⑤製作メモ

機器製作報告
2015-03-23 林研・板倉
実験用模型船 Type6 製作上のメモ
1)設計ミス(その1)
問題点:下記部品について穴位置寸法を2mm 間違えていた
原因:組立図から部品図を起こす際の勘違い
対処:長穴加工により穴位置を修正(下図赤線)
(→済み)
2)加工指示ミス(その1)
問題点:リンク基部軸C⑦シャフトが軸ホルダC⑥のベアリングに挿入できない
原因:両部品がハメアイであることを図面上で明示しておかなかった
対処:シャフト部をサンドペーパで削って細くしてハメ合わせる
(→済み)
3)既製品現物が仕様書通りでなかった(その1)
問題点:maxon DC モータ両端ブラケットの取付穴位置が仕様書図面通りでなかった
ため,固定部品B②B③B④で所定位置に固定できない
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機器製作報告
2015-03-23 林研・板倉
原因:maxon ジャパン社に電話で確認したところ,モータ製作の最終段階で
両端ブラケットを軸周りに回転させてブラシ位置を変更して,モータ効率が
最良になるよう調整した後に,その位置でブラケットをケースに固定すると
のこと.従って1台づつ両端の取付穴位置が異なるのはやむを得ず,また,
取付穴位置を再変更することは出来ない,とのことであった.
対処:
(→未対処→済み)
A案……モータ台座B②のみ使用して片持ち式でモータを固定する
B案……B②・B③の片方あるいは両方の取付穴位置を変更追加工する
4)設計ミス(その2)
問題点: 左右船体に取り付けるワットリンクのセンタアームは,左右対称の部品が
1個づつ必要であるところを,左船体用を2個製作してしまった.
原因:他の部品はすべて左右船体で共通であるため,作図時に2組分の個数を指示
するのみで済んでいたため,勘違いで本部品も同型2個と指示して良しと
してしまった.
対処:左右対称部品(D③B:WL センタアーム B)を試作工場に追加急行製作依頼(→済み)
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5)設計ミス修正から派生したトラブル
問題点: ラック&ピニオン部アセンブリで,ラック下部とコンロッド上部の取付ピ
ン部の回転が渋くなった.
原因:ラックジョイントA,B部品の取付穴修正の結果,締め付けに若干のガタが
出たため,ピン支持を兼ねるM3ボルトを固く締める必要が起きたため.
対処:途中でロッドエンドを用いる方法に変更した(Assy1 R&P Ver.1.8).しかしコ
ンロッド上部が船体前面から見て左右方向に回転することが望ましくなく,
さらにガタが起きたため,当初案のピン支持を改良した形で,軸径をφ4
としてラックジョイント部品に小径ベアリングを介して取り付ける方法へ
と設計変更した.
(→済み)
謝辞:
本実験用模型船の基幹アイディアおよび適切な改良案をその都度頂いた前田輝夫様
(OPD研究所,元日産自動車(株))に,深く感謝いたします.
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付録:ボツネタ集
クランク式の変位=モータ回転連動の検討例
Type-6 船体
初期設計例 ↑↓
直動式変位計の検討
Type-6 パンタグラフ部の設計検討例 ↑↓
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