国会FAXリポート/No.770 党大会で「オール民主」活動方針

国会FAXリポート/No.770
2015 年 03 月 02 日(月)民主党/衆議院議員 大畠章宏
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党大会で「オール民主」活動方針決定
「岡田民主党」で党改革を推進
3 月1日、民主党は「2015年度定期大会」を開催し、全会一致で「オール民主」の
活動方針を決定しました。当日は、岡田克也代表が網膜剥離で緊急入院したため欠席の中
での開催となりましたが、岡田代表のメッセージが代読され、続いて、枝野幸男幹事長か
ら「2015年度活動方針案」と「2015年度予算・2014年度決算」の議案などが
提起され、全会一致で承認されました。
また、枝野幹事長から「この大会は岡田民主党の新たな方向性を定め、『オール民主』
で党再生の歩みを大きく確実に進めるための大会とし、2015年度は党再生を成し遂げ、
確かな道筋へとつなげていく重要な1年。また、昨年夏に党改革創生会議がまとめた提言
にある『地方の声』と『女性の力』を、岡田執行部が党を再起動するエネルギー源と位置
づけ前進したい」と提起し了承されました。
さらに、
「地方からのボトムアップの党再生」については、
「党運営で地方からの声をそ
のど真ん中に据える。『地域起点』は政策的方向性にとどまらない民主党の原点だ」と宣
言し、さまざまな意志決定の場に地方組織や自治体議員などの参画を求めるとともに、党
幹部が現場主義で全国に足を運び政策立案や党運営に努めることなどを確認しました。
統一自治体議員選挙に全力
今年4月に統一地方自治体選挙が行われます。統一自治体選挙に関しては「候補予定者、
総支部、都道府県連の活動と一体となって党本部としても最大限の活動を進める」とした
上で、安倍政権が掲げている「地方創生」を「実際には地域の基幹産業である農業や福祉
の活力を奪う政策、上から目線の政策だ」と断じ、これに対して民主党は『地域起点』
『生
活起点』の旗を高らかに掲げて戦うと宣言し、「民主党に対する信頼を回復させる大きな
一歩」として、現有議席を確保した上でさらなる上積みを図る方針を確認しました。
また、国会での当面の政策課題として、経済政策や格差問題を含めた国民生活、労働法
制、安全保障法制、エネルギー基本計画、財政健全化や無駄遣いとの闘いなど重要な課題
が山積しており、これらの諸課題について党内で徹底的に議論し、決めるべき時に決め、
その結論を持って安倍政権と議論し、国民に選択肢を提示していく事などを確認しました。
民主党は自信をもって「改革」を推進しよう
民主党政権が進めた「国民生活の現場にあるニーズを汲み取り国民の立場で改革する流
れ」は一部安倍政権で歪められたが、成果が徐々に表れている。政権3年3カ月の反省を
しながらも、多くの国民が必要とする政策分野を改革し、今後とも、国民の立場に立ち、
確かな理念と政策を積み重ねて行かなければならない。政党が自信を失い、うつむいたま
までは日本の未来を切り開くことはできない。今後とも反省と謙虚さを忘れることなく、
しかし同時に元気と自信を持って前向きに進んで行くことなどを党大会で確認しました。
下村文科大臣らに政治資金をめぐる疑惑浮上
2 月 26 日の予算委員会で、今度は、下村文科大臣の政治資金に関する疑惑が急浮上しま
した。髙木義明国会対策委員長は「衆院予算委員会の質疑により下村文科大臣の後援会を
めぐる問題に関して疑惑はさらに深まった。大臣はあくまでも『任意団体』であると強弁
していたが、政治資金規正法では『特定の公職の候補者を推薦し、支持』することを目的
とする団体は『政治団体』とされており、毎年、政治資金収支報告書を提出する義務が課
せられる。下村大臣が『任意団体』だとする『中四国博友会』は、①規約に下村大臣の政
治活動を支えることを明記②連絡先が国会の下村事務所などから、『政治団体』だと考え
るのが自然。これらを示すデータのホームページが昨日急遽削除されたことも不自然だ」
と語り、民主党として厳しく対処する方針を明らかにしました。その他に望月環境大臣、
上川法務大臣の政治資金をめぐる疑惑も浮上しました。
平成 27 年度予算と安倍政権
現在、国会では平成 27 年度予算の審議が行われております。社会保障の充実・安定化
のために消費税増税を決めたはずですが、介護報酬は引下げられ、また、消費税増税の影
響を緩和するために創設した子育て給付金についても、1 人当たり月 1 万円 から 3 千円へ
の減額、そして実質賃金が 17 カ月連続マイナスや平和問題や労働法制改悪の動きなども
問題です。また、安倍政権の経済政策に関しても、平成 26 年度の実質経済成長率の見通
しが、当初の 1.4%からマイナス 0.5%へと大幅に下方修正されたこと、さらに、実質成
長率が年度でマイナスとなるのはリーマンショック以来 5 年ぶりの事態であり、安倍内閣
の経済失政は明らかです。予算配分の中身についても、安倍政権下で膨れ上がった公共事
業費や議員定数削減など身を切る改革も実現しておりません。今、少子高齢化社会の進む
日本において、市民は、住んでいる街の将来、雇用、年金、介護、教育、さらに、平和、
子供たちの未来への不安が増しています。安倍政権にしっかりと対峙してまいります。
上村遼太君殺人事件について
2 月 20 日、中学 1 年生殺人事件が発生。詳細が明らかになるにつれ、大きな衝撃を受け
ています。小学生時代は明るく元気な少年が、なぜこのような悲惨な目に合うことになっ
たのか。現在のIT社会の進展により、大人社会が知ることが出来ないネット社会も生ま
れ、犯罪も増加。今回の事件をしっかりと検証し、二度とこのような事件が起こらない社
会を築くことが私たち大人の責任です。上村少年のご冥福を心からお祈り致します。