- 4 - 2 新たな需給調整システム( にいがたシステム )に関するQ&A

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新たな需給調整システム(「 にいがたシステム」)に関するQ&A
(1) 市町村協議会の体制整備
1
平成22年産からの「米づくりの本来あるべき姿」に向け、市町村協議会体制の理
想像はどのようなものか。今後の移行計画はどうなるのか。
○
「にいがたシステムの具体案」で示したとおり、市町村協議会は、行政支援の下、農
業者・農業者団体が主体性を発揮できる体制が基本。
○
方針作成者の市町村協議会への参画は、単に構成員になるのではなく、議論への参加
や決定事項の遂行(傘下の農業者への周知)が重要であり、全ての方針作成者が実効あ
る形で参画できる体制を検討・実行。
○
また、JAは、方針作成者であるとともに、ビジョンの実践等、地域農業振興の中核
的役割を発揮する必要があることから、幹事会や事務局の構成として参画。
○
19年産からの新システム移行に向け、本年9∼11月を推進活動強化月間とし、市町村
協議会の体制整備を推進しているところ。
2
新たな需給調整システムにおける関係機関の役割は、平成18年8月8日付18総食
第536号農林水産省総合食料局長通知で示されているが、県協議会はどのようなス
タンスでいるのか(監視・指導をする意向があるか)。
○
標記通知では、県・市町村の役割、市町村協議会の運営、方針作成者の役割等が記載。
○
市町村の役割は、①ビジョンの策定や見直し・点検への積極的参画、②市町村協議会
への需要量の情報提供、③方針作成者の生産数量目標配分事務等の支援、など。
○
19年度以降も、県は市町村、県協議会は市町村協議会に対する指導・支援を継続。
3
いくつかの協議会に跨る方針作成者も、全ての協議会に参画する必要があるのか
(農政局ブロック会議の資料2−1によると、ビジョンの作成にあたり、全ての方
針作成者が参画することが“必須”となっている)。
○
「生産調整方針の運用に関する要領案」では、「方針作成者は、市町村第三者組織に
実効ある形で参画」することが規定されている。
○
このため、ビジョン策定が規定される「水田農業構造改革対策実施要綱・要領」にお
いても、改正時に、「実効ある形での参画」と規定するものと想定。
○
本県では、「にいがたシステムの具体案」で示したとおり、引き続き、地域の実情に
即した「全ての方針作成者が実効ある形での参画」を推進。
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4
「生産調整方針作成者が実効ある形で地域協議会へ参画」とあるが、多数の生産
調整の未実施者から集荷している方針作成者も、参画させなければならないのか。
○
方針作成者は、自らの方針に参加している農業者に対し、的確な生産調整の実施を指
導することが責務。
○
市町村協議会で、的確な生産調整の実施に向けた指針等決定を行う上でも、全ての方
針作成者が実効ある形で参画する体制が必要。
5
(協議会管内の方針作成者が少ない場合)これまで、「品揃え枠」や「結びつき
枠」等でしか、当該市町村の配分を受けていない方針作成者も、協議会に主体的に
参加してもらう必要があるのか。
○
19年産からは、方針作成者が農業者へ、「結びつき枠」等を含む全ての生産数量目標
を配分(農業者に対し、「結びつき枠」等のみを配分するケースはなくなる)。
○
方針参加農業者数が少数であっても、当該市町村協議会での議論に参加し、決定事項
を遂行(傘下の農業者への周知)する責務があることから、全ての方針作成者が実効あ
る形で参画する体制が必要。
6
現行において、協議会への出席状況が芳しくない方針作成者がいるようだが、ど
のように対応すべきか。
○
市町村協議会は、方針作成者の出席(実効ある形での参画)を推進。
○
なお、日程調整の中、都合がつかず、やむを得ず欠席となる場合は、欠席方針作成者
に対し、議論の内容や決定事項を周知し、全体で的確な生産調整が行われるよう配慮。
7
「北陸管内県協議会担当者会議 」の資料4−2で、「市町村協議会の公開」とあ
るが、どのように対応すべきか。
○
「生産調整方針の運用に関する要領案」では、「協議会は、会議自体をはじめ、その
