サル・人類史年表 (年代:前) 6500万年 生物の大量絶滅。恐竜絶滅

■各年代の人類分布
断崖にあるネアンデルタール人の住んだ洞窟
(10~4万年前、ムスティエ・フランス)
スワルトクランス洞窟
(南ア・約250万年前)
石器で叩き割られ、骨髄を取り出した痕跡のある人骨(左)、肉をそぎ落としたときの
傷(中央)、脳を食べた跡のある頭蓋骨(右)(クロアチア・クラピナ遺跡、13万年前)
ネアンデルタール人、5万年前。
骨が湾曲、まっすぐ歩けず、
歯も抜けていたが、しばらく
生存していた老人。
ショーヴェ洞窟(仏)の世界最古の壁画
(約3万5千年前)
■農耕・牧畜の起源略年表(3万年前~6千年前)
気候変動
年代
西アジア
3.0万年前
2.5万年前
2.0万年前
現在最寒冷期⇒
気温
(1.8万年前~)
1.9万年前
寒暖を繰り返し
ながら寒冷化
-4
-2 ±0 +2
氷期の終了開始
1.8万年前
1.7万年前
農耕・牧畜の起源
東アジア(モンゴル・中国)
・新人がスンダランドに到達(5万年前)
その他
・ショーヴェ洞窟(仏/3.2万年前)
・ネアンデルタール人絶滅
・新人が東アジアへ到達(2.5万年前)
・シベリアで北方モンゴロイドが形成
気温は現在より6-7℃低い。
森林が縮小し、ステップが拡大
◆マリタ遺跡(2.3万年前)
推定48~60人の狩猟民族の集落跡。多
量の石器、剥片の他、トナカイ589体、マ
ンモス16体分等の動物の骨が出土。
アルタミラ洞窟(スペイン)
※近傍の洞窟に弓矢の壁画あり
遺跡は極少。
1.6万年前
■石器の進化
1.5万年前
・江西省で最古の栽培稲?
1.4万年前
急速な
寒冷化
ドヤ
リン
アガ
ス
期
ー
■サル・人類史年表
(年代:前)
6500万年 生物の大量絶滅。恐竜絶滅。隕石落下で環境激変。寒冷化
原始霊長類の出現。モグラに似た哺乳類が樹上生活に適応
約5500万年前に現れたアダピス類が初期の霊長類
プルガトリウス、カルポレステス、プレシアダピス。
夜行性。鉤爪、親指の発達(対向指へ)。昆虫、果実食
従来は北米起源説。中国で最古霊長類の化石、アジア起源浮上
5500万年 温暖化。海底火山、マグマ熱でメタンハイドレート爆発。
広葉樹、高緯度まで、樹冠形成=サルの楽園。原始原猿拡散、繁殖
ショショニアス:正面に並んだ目→立体視が可能
原始霊長類より原猿類と真猿類と分岐 4500万年 インド北上、ユーラシア大陸衝突、ヒマラヤ形成、テチス海消滅
4000万年 南極大陸で氷河の形成がはじまり、徐々に寒冷化。
高緯度地域の樹林が消え、サルはアフリカ、一部南アジアへ
カトピテクス:高い視力(眼窩後壁→視細胞が集中→明瞭な映像)
真猿の狭鼻下目(旧世界猿)と広鼻下目(新世界猿)が分岐 3000万年
赤緑色盲に退化した哺乳類のうち狭鼻下目が3色型色覚再獲得
(ビタミンCを豊富に含む色鮮やかな果実等の獲得と生存に有利)
狭鼻下目のヒト上科がオナガザル上科から分岐
ヒト上科=テナガザル、オランウータン、チンパンジー、ゴリラ、ヒト共通祖先
2500万年 アルプス・ヒマラヤ地帯などで山脈の形成がはじまる。
1500万年 急速な寒冷化
