情報経済論へようこそ! 2015年度 第2回 apr.15 第2回目は,現代の経済社会 (=情報化社会)の特徴を抽出 し,予めその全体像をつかむ、 その①です。 現代の経済社会を読み解くキーワー ド 経済の情報化 グローバリゼー ション 市場原理主義 機能合理性 情報化 産業構造の高度化 製造業の高度化・複雑化 *ソフトウェア(組み込み ソフト/フレキシブル 生産を実現するソフト etc.) *3Dプリンター etc. 経済の金融化 個別対応 雇用構造の変容 非市場原理(主義) (ボランタリーセクター・非営利的活動) グローバリゼーション 単に商品が国際移動するだけではなく、 企業活動や金融取引活動も規制を受けること なく容易に国境を越えることであり、総じて 近代国民国家を相対化しつつ、経済領域のダ イナミズムが脈動すること その際ダイナミズム発現の前提、 いいかえれば共通の土俵をつく っているのがグローバル・スタ ンダードとして浸透するアメリ カ型の市場の論理*である。 アメリカ型制度と一体になった 市場の論理に従う競争があたか も自明の理であるかのように地 球的規模で広がること ⇒ 〈グローバリゼーション〉の本質 アメリカ型の市場の論理 ・市場原理主義 ・規制緩和 ・民営化 →Privatization ◇自己決定―自己責任原則 ・金融自由化 ・国際会計基準 ◆投資家の企業評価基準の統一 小 さ な 政 府 市 場 原 理 主 義 階層(上下)関係 企業共同体 社会の編成(3つの編成原理) 商 品 経 済 的 編 成 原 理 支配・被支配 国家 政府 企業 効率・合理 社 会 権 力 的 編 成 原 理 家族 共同体的編成原理 愛 「グローバリゼーション」 をヨリ詳しくみてみると・・ 第1に、 大競争(メガコンペティション)の 展開 ◇旧東側諸国 ⇒ 移行経済(市場経済への移 行) ◇基軸国―周辺国関係の変容 新興諸国の台頭 NIEs(cf.ロンドンサミット1988年) NICs(cf.The Four Asian Tigers) ASEAN BRICs(⇒Emerging Countries) VISTA MENA 新興諸国台頭の背景 IT産業の発展 *迅速性(cf.ムーアの法則) *分業体制(サプライチェーン) 設計・開発 マネジメント 製造 一社総合主義 第2に、 国家の変容 国民国家枠組みの相対化 (グローバル企業間の競争の激化、 金融の地球規模での拡がり) 「2008年グローバル恐 慌」 管理型国家 から 市場依存型・ 市場志向型国家へ 第3に、 世界的な政治・軍事的枠組みの変貌 東西冷戦(=社会観の対立)か ら「文明の衝突/宗教の対 立?」へ そして・・ブロック化? cf. TPPをどうとらえたらよい か? テキスト :指定しません 参考書 (準教科書) 『情報技術革命の射程』 『増補新版・現代経済の解 読』 いずれも 御茶の水書房 評価の方法 *試験(前期+後期)を実施します *単位取得率は・・全体の出席率と相関 するようです 履修上の注意 ①プレゼンテーション・ソフトを用いた授業であること を前提に受講して下さい。 ②スライドを見ながら、話し手の説明のなかでポイン トだと判断したことをノートして下さい。 ③講義で用いるスライドはWeb情報として閲覧でき るようにします(原則として講義日前日にアップしま す)が、講義の説明を聴いてはじめて十分に理解で きると思ってください。Web情報だけで分かるとか、 他の人のノートをコピーして間に合う、とは考えない で下さい。 【参考】 昨年度の前期テスト問題 下図は主に6月18日の講義で使用したスライドで す。これを出来るだけ詳しく説明して下さい。 * 解答文は,全体を2つないし3つ(第1問専念の場合に は4つないし5つ)に分け,それぞれに小見出しをつけて 情報経済論の講義時に使用する スライドの閲覧方法 2015年4月15日(=講義日)の 例(入力欄の最後が月日です) 印刷の際には、「印刷対象」を「配布資料」 に・・ http://www.ipc.tohoku-gakuin.ac.jp/handa/inf econ/apr15.pptx http://www.ipc.tohoku-gakuin.ac.jp/ handa/info-econ/apr15.pptx
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