資料や議事録等についても、ホームページや広報誌等を活用し、公開に努める」と規定
されている。
○
本県協議会は、上記事項を全て公開済み。市町村協議会においては、対応可能な事項
から公開を進めるよう、検討・実行願いたい。
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(2) 市町村から市町村協議会への需要量の情報提供
8
○
県段階から、合併前の旧市町村単位での需要量情報の提供は可能か。
県から市町村への情報提供は、「にいがたシステムの具体案」で示したとおり、18年
12月現在の市町村に対し、要素別の内訳を明記して通知。
○
合併への対応として、18年1月∼12月の間に合併した市町村については、可能な範囲
で旧市町村単位のデータを提供。
○
また、これ以前の合併市町村についても、可能な範囲で旧市町村単位のデータを提供
できるよう県地域機関が支援
○
ただし、18年産米の1等級比率等は、県段階でも旧市町村単位のデータがないため、
必要な市町村は独自に把握できるよう準備。
○
新システムでは、全ての方針作成者が実効ある形で市町村協議会に参画すること
から、各方針作成者から旧市町村単位の検査データの提供を受け、集約が可能。
(3) 市町村協議会から方針作成者への需要量の情報提供
9
方針作成者ごとの販売実績や計画などに応じて需要量を情報提供することが理想
としているが、現実的には無理ではないか。
○
新システムでは、米政策改革の「消費者・市場重視の売れる米づくり」の理念の下、
本来あるべき姿を目指し、方針作成者ごとの販売実績や計画等に応じて、需要量を情報
提供することが理想。
○
しかしながら、21年産までは、「これまでの延長線上にある」という位置付けの下、
地域の実情に即して、市町村協議会で方針作成者別需要量の算定方法を検討する必要が
あるため、「にいがたシステムの具体案」で、パターン2を示したところ。
10
いったん認定方針作成者へ需要量情報を提供した後、不具合や変更があった場合、
協議会で協議すれば需要量情報の変更を行ってもよいか。
○
市町村協議会においては、不具合が生じないよう、綿密な事前検討の下、方針作成者
への需要量情報を決定願いたい。
○
なお、協議会での再協議の下、全ての方針作成者が合意に至るのであれば、需要量情
報の変更はやむを得ないものと考えられる。
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配分一般ルールにおいて「農業者の努力を考慮した配分基準」の先進事例を示し
てもらえないか。
○
現時点で提示できる事例は、下表のとおり。
○
全国事例を入手した際は、速やかに市町村協議会へ情報提供。
<参考:農業者の努力を考慮した配分基準の設定事例(18年産)>
態
様
品目横断対策
協議会数
1
配
○
対象者
分
基
準
品目横断的経営安定対策の加入対象者を拡大するため
水田経営面積に応じて一定量を別枠配分
認定農業者
3
○
認定農業者に対し、水田経営面積に応じて一定量を別
枠配分
環境保全型農
4
○
業取組者
学校給食米取
環境保全型農業に取り組む農業者に対し、前年の作付
実績に応じて一定量を別枠配分
3
組者
○
学校給食米の年間必要量を別枠設定し、認定農業者の
手上げ方式で配分
合
計
11
*17年産:3協議会(3%) → 18年産:11協議会(13%)に増加
12
水田台帳は、今後、誰がどのように管理するのか(水田農業構造改革対策実施要
領第4の3の記述はどのようになるのか)。
○
新システムでは、市町村協議会から方針作成者に需要量を情報提供することから、協
議会で水田台帳情報を整備・管理することが必要。
○
市町村協議会事務局が、前年実績や農地基本台帳情報を基に、農業者別生産数量目標
配分に必要な水田台帳を整備し、通年管理することが基本。
○
方針作成者への提供方法は、地域の実情に即して、情報データのオンライン化による
共有や、電子ファイル化による提供等を市町村協議会で検討・実行。
○
要領の規定は、県協議会で情報を入手しだい、速やかに市町村協議会に情報提供。
13
実施計画書の作成について具体的な記載がない。誰が作成して、どのように配布
したり回収するのか。共済細目書との一体化はどのようにするのか。
○
水稲生産実施計画書の様式作成者は、市町村協議会。
○
配布及び回収者は、方針作成者。
