第11章 開発援助とガバナンス

輪読6班プレゼンテーション
4年 佐々木奈都子
3年 佐山麻子
2年 河野通知
3年 神事葉月
3年 山本幸一
第11章 開発援助とガバナンス
ガバナンスとは?
 国民の意思を実現できるように
立法・行政・司法の各機構をコン
トロールすること
汚職の本質とガバナンス
悪いガバナンス;公務員の汚職や賄賂
 需要の要因;
民間との給料の差を補填し公務員とその家族
が暮らしていくために必要
 供給の要因;
政府による過度の規制

ガバナンスの程度を測る
実質汚染指数
・二次資料、主観的判断
 世界銀行のガバナンス指標
・「民主制の保障」、「政治の安定」、「政府の効率」、
「政策の妥当性・有効性」、「法による支配」、「汚職
の抑制」
・主観的判断
・利点:①6つの概念に整理して指標を作成
②対象国とデータの増加
③指標を平均1、分散1に基準化

賄賂と資源配分
・賄賂が資源配分を損なわず、改善させる可能性をもつ論理
(政府による過度の規制が存在する国において)
1.多数の汚職職員の存在、政府の財・サービスを消費者に完全競争的に供給する場合。
(賄賂を通じた競争的な取引において財・サービスの必要度の高い顧客と生産効率の
高い公務員による取引の成立)
2.コースの定理→所有権の設定方法は配分効率性に影響を与えない。
(ここでは、賄賂を公共サービス料金と捉える。安い公務員の給料より
も、より良質なサービスが安く供給される可能性がある。)
しかし!!
・汚職は秘密裏に行なわれるため、
問題点1.汚職が露見しにくい財・サービスの生産に重点を移し効率が悪くなる。
問題点2.完全競争市場にならない(秘密である、サービスの供給が1つの省庁
に独占。)
という状況に陥り、賄賂は結局は資源配分の非効率化をもたらし、改善すべき。
ガバナンスを改善する方法
上記問題点1の解決法
・制度の透明性を高める。
・政府に説明責任を課す。
・付加価値税の導入。
2の解決法
・公的財・サービス供給の民営化。
貧困削減に向けての手段<ガバナンスの視点>
PRSP(貧困削減戦略)基本理念
1)結果重視
2)包括性
3)パートナーシップ
セクター・ワイド・アプローチ
受入国
援助国
援助機関
意思統一・コモンバスケッ
ト方式によって横のつな
がりを強化し、予算や方
針を共通化し、統一感を
だし効率化する。
債務救済
<例>ブレイディープラン→デット・オバーハング問題を解決
第12章 グローバリゼーションと途上国
本章の目的
グローバリゼーションの功罪を明らか
にすることにより、途上国の発展に資
する為にグローバリゼーションがどう
あるべきなのかを考える。
グローバリゼーションのメリット
(1)地球規模の効率化
(2)国際的な所得の平等化
グローバリゼーションのデメリット
(1)一部の国民の所得減少
(2)外国政府・企業による支配
(3)その他の懸念
・環境破壊を引き起こす
・短期資本市場の開放⇒通貨危機を招く
グローバリゼーションの影響
グローバリゼーション
→発展途上国の大きな成長につながる
・トリックルダウン仮説
・逆U字型仮説
→一部に不利益を及ぼす可能性あり
・グローバリゼーション
=市場がより完全競争的になっていく過程
・改善策(経済援助・調整援助)
グローバリゼーション = 地球化すること
↓
共感をもって支援をする人々の範囲も
グローバル化
↓
開発経済学
(グローバル化された共感に立脚)
論点1
P.204 最終行;
途上国の貧困解消はグローバリゼーションに託され
たロマンそのものなのである。
↓↓↓
結局不利益を被る一部の国などに対して、経済援助
が必要。
↓↓↓
経済援助が必要ならば、グローバリゼーション自体
に貧困解消という効果があるとは言えないのではな
いか?
メンバーの意見いろいろ
グローバル化するのは経済だけではない。情報の
グローバル化により貧困国への共感もグローバル
化し、政府、民間双方から経済援助も増えるだろう。
経済援助への動機付けとなる=グローバリゼー
ションの貧困解消効果と言える。
 グローバリゼーションは全体的かつ絶対的な貧困
解消には効果があっても相対的な貧困解消には効
果がないのでは?
貧困国は永遠に貧困国のままだ!(世界経済システ
ム論の影響)

グッドガバナンス国の例
スロベニア ウルグアイ チュニジア
汚職順位(指数)
29位
33位
39位
一人当たりGNI or GNP 9451
3648
2070
主要産業
農業
牧畜
農業
バッドガバナンス国の例
イラク リビア インドネシア
113位 118位 122位
1280
7890
707
石油
石油
鉱業
あなたならどっちに援助する!?
●グッドガバナンス
●資源小国
●バッドガバナンス
●資源大国
限られた援助資金を有効に使うためには
援助効果のある国(グッドガバナンスの国)に援助すべきだ
途上国B
途上国C
という議論が本書ではなされていた。
しかし、先進国の援助というのは、
<カーボヴェルデ共和国>
<イラク>
実際には自国の利益を第一優先に考えるのではないだろうか?
よって、援助がグローバリゼーションの波に取り残された国を
救う最終手段になるかは疑わしいのではないか。
●経済大国
●しかし、資源には
先進国A
恵まれない
●ODAなど、途上国
援助に対して積極的