オペレーションズ・リサーチの 過去・現在・未来

オペレーションズ・リサーチの
過去・現在・未来
ORの歴史
1960年代初頭
ORは花形分野だった
1960年代半ば
計算機科学時代の始まり
1970年代
花形分野から退く
OR衰退の理由
①新理論は60年代半ばまでにほとんど出て
しまった。
研究者たちは理論の精緻に
力を注いだため
②“型にはまった”問題には極めて有力だが、
整数計画問題のような難しい問題は少し
大きくなると解けなくなる。
問題の本質的な難しさが
十分解明されていなかっ
たため
③ORは“戦術的”問題には有効であっても、
“戦略的”な決定意思にはほとんど役に立
たない。
④知る人ぞ知るの高級路線を堅持した。
⑤欧米と違って、数学、計算機科学、経済学
の分野からのORへの新規参入が乏しかっ
た。
80年代に入ってからこれらを
次々と変えていった
内点法革命
AT&Tベル研究所のN.Karmarkarによる)
*非線形の分野では単体法が長く使われていた。
70年代半ば、単体法の改良の限界
内点法の登場
(単体法よりも50~100倍速い)
内点法
*ある領域の内部を経由して問題の解に収
束する点列を生成する方法。
〔特徴〕問題の規模が大きくなっても、最適解
への収束に要する反復回数がほとんど増
加しない点。
最適解
出発点
新展開
・内点法により、1300万変数の線形計画問
題 が解けるようになった。
・単体法の性能アップは一定のペースを保っ
ている。
・80年代、解けないといわれていた問題が解
けるようになってきた。
これからのOR
・最近は、パソコンの普及によって、専門家
だけではなく、一般の人々も手法を試して
みることが出来るようになった。
・「希少な資源の有効配分と運用」の重要性
の高まり。