○
水稲共済細目書との一体化は、現行同様(19年産以降も、生産調整の実施判定は、共
済引受との突合が基本)。
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個人情報保護への対応の記述中、水稲生産実施計画書兼営農計画書兼水稲共済細
目書の提供について、「現行の承諾書に必要事項を追記」とあるが(現行様式は、
米の数量調整実施要領別紙様式第 7号において参考として示されている)、新たな
追記事項について具体的に示してほしい。
○
現時点では、「事務に必要な範囲」に、①米の需要量の情報提供、②生産数量目標の
配分、③生産調整実施状況の確認、の追記が必要と認識。
○
国からの情報は、県協議会で入手しだい、速やかに市町村協議会へ情報提供。
○
なお、追記事項は、あくまで、地域の実情に応じて市町村協議会で決定。
15
19年度の計画書様式の検討時期となっているので、上記計画書と新たな仕組みで
ある「 稲作構造改革促進交付金」の事務の流れ( 案)で示されている「 営農計画書」
との関係について教示願う。
○
水稲生産実施計画書兼営農計画書は、国から、新需給調整システム定着交付金及び稲
作構造改革促進交付金の要領案制定に合わせ、これに対応できる様式が示されると想定。
○
県協議会で情報を入手しだい、速やかに市町村協議会へ情報提供。
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生産調整の実効性を確保するため、方針作成者が行う農業者への指導について、
市町村協議会及び市町村が支援をすることは可能か。
○
新システムでは、方針作成者が農業者に生産数量目標を配分することから、方針参加
農業者に対し、的確な生産調整の実施を指導するのは、方針作成者の責務。
○
その上で、的確な生産調整を実施するため、市町村協議会及び市町村が、積極的に支
援を行うことは可能。
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ブロックローテーションに取り組む場合、どのような流れで行えばよいか。
○
新システムでは、方針作成者単位に、農業者別配分を行うことが基本。
○
しかしながら、的確な生産調整がこれまで以上に重要であり、大豆のブロックローテ
ーション等、地区を単位とした米以外作物の振興を図る場合は、地区単位に事前の仮配
分を行い、調整の上、正式に農業者個々に配分しても可。
○
この場合、事前の仮配分は、方針作成者と市町村協議会の連名で通知を行い、正式配
分は、方針作成者が通知するなど、工夫願いたい。
(○
生産調整方針の運用に関する要領案の5−2−(9)のとおり)
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(4) 方針作成者から農業者への生産数量目標配分
18
配分作業等が方針作成者において負担増になることから、当面は、市町村協議会
又は市町村で支援したいが、いかがか。
○
「にいがたシステムの具体案」で示したとおり、当面は、市町村協議会や市町村から
支援願いたい。
○
具体的には、市町村協議会事務局主催で、方針作成者を対象とした算定実務研修会等
の開催や、算定に不安がある方針作成者に対しては、市町村担当職員が出張対応等によ
り、実務習得を支援することなどが考えられる。
○
また、パターン2として、
①
市町村協議会で設定した農業者別配分の一般ルールに基づき、全農業者の生産目
標数量及び面積を協議会事務局で暫定的に算定
②
個別農業者の目標数量及び面積を方針作成者ごとに積み上げ、需要量として情報
提供(方針作成者は、需要量が記入された傘下農業者の水田台帳情報を受領)
することも考えられる。
19
現行は、配分する農業者は、「使用収益権者」の規定があるが、19年産以降はど
うなるのか。
○
「生産調整方針の運用に関する要領案」では、「認定方針作成者が生産数量目標を通
知する農業者は、原則として、水田において水稲の作付けを行う者であって、かつ、当
該認定方針作成者の方針に参加する者」と規定されている(使用収益権者の規定はなく
なる)。
○
◎
変わって、「方針参加者」という規定が設けられたことに留意が必要。
①
どの方針にも参加しない農業者は、生産数量目標の配分を受けられない。
②
