個々の成長が図れる 教育システムの導入 平成20年 3月 提案 10グループ 市村登美子 川口美子 西尾通子 村口三枝子 石田小百合 野島八栄子 國本万智子 葉狩靖代 青木智恵子 大月京子 小谷聡子 教育システムとして クリニカルラダーを導入する 自律した看護師を育てる クリニカルラダー (臨床看護実践能力習熟段階)とは ・ 1970年代米国 看護職育成の方法論 ・ 1990年代 優れた看護実践能力を 持った看護師 看護師不足の時代 さらに上位の機会を提供 することを目的 看護職の昇進 看護職の離職を防ぐ クリニカルラダーシステム (臨床看護実践能力習熟段階制)とは エキスパート(達人) 中堅 レベル4 一人前 新人 レベル3 レベル2 レベル1 育成・評価 育成・評価 育成・評価 基本:ベナーの看護論 【初心者から達人へ】をベースに 臨床看護実践能力4つのカテゴリー 各レベルで到達目標を設定し、4つのカテゴリーについて到達レベルに達した かどうか評価して臨床看護実践能力を習熟していくシステム 看護実践能力 管理・ 臨床看護 リーダーシップ能力 実践能力 教育能力 看護研究能力 なぜクリニカルラダー導入が必要か 今求められている看護師像 確実な知識と技術に 基づく水準 の高い 看護実践 自主性・自律性 健康維持に対する セルフマネジメント 患者の人権擁護 倫理的判断ができる ケースマネジメント 能力 高いコミュニケーショ ン能力 医療施設内の状況 患者 看護者 高齢化・重症化 ヒューマンエラー 在院日数短縮 システムエラー 看護師不足 複雑な業務 不安 不満 不信 医療事故 看護者の疲労 燃え尽き 新人の職場不適応 早期退職 自信喪失 恐れ 高い離職率 勤続年数減少 教育が重要 しかし、現状の継続教育は・・・ ジェネラリスト スペシャリスト 従事した領域で直接患者に対し、 質の高い看護サービスを提供できる看護者 (大部分の看護師が該当者) 新人 *新人教育・スペシャリスト教育に比べてジェネラリスト 教育の体系化の遅れ *新人の個別化・多様性に対応できるか 4年生大学卒:平成16年120校 卒業生年間8,000人 今必要なのは 看護師一人一人が臨床看護実践能力を強化して、 自己のキャリアを自分で設計して力を習得する必要性 クリニカルラダー導入の動き A病院・B病院で導入1~2年目 (グループ内情報) 日本看護協会研修は標準クリニカルラダー を基盤に段階設定 それぞれの看護師が自らの実践段階と対比させ、 自身が学びたい学習内容を含んだ研修を選択で きるように提示 これらの理由から提案いたします クリニカルラダーシステムを導入しましょう 1.看護師個々のキャリア開発の支援ができる 個々の出産・育児などのライフスタイルに応じても看護という仕事 を継続していけるよう支援できる 2.成長度を自覚できる 3.組織が求める人材育成ができる 4.仕事の達成感・満足感は離職率減少につながる 5.教育ローテーションの資料となる 6.教育評価ツールのひとつとなる 今までの教育システムではなぜだめか 1. 臨床の場はさまざまな教育背景を持つ看護師で構成 されるようになっており、入職年毎の現任教育は臨床 ナースの育成にそぐわなくなっている 2. ジェネラリスト教育の体系化が遅れている為、 リーダーが育ちにくい 次の人材が育たない 3. 評価システムが不十分 クリニカルラダーのスムーズな導入の為に 1.クリニカルラダーの十分な理解 研修会を重ね十分な理解のもとに導入 2.成功の鍵は評価にある 評価者自身の評価能力に左右されないように 評価者のトレーニング研修・具体的評価ツール の作成 3.必要な教育プログラムの確立 個別施設での取り組みでは不可能であり、県内 施設間での交流、県や看護協会の協力を求め たい 導入までの行動計画 1.看護部(師長会で検討) 病院理念・看護部理念を基に求められる看護師像 に必要な実践能力(Ⅰ~Ⅳ)の一覧表の作成 2.プロジェクトチームを立ち上げる 各セクションの必要性1名づつ選出 クリニカルラダーシステムの理解 各レベル表の作成 評価システムの理解 3.研修会実施 師長・主任向け スタッフ向け 最後に 人材育成は組織の要 人・時・金・評価 成果への挑戦は自己責任 プロフェショナリズム・達成感 主な参考資料 クリニカルラダー,マネジメントラダーの実際 小島恭子/野地金子 ジェネラリストの為のクリニカル・ラダー開発 平成15年度看護政策立案の為の基盤整備推進
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