を実現していま
す。
【事業取組の特色】
○非農家などの関心が薄い人たちと農家が一体となって、カラオケ大会の開催や寺久八
木節保存会の活動など、地域内のコミュニケーションの場を多く持ちました。
○やる気のある地区の担い手たちが中心となって「寺久・三生産者組合」を設立し、後継
者のいない農家の受け皿となることで農地集積を進めていきました。
【事業概要】
所在地:坂東市寺久、みむら
受益面積:水田8ha 畑114ha 計122ha
工 期:H13~H26
事業量:区画整理工A=71ha 幹線道路L=3km
農業用用水L=21km 農業用排水L=1.5km
営農作物:ネギ,レタス,白菜
【法人化までの経緯と成果】 ~㈱オール・アグリームの場合~
○寺久出身の法人設立者は、基盤整備によって畑が使いやすくなったことや、リーマン
ショックで景気が低迷したことなどを機に、平成21年に会社を辞め農業へ転職しました。
平成22年9月に農業生産法人を設立し本格的な営農を開始しました。
○法人設立前は0.8haだった作付面積は、土地の借地により規模拡大し、平成27年には
7haへと増加しました。また、売上実績についても大幅に増加しています。
○様々な場所で畑総事業のPR活動を行っており「畑総事業による基盤整備があったから
農業を行う決心がついた」と発言しています。
○若手農業者の育成も行っていて、国施策を活用し雇用促進に貢献したり、さしま少年
自然の家(宿泊学習施設)と連携した農業体験などの農育も積極的に行っています。
県
内
位
置
水戸
土浦
P
P
図
【地域の取組】
○用水施設や排水路の維持管理を行うため平成22年8月に西生子地区と「寺久・みむら・
西生子地区畑総維持管理組合」を設立しました。この組織は、畑総事業の受益者だけ
ではなく地域の非農家も構成員として参加する形をとっていて、地域が一体となって維
持管理作業を行うことを目指しています。
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出荷を待つレタス畑
地域を支える幹線農道
市場の評価が高い夏ネギ畑