配分を受けていないため、要領規定に基づいた生産調整実施の判定ができない。
③
したがって、支援対策の交付要件を満たす「実施者」には、なり得ない。
また、本県における「にいがたシステム」では、生産現場における事務を円滑に進め
るため、方針作成者から農業者への当初配分は、使用収益権に基づいて配分することを、
全県的に統一したい。
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品目横断経営安定対策の特定作業受託の場合、受託者と委託者のどちらに対して
配分することになるのか。その際、水田台帳はどのように整理しておくべきか。
◎
本県における「 にいがたシステム」では、生産現場における事務を円滑に進めるため、
①
方針作成者から農業者への当初配分は、使用収益権に基づいて配分
②
配分を受けた農業者が特定作業を委託する場合は、方針作成者や市町村協議会が
数量及び面積を調整し、水田台帳情報の記載事項も調整の上、確定時に受託者へ配
分(水稲共済は、特定作業受託者の引受となる観点)
③
次年産以降も、当初配分は使用収益権者( 特定作業受委託が継続される場合でも、
当初は使用収益権に基づき配分し、再度調整の上、確定時に再配分)
とする仕組みを、全県的に統一したい。
<特定作業受託とは>
・
農作業受託のうち、①主な基幹作業(水稲は基幹3作業以上)を受託し、②収穫
物の販売名義があり、③販売収入の処分権を有しているもの
・
21
○
水稲の基幹3作業は、①耕起・代かき、②田植え、③稲刈り・脱穀
地域内での、認定方針作成者間調整の留意点は何か。
方針作成者間で、水田台帳情報の突き合わせを行うなど、数量・面積が適切に調整さ
せることなどが考えられる。
○
なお、「にいがたシステムの具体案」で示したとおり、市町村協議会は、全方針作成
者から水稲生産実施計画書等の提出を受け、事務局で耕地異動や地域内・地域間調整を
水田台帳で整理・調整し、確定時に、水田台帳情報を方針作成者に再提供するような手
法も考えられる。
22
品目横断的経営安定対策申請期間(4∼6月)と、新たな需給調整システムの生
産数量確定時期(6月15日)の関係はどうなるのか。
○
「生産調整方針の運用に関する要領案」では、生産数量の確定時期が、現行同様、6
月15日の規定とされている。
○
県協議会としても、品目横断的経営安定対策の申請期間と整合していないと認識。
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23 どの方針にも参加しない農業者への対応をどうするべきか。
○
新たな需給調整システム(にいがたシステム)は、農業者・農業者団体が自らの問題
として、的確な需給調整に取り組むことが大前提。
○
このため、市町村協議会は、方針作成者との連携の下、全ての農業者について、いず
れかの生産調整方針への参加(または自ら作成)を推進することが、システムにおける
役割。
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どの方針にも参加しない農業者に対する具体的な働きかけは。
○ 「 にいがたシステムで」においては、どの方針にも参加しなかった農業者に対しては、
市町村協議会から、当該農業者分の需要量情報を提供。これは、
①
当該農業者に対し、需給調整の必要性を改めて啓発
②
その上で、生産調整方針への参加(または自ら作成)を粘り強く推進
することが、第一義的な目的。
○
また、新システムでは、「生産調整方針の運用に関する要領案」において、生産数量
目標を配分する農業者は、原則として、①水田で水稲作付を行う者、②方針に参加する
者、と規定されている。
○
一方、産地づくり対策等各種メリット措置の交付対象者は、①生産調整の実施者、
②集荷円滑化対策の拠出者、の要件が継続される見込み。
○
このため、農業者が、メリット措置の交付を受けるには、生産調整実施者としての判
定を受けるため、①方針に参加し、②数量配分を受け、③数量配分以内の水稲作付、と
なることが必要。
○
したがって、市町村協議会においては、どの方針にも参加しなかった農業者に需要量
を提供した後も、当該農業者には、メリット措置の交付を受けたい希望があることが想
定されるので、制度の仕組みを説明の上、生産調整方針への参加(または自ら作成)を
粘り強く推進。
