スライド 1

有賀ゼミ
経済学とコンピューター(U-Mart)
(2年生用)
U-Martって一言でいうと・・・

仮想の先物市場をコンピューターで再現し、
様々な参加者(エージェント)の相互作用に
よって起こる市場の現象を解明していく。ま
た、現実の市場に応用できるか。
U-Mart公式ページによる説明
http://www.u-mart.econ.kyotou.ac.jp/
U-Martの背景にあるもの

経済学
市場の原理

金融
市場価格の形成
メカニズム

コンピューター
自動売買プログラム
先物市場って何だ?
◎取り扱う銘柄
(フジフューチャーズのHP)
◎商品先物ガイド
(岡地証券のHPより)
※付録
◎先物デイトレーダーのHP
U-Martにおける市場


U-Martではあらかじめ決められた
現物価格の動きに対して、あらか
じめ様々な戦略をプログラミングさ
れた「マシンエージェント」たちが現
物価格を指標に取引します。
現物と先物の価格が大きく乖離す
ることがありますが、先物価格は
現物価格に収斂するので、この時
が市場の歪みをつく絶好のチャン
ス(儲けるチャンス)となります。
詳しく羅列すると・・・
・株価指数を取引する仮想先物市場シミュレータ
・経済学系と工学系の共同研究の場の提供
・工学・情報・経済・経営学系の教育ツールとして効果を発揮
・実際の先物市場の過度の複雑さの回避
・ネットワークを介して市場サーバーにアクセス
・2つの実験システム
・Stand alone型(一人で練習)
・Net work型(自宅にいながら友達とネット越しの対戦可)
・2つエージェントの同時参加
・ヒューマンエージェント(プレイヤー)
・マシンエージェント(プログラミングされたエージェント)
U-Martにはゲーム性がある!
・市場全体の注文を集め、釣り合うところで価格決定
・π(利益)は一定
負ける奴の分だけ儲かる!
・限られた時間での意思決定
通常25秒前後
・初期資金を元手に利益の創出を目指し売買
安く買って高く売る(株式市場の通常売買)
高く売って安く買う(先物では空売りができる)
・エージェント(プレーヤー)の意思決定の種類
・売り、買い
・数量
・希望価格(指値の場合)
U-martの意義
・売買行動に関する人間の判断様式の解明
・市場の投機的な行動回避の実験
市場の本質の理解
コンピューターの知識は必須か?

有賀ゼミではJavaというプログラミン
グ言語でマシンエージェント(人工市
場で自動売買するマシン)を作りま
す。よってJavaプログラムの最低限
の知識は必要になりますが、基にな
るマシンエージェントのプログラムは
用意されているので自ら創造的に書
いていく作業は少ないでしょう。
※授業ではU-martを通してJavaプログラムを基礎
から学習し、最終的には自分でマシンエージェン
トを作成することを目標としています。
デイトレードと有賀ゼミは関係あるか?


市場の値動きや仕組み・指値の価格
形成などの理論は金融を語る上で必
須ですが、直接「将来の価格を予想」
するような理論をゼミで勉強するわけ
ではありません。
しかし、株式市場や先物市場を問わ
ず、ゼミで学習する市場価格の形成
メカニズムやテクニカル分析の知識
は、将来的にビジネスや資産運用を
する上において必須の知識となり得
ます。
ゼミのスケジュール
2年次後期
・先物市場の経済理論
・U-mart実験演習
3年次前期
・Javaプログラミング演習
・U-martマシンエージェントの作成
水曜3限(サブゼミ)
・J.Holland 「Hidden order」を
原書購読し、複雑系科学の研究
イベント(3年次9月)
・U-mart国内大会への出品、および参
加
3年次後期
・U-martネットワーク実験改良
・SOARSによる社会科学シュミレーショ
ンの研究
イベント
外部特別講師の招待
4年次前期
・卒業論文計画
4年次後期
・卒論作成およびU-martマシンエー
ジェントの改良
イベント
卒業論文発表会
OB会
卒論テーマの見通し
三つのフィールドへ
①経済学・・・市場の仕組みや人間の経済活動
全般を研究する。
⇒最新の経済理論の研究へ。

②金融・・・U-Martにおける戦略や分析手法を
研究。
⇒実際の市場への応用。
③コンピューター・・・U-Martのマシンエージェン
トのプログラミング。また分析ツール、本体の
開発。
⇒更なる研究は情報工学系の大学院へ。
有賀ゼミ出身者の進路例
理系の大学院(東京工業
大学・ 北陸先端科学技術
大学院大学 )
 銀行
 生命保険会社など。

有賀先生紹介



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担当科目

ミクロ経済学、マクロ経済学、応用経済学I・II、
ベーシック演習、演習
最近の研究テーマ

ミクロ経済学、進化経済学、社会・経済物理学
学歴
1949年12月 東京都生まれ
1962年 3月 東京都港区立白金小学校卒業
1965年 3月 東京都大田区立田園調布中学校卒業
1968年 3月 早稲田大学高等学院卒業
1972年 3月 早稲田大学第一政治経済学部経済学
科卒業
1975年10月 早稲田大学大学院経済学研究科修
士課程(理論経済学)修了
[1974年4月-1976年3月ニッポン放送コミュニケーショ
ン研究センター非常勤研究員を経て
1979年 3月 京都大学大学院経済学研究科博士課
程(理論経済学)単位取得[80年3月退学
学位 京都大学博士(経済学)(論博)

略歴
1980年 4月 千葉商科大学商経学部専任講師(-83
年3月)
1983年 4月 同上 助教授(-85年3月)
1985年 4月 中央大学商学部助教授(-90年3月)
1990年 4月 同上 教授(現在に至る)
1998年 6月 中央大学評議員(1期98年6月-02年5月;
2期02年6月-03年5月; 3期03年6月 -)
アルカ先生
の顔を覚え
てね。
いざ勝負!初めてのU-Mart
今日初めて触るが、とりあえず何事においても勝
ちたい!という人は・・・
①売買単位(持つ枚数)は30枚前後
②すべて成行注文 (指値注文はちょっと難しい)
③現物と先物の価格差が50以上離れたら買いor
売りでエントリー⇒価格差がなくなったら決済
(30枚を手仕舞いする。)
※詳しい戦略は経済学的な市場の理解とテクニカル分析などの知識を得てこれから
学習。⇒実はこれらが卒論へとつながります。