ヒト科とテナガザル科が分岐。ヒト亜科とオランウータン亜科が分岐
ヨーロッパ、南アジア、東アジアなどユーラシア各地に類人猿化石
1000万年 アフリカ大地溝帯の形成が始まる(人類誕生に大きな影響か)
700万年 気温が下がり始める
最古の人類化石は中央アフリカ、サヘラントロプス・チャデンシス
600万年
ヒト族とゴリラ族が分岐
500万年
ヒト亜族とチンパンジー亜族が分岐。猿人出現。最初の人類
華奢型猿人、アウストラロピテクスなど
足指形から二足歩行の可能性。脳容積500 ml。一定道具使用
300万年 地球寒冷化。 氷河時代開始
270万年
頑丈型猿人(パラントロプス)と原人(ホモ・ハビリス)分岐
原人、言語使用か(左脳ブローカ野の痕跡より)
260万年
前期石器時代。石器で動物解体。死肉食。オルドヴァイ型石器
230万年
ホモ・ハビリス出現(脳の増大、歯の縮小化)
礫石器。狩りではなく、自然死or肉食獣が倒した動物を食べた 180万年
ホモ・ハビリスの出アフリカ。ユーラシアへの拡散
160万年
ホモ・エレクトス
メスの発情期消滅?、幼児期の長期化、男女役割分化拡大
78万年 最新の地磁気の逆転。概ね70万年前から10万年周期の氷期・間氷期
60万年
アフリカで旧人。ネアンデルタール人と人類の分岐
50万年
ヨーロッパ旧人、北京原人
30万年
ネアンデルタール人(30~23万年前頃出現。3万年前頃絶滅)
脳容積1400 ml(ホモ・サピエンス同等以上)、言語使用
28万年
ケニアのバリンゴ遺跡、オーカー出土。顔料使用。石刃。すり石
25万年
中期石器時代(~5万年前)。尖頭器の使用。
23万年 温暖期ピーク。後、緩やかに寒冷化、14万年前頃に氷期ピーク
20万年
ホモ・サピエンス出現
(16±4万年前ミトコンドリア・イブ。アフリカ、10万年前頃拡散)
14万年 氷期(リス氷期)ピーク。後、急速に温暖化
海産資源の利用。漁。長距離移動・流通
13万年 温暖期ピーク。後、急寒冷化、約11万年前頃から緩上下、氷期へ
初期ヒト属、火の利用(日常広範囲、約12.5万年前の遺跡から)
10万年
ホモ・サピエンスがアフリカを出て拡散(10~5万年前断続的に?)
(MDNA分析では現代人共通祖先の分岐14.3万年前±1.8万年)
赤、黄と茶の中間色のオーカー(クレヨン)出土。線刻
イスラエルのカフゼーとスフールで埋葬の痕跡
9万年
コンゴのカタンダ遺跡でかえしのついた骨製尖頭器。漁
7.5万年
南アのブロンボス洞窟で赤色オーカーに幾何学模様の線刻
→世界最古の抽象模様。貝製ビーズ。骨器。錐か槍
7.3万年 スマトラ島トバ火山大噴火。地球気温低下(人類一万人以下に激減)
(ヒトDNA解析では遺伝多様性が失われ現人類に繋がる種のみ残った)
7万年
7万年前±1万3000年にヨーロッパ人と日本人の共通祖先が分岐
細石器。ネアンデルタール人、埋葬文化 6.3万年
アフリカ人、東ユーラシア人系統、西ユーラシア人系統集団、分岐
6万年
ナミビアのアポロ11遺跡より岩板に動物壁画
ウクライナのモロドヴァ遺跡でマンモス骨の小屋or風除構造物
5万年
ホモ・サピエンスがアフリカを出て拡散(10~5万年前断続的に?)