○
なお、その上で、飯米農家等において、メリット措置の交付を必要としない等の理由
により、方針に参加しない場合は、市町村協議会が、これら農家の水稲生産実施計画書
を回収することは可能。
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①
どの方針にも参加しない農業者に対する事務の流れは。
市町村協議会において、設定した配分一般ルールにより、全ての農業者の生産数量を
暫定的に算定。
②
方針参加農業者分は、当該方針作成者分を合計し、方針作成者へ需要量を情報提供( 方
針作成者から農業者へ生産数量配分)。
③
方針非参加農業者へは、市町村協議会から、直接、情報提供(実施計画書送付)。
④
当該農業者から、いずれかの方針作成者に参加する意思表示があり、実施計画書を協
議会に提出。
⑤
市町村協議会は、当該方針作成者に連絡し、農業者は正式に方針参加。
⑥
当該方針作成者は、当該農業者分の需要量情報提供を市町村協議会から受け、生産数
量目標を配分(配分が後追い)。
⑦
当該農業者は、方針参加・配分受取者として、生産調整を実施。
26
当初、認定方針に参加するといっていた農業者が、何らかの理由で生産調整を行
わない場合(または集荷円滑化に加入しない場合)、方針作成者が、その農業者を
リストから除外してもよいのか。
○
「生産調整方針の運用に関する要領案」では、「方針参加農業者が、方針作成者及び
関係機関等の助言・指導等にもかかわらず、方針に従わない場合は、除名することがで
きる」と規定されている。
○
まずは、方針作成者及び関係機関等が、粘り強く助言・指導を行うことが重要。
27
11月に協議会で行う「方針参加先の確認」で、どの方針にも参加しない農業者の
リストを、認定方針作成者に示してよいか(認定方針作成者に参加を呼びかけても
らうため)。
○
どの方針にも参加しない農業者に対しては、市町村協議会が、方針作成者との連携の
下、生産調整方針への参加(又は自ら作成)を粘り強く指導することが重要。
○
方針作成者にリストだけを渡すことは、想定していない。
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方針参加農業者で、集荷円滑化対策に未加入という選択肢はあるのか。同様に直
販農業者の対応はどうするべきか。
○
生産調整方針の記載事項には、集荷円滑化対策への加入が含まれており、方針作成者
は、方針参加農業者に対し、同対策の加入を推進することが責務。
○
特に、集落単位で、生産調整の推進を円滑に行うには、飯米農家等出荷のない農業者
についても、方針に参加してもらうことが極めて有効。
○
なお、飯米農家であり、米を出荷せず、メリット措置の交付も必要としない等の理由
により、集荷円滑化対策に加入しない者に対し、加入を強いることはできないものと考
えられる。
○
また、全量を直販している農業者で、いずれかの方針に参加することに前向きでない
場合は、自ら生産調整方針の認定を受けることを指導。
29
市町村協議会が設定する配分一般ルールと、方針作成者の算定方式の決定の関係
について、どう考えるのか。
○
「生産調整方針の運用に関する要領案」では、「方針作成者は、市町村協議会で設定
された配分一般ルールに則し、自らの算定方式を決定」と規定されている。
○ 「 にいがたシステム」では、全ての方針作成者が市町村協議会に実効ある形で参画し、
決定事項を遂行することが重要であることを提示。
○
また、市町村協議会に対し、努力する農業者が報われる配分一般ルールの検討及び実
行を指導しているところ。
○
したがって 、「にいがたシステム」においては、全ての方針作成者が、市町村協議会
で設定された配分一般ルールを基本に、自らの算定方式を決定することを想定。
○
また、方針作成者には、自ら決定した算定方式が、配分一般ルールと異なる場合、方
針に参加する全ての農業者から理解・合意が得られるかを念頭に、熟慮願いたい。
30
方針作成者が参加農業者へ配分する場合に、どこまで市町村協議会の決めた配分
ルールに縛られるのか確認したい(生産調整方針作成者等研修会で、新潟農政事務
所から、認定農業者へ傾斜配分を協議会で5%するとした場合に、10%配分するこ
ともできるという回答があったと思うが、方針作成者の判断で、一律配分したとし
