構造物 的な詳細モデルにより，速度依存を考慮した動的な有限要 鋼橋の桁連結工の地震時挙動の 評価方法 素解析を行った。その結果，桁連結工の載荷速度による非 線形挙動への影響を把握するとともに，その非線形モデル 福本守 斉藤雅充 和田一範 池田学 を提案した（図 2） 。さらに，橋梁全体系モデルにおいて地 震応答解析を行った結果，提案モデルを用いることにより 既設鋼橋には，地震時の落橋防止を目的に，隣接する桁 従来の評価に用いていた連結板の仮定剛性モデルに比べて， 同士を連結する桁連結工が多く用いられている（図 1） 。し 桁連結工に作用する最大軸力が大幅に低減し，従来よりも かし，過去の地震時に桁連結工が破壊する事例が見られる。 合理的に桁連結工の地震時挙動の評価が可能であることを よって，桁連結工が地震時に破壊しないかどうかを評価す 明らかにした。 ることが重要で 2400 あるが，桁連結 高力ボルト （M22） 本研究では，桁 挙動を明らかに 固定端側腹板 （円孔径24.5） 可動端側腹板 （だ円孔36×90） することを目的 提案モデル（動的） 1600 1200 解析（静的） 800 連結板 400 固定側 桁ウェブ 変位 可動側 荷重 桁ウェブ 0 0 に，桁連結工と その周囲の局所 荷重（kN） 連結板 （円孔径24.5） は 不 明 で あ る。 解析（動的） 提案モデル（静的） 2000 工の地震時挙動 連結工の地震時 連結板の仮定剛性（従来モデル） 5 10 15 変位（mm） 図 1 桁連結工概略図 図 2 有限要素解析結果と提案モデル
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