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被災地で活動している「救護者」の方へ
全国救護活動研究会
被災地で活動されている皆様、大きなストレスの中、活動していただき本当にありがとうございます。ストレスケア等をしている余裕は
ないと思われるかもしれませんが、早い時期から少しでも、ストレスケアをしていただきたいと思います。
発災から、時間が経つにつれ、心身共に、疲労とストレスが溜まっていると思われます。精神的ストレスが個人のキャパシティーを超え、
オーバーフローしてしまう前に可能な範囲で少しでもストレスケアをしていただきたいと思います。あなたのために、そして仲間のために、
ストレスとストレスケアについて、説明します。
ストレス :これらは惨事ストレスと呼ばれるもので、震災等の現場で活動した方には、誰にでも普通に感じるものです。しかし、症状
があまりにも強い場合には、精神的な分野の専門家に相談する必要があります。(専門家への相談ができない状況の場合は
充分なストレスケアをお願いします。)
興奮状態が続く
話せなくなる。
・興奮状態が続いてしまい、休めない。
・「もっとこうすればよかった」と自分を責めてしまう。
・興奮状態により、考えがまとまりにくい。
・「気弱な事を言ってはいけない」「頑張らなければならない」「話
しても分かってもらえない」等の様々な思いから、話せなくなり、
自分の胸に無理にしまいこんでしまう場合があります。
思い出す事を避ける。
体験を思い出す。
・現場での活動の記憶自体を思い出したくない状態に
なり、出動が苦痛になったり、その場から離れたくなる。
・自分は思い出したくないと思っていても、現場のことを思い出し、
フラッシュバックが起こる事があります。
周囲とのトラブル
・周囲の人に対して、日常では感じないような怒りや不満がでてきます。
ストレスケア:ストレスを感じてからではなく、予防のためできるだけ早い時期からストレスケアを実施してください。
休憩と休息
親しい方と顔を合わせる。
現場の事を話す。
震災時には「やるべき事」は限りなく
あります。しかし、「救護者」の皆様は
長時間の活動になると思われますの
で、少しでも休憩して下さい。休憩は
体の為だけではなく、心(精神的)の
為にもとても重要です。休む場所は、
衆人環視や雑音がない「心にとって
安全な場所」であることが重要です。
少しでも「気の許せる方」と顔を
合わせて下さい。危険な環境や
辛い、苦しい環境に長くいると、
通常の心の状態を保つのが難し
くなってしまいます。心の休める
場所を作りましょう。心が休まる
と、身体も休まります。
活動について、仲間と、「話す場」を作りましょう。震災時
のような、環境では、誰にも経験を話す事ができず、又は、
話す時間的な余裕もなく、自分の胸にしまい込んでしまう
場合があります。
日常では有り得ない、様々な経験の全てを胸にしまって
は、心が耐えられなくなってしまいます。ストレスに耐える
あなたのコップが溢れてしまう前に、仲間と少し話す場を作
りましょう。お互いに励まし、支え合う事がとても重要です。