ても道義上はともかく、要領違反にならないということでよいか)。
○
協議会で、認定農業者への傾斜配分を設定したにもかかわらず、方針作成者の判断で
一律配分を決定するようなケースは 、「配分一般ルールに則している」という解釈はで
きないものと考えられる。
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31
方針作成者が農業者に配分する数量は、協議会の一般ルールに則していれば、市
町村協議会から情報提供を受けた農業者別の数量と異なっていてもよいのか(方針
作成者段階での裁量は認められるのか)。
○
方針作成者が、市町村協議会で設定された配分一般ルールのとおり、自らの算定方式
を決定すれば、市町村協議会と方針作成者それぞれが算出した数量は、同一になるもの
と想定。
○
また、方針作成者が、協議会の一般ルールに則す中で、算定方式をわずかに変更して
決定した場合は、参加する個々の農業者の配分数量が変わることも想定。
(5) 市町村協議会による生産調整実施状況の確認
32
各方針作成者の参加農家への生産調整実施状況の確認は、各方針作成者が実施し、
その報告をもって、実施状況の確認とするのか。
○
新システムでは、これまでの市町村による確認から、市町村協議会による確認に変更。
○
市町村協議会は、生産調整の実施状況と、産地づくり対策の交付要件の、両方の確認
を行うこととなる。
○
これまで以上に、市町村協議会事務局における、関係機関・団体・方針作成者の協力
(連携・役割分担)が重要。
33
国・県への「米の生産調整の取組結果報告」の生産調整に参加しない農業者の勘
案状況の報告は、協議会で需要情報提供し、実施計画書の回収ができない場合も推
計して報告するのか。
○
国の示した新たな様式(案)では、生産調整方針に参加しない農業者についても、そ
れら農業者の主食用等水稲作付面積を、推計による報告を求めている。
○
したがって、水稲生産実施計画書を回収できない農業者については、市町村協議会に
おいて、推計による報告が必要になるものと想定。
○
なお、本県では、市町村に対し、18年産から、水稲生産実施計画書を提出していない
農業者についても、主食用水稲作付面積の定期報告を求めており、全て市町村から報告
をいただいているので、18年産同様の対応を依頼する予定。
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34
生産調整実施・未実施の判断は、方針作成者ごとに判断するのか。それとも協議
会単位で判断するのか。
○
米政策改革の制度は、個々の農業者で、生産調整実施・未実施を判定するのが基本( 産
地づくり交付金の助成等は、個々の農業者の実施状況で判定)。
○
また、19年度以降の新対策においても、市町村協議会を単位に、
①
配分を受け、かつ、水稲生産実施計画書を提出した農業者の作付状況から、生産
調整の実施状況を判定し、
②
仮に過剰となる場合は、過剰度合に応じて、協議会への交付額を減額する
仕組みになるものと推測(各種対策の要領は示されておらず、あくまで推測)。
35
確認の結果、過剰作付けが発覚した場合、当該農業者への指導は、方針作成者が
するものと解するが、いかがか。
○
自らの方針に参加している農業者が過剰作付となっている場合、方針作成者は、生産
調整の必要性を説明の上、的確な指導と処置を行うことが責務。
○
また、市町村協議会からも、方針作成者の指導・処置に対し、支援願いたい。
(6) その他
36
市町村、市町村協議会の活動や事務等を支援する予算措置は、19年度はどうなる
のか。また、市町村協議会では、構成員(方針作成者)にどの範囲まで負担を求め
ればよいか。
○
市町村への支援は、県単の水田農業構造改革対策円滑化事業を継続要求する予定。
○
また、市町村協議会への支援は、国の水田農業構造改革推進交付金が予算要求されて
いるとともに、県単の米政策改革推進協議会活動支援事業を継続要求する予定。
○
市町村協議会の活動、事務等に関する経費負担は、あくまで、当該協議会で決定すべ
き事項であるが、国及び県の支援措置を有効活用し、方針作成者の経費負担を極力軽減
できるよう、市町村協議会で配慮願いたい。
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