イスラエルのカフゼー遺跡で線刻のある石片
ケニヤのエンカプネ・ヤ・ムト遺跡よりダチョウの卵殻製ビーズ 4.5万年
ユーラシアで骨角器。サフルで大型動物絶滅、人類狩猟説も
3.7万年
南仏アルデーシュのショーベ洞窟壁画。(約3万年前)
3.5万年
女性裸像(ヴィーナス像)、大地母神崇拝、壁画
日本で刃部磨製石斧(世界最古)
3万年
ネアンデルタール人がこの頃絶滅
約3万〜2万年以前 - ヒト米大陸へ。氷河期にベーリング地続き
2.1万年 最終氷期(ウルム氷期)の最寒冷期。気温は年平均で7〜8℃低下
後、温暖寒冷の小さな波、長期で徐々に温暖化
2万年
ラ・ガルマ洞窟。絵、テントのような構造物 1.6万年 スンダランドが海面上昇で徐々に後退、ベーリング海没、日本も島化
縄文時代の始まり。縄文土器がつくられはじめる
ラスコーの壁画(約1万8000年〜1万6000年前)
絵の具の配合など、原始的な化学的な操作。石のランプ、松明
1.5万年
アルタミラ洞窟壁画(約1万4000年〜1万3000年前)
BC12,000年頃、中国長江流域で陸稲稲作の開始
1.3万年 日本列島が大陸から完全に離れ、ほぼ今の形に
約1万3000〜1万年前、温暖化しつつあったが寒冷気候に戻る
ツンドラステップ北方後退、樹林拡張。鹿、猪、鳥、魚介、木の実
弓矢の発明。石臼の普及。壁画の伝統は途絶 BC11000年頃、最も古い神殿跡が、イェリコのテルの最下層から
1.2万年
イスラエル、ヒラゾン・タクティット洞窟遺跡で人々の宴会の痕跡
BC9050年頃、シリアのテル・アブ・フレイラでライ麦農耕跡
BC9000年頃、パレスチナのイェリコ・アスワドで小麦・豆類栽培
1万年 最後の氷期(最終氷期)が終わったとされる
9000年
新石器時代。農耕・牧畜開始
土器、織物、地上家屋、村落定住、贈与・流通システム
磨製石器、細石器の普及。琥珀、貝殻、金、銅、錫など
BC8800年頃、銅製の小玉がイラクから出土、最古の銅製品
BC8500年頃 - 長江流域で水田稲作
BC8300〜7300年頃 パレスチナ、イェリコで周囲を石壁で囲った集落
BC8000年頃 - 西アジアでヒツジ・ヤギ・ブタの飼育
5000年
エーゲ文明。エジプト文明、メソポタミア文明など
1.3万年前
1.2万年前
1.1万年前
・定住的集落(アイン・マラッハ遺跡)
数十人規模、埋葬・貯蔵遺構等
・新人がアメリカ大陸へ到達
・最古の栽培跡(アブ・フレイラ遺跡)
・牧畜の開始?(ヤギ・羊)
・北ユーラシアで集団移動が活発化 ・ニューギニアで栽培跡(タロイモ)
氷期終了
1.0万年前 ・ジェリコの大規模集落跡
9千年前
8千年前
温暖期
完新世の最温暖期
7千年前
◆ジェリコ遺跡
4mの石壁で囲まれた4haの集落。人口
千-2千人と推定。H=8mの望楼も存在。
・定住地の規模拡大
・長江流域で稲作開始
・華北の初期農業(アワ・キビ・アブラナ)
・急速な乾燥化
6千年前
■人類の人口推計
■道具、生産様式の進化
1000000
肖像(しょうぞう)
ビーズ
細石器(さいせっき)
銛先(もりさき)
採鉱(さいこう)
骨器(こっき)
刻み文様(きざみもんよう)
漁労(ぎょろう)
遠距離交易(えんきょりこうえき)
貝採集(かいさいしゅう)
尖頭器(せんとうき)
顔料(がんりょう)
石臼(いしうす)
石刃
(せきじん) 50 28 24
20
16
12
8
4
※赤文字は、1000年当たりの人口増加率
現在
(万人)
【1千年前~現在】
1863.00%/千年
100000
【1万~1千年前】
50.13%/千年
10000
【6~1万年前】
4.25%/千年
1000
100
10
(万年前)
農耕・牧畜
(1万年前)
【200~6万年前】
0.12%/千年
ホモ・サピエンス
ホモ・エレクトス (20万年前)
ホモ・ハビリス (150万年前)
(200万年前)
1
200万年前
6万年前
1万年前 1千年前