奥村雅彦 山田進 町田昌彦 日本原子力研究開発機構 CREST(JST) 密度行列繰り込み群法 1. 下記の基底でHamiltonianを対角化する 2. 全体の密度行列を作る ρ tot = m ⊗ 4 ⊗ 4 ⊗ m m ⊗ 4 ⊗ 4 ⊗ m ψ0 = m ⊗ 4 ⊗ 4 ⊗ m 3. 密度行列の右半分をトレースアウトする 4. 密度行列を対角化する ρ sys = trenv (ρ tot ) ρ sys = m ⊗ 4 4 ⊗ m 6. 新しい基底が得られる 5. 固有値を大きい順にm個選ぶ m ⊗ 4 変換行列 m ψ0 = m ⊗ 4 ⊗ 4 ⊗ m 時間依存密度行列繰り込み群法 ψ (δt) = exp[−iHδt ] ψ 0 ≅ exp[−iH L−1δt ]exp[−iH L−2δt ] ⋅ ⋅ ⋅ exp[−iH 2δt ]exp[−iH1δt ]ψ 0 (H ↑鈴木‐Trotter分解 S.R. White and Q.E. Feiguin, PRL 93 (2004) 076401. 1. 基底状態を用意する 3. 密度行列を作りトレースアウトする 5. 変換行列を使ってfreeなサイトを移動させる i + = −tai+1 ai − tai+ ai+1) 2. をかける exp[−iH1δt ] 4. 繰り込む 6. をかける exp[−iH 2δt ] 密度行列繰り込み群法の並列化 y y n‐leg模型を扱う事が可能(低精度) 状態数が少なくて済む(精度を上げるに は多くの状態が必要) y n‐leg模型を精度良く扱う事が可能 y 大きな繰り込み数(m)を扱う事が可能 光学格子中フェルミ原子気体系の密度行 列繰り込み群法によるシミュレーション y ハバード模型 2 ⎞ ⎛ L + 1 + + H = ∑ (−taσ+ ,i aσ , j − taσ+ , j aσ ,i )+ V ⎜i − ⎟ + U ∑ ai ai ai ai ⎝ 2 ⎠ <i, j>,σ i 相互作用やトラップの操作が可能 y ダイナミクスを時間を追って観測可能 y y パラメータ y L=80, 100 y m=300 y dt=0.05 (2次の鈴木‐Trotter分解) y N, U, Vは状況によって変える フェルミ原子気体系のダイナミクス y 調和トラップをはずす y 相互作用なし → 相互作用なし y 相互作用あり → 相互作用あり y 相互作用あり → 相互作用なし y 二つの固まりの衝突(tentative) y 調和ポテンシャル+ガウシアン → 調和ポテンシャル y 2‐leg模型 y 箱形ポテンシャル中光学格子 y 相互作用あり → 相互作用なし 2‐leg模型のダイナミクス 相互作用あり → 相互作用なし N↑ = N↓ = 8 U = 10 → 0 まとめ y トラップ外し y 相互作用あり → 相互作用なし:川上グループ(京大)とコ ンシステントな結果 y 塊同士の衝突 y n‐legへの拡張 y BEC(木下さん[京大])1次元:熱平衡化なし → 3次元:熱平衡化 y 2‐leg模型の計算 y デモンストレーション → 本格的な計算へ 今後の展開 y 有限温度への拡張(時間依存なし) y 自由度を倍化:TFD A.E. Feiguin and S.R. White, PRB 72 (2005) 220401. y 密度行列の時間発展への拡張(von Neumann方程式) y 原理的にはTFDの考え方で可能 y 大きな自由度を扱う → 大規模並列計算 y n‐leg模型の計算 y 大きな自由度を扱う → 大規模並列計算
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