7[再]・原始人からひとへ

7[再]・原始人からひとへ
2011.06.14. 青山・文化人類学
7[再]・原始人からひとへ
モンゴロイドの拡散
2011/06/14 - [2]
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2011/06/14 - [3]
寒冷適応と海洋進出
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シベリア(約30000~40000年前)からベーリング海峡をわた
って(約15000年前)、北アメリカ(約12000年前)・南アメリ
カ(約11000年前)・グリーンランド(約3000年前)へ、また、
東南アジアから太平洋の島嶼部(約5000~1000年前)へとわ
たっていったのは、モンゴロイドである
モンゴロイドが、人類の分布拡大史上に果たしたおそら
くもっとも大きな功績は、「寒冷適応」と「海洋進出」
である
「寒冷適応」によりシベリアから(当時地続きの)ベー
リング海峡経由で南北アメリカ大陸への進出が可能とな
り、また「海洋進出」によりアジア海洋部~オセアニア
への進出が可能となった
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中括2
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約30万年前: H. neandelthalensis の登場
約20万年前: H. sapiens の登場……多系進化か単一進
化かは今のところ未解決
6万年前:文化的差異の登場= H. neandelthalensis に
よる埋葬と障碍者への援助
5万年前?:人種の登場= H. sapiens の下位集団
4~1.5万年前:モンゴロイドの拡散(1)……寒冷適応
3.5万年前: H. neandelthalensis の絶滅
1~0.1万年前:モンゴロイドの拡散(2)……海洋進出
7000~8000年前:文明の登場=有史への突入
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ヤノマモとはどんなひとびとか?
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ここまでみてきたように、有史への突入=四大文明の登
場(6000~7000年前)以前に、ほとんど全世界にヒト
は進出した。
なかでもモンゴロイドは、環境適応を行ないながら、寒
冷地・海洋部へ進出していった。南米にすむヤノマモは
いわば「ヒトの進化の最終形態」ともいえる。
少なくとも、人間的能力において、ヤノマモとわたした
ちとの間に明白な集団的差異(個人的差異ではない)は
存在しない
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再度、化石人類史概観
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人類史のスケールを実感するために「年」を「円」に置
き換えてみた
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人類の登場は500万年前=500万円…4年分の学費相当
言語の獲得は200~250万年前……国産中/高級車1台分
Homo sapiens の登場は約20万年前……大卒初任給相当
文化や人種の登場は5~6万年前(?)……1ヶ月バイト料相当?
(縄文時代のはじまりは15,000年前)……新幹線東京-大阪
文明の登場は7,000~8,000年前……1日フルに働くバイト料
日本の有史は1,500~2,000年……ちょっと贅沢な外食?
明治維新は140年前……ポテトチップス1袋
みなさんの年齢は20歳前後……チロル1個