入院中の転倒・転落発生率

千葉労災病院_Quality Indicator
入院中患者の転倒予防と外傷軽減
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○ 項目の解説
入院患者さんの転倒による外傷予防は、2つの視点から検討する必要があります。
1つは、転倒そのものをなくすことであり、病院では、転倒防止のための施設環境整備が
重要であることはいうまでもありません。さらに、職員が転倒予防の知識を身に付け、医
療・看護業務にあたることが必要です。しかし、これを徹底しても、高齢や症状により、す
べての患者さんの転倒を根絶することは不可能であろうと予想されます。
もう1つは、転倒をできるだけ予防するための努力をする一方で、万が一患者さんが転
倒しても外傷が比較的軽くて済むような工夫をすることです。
平成23年度は、転倒・転落が原因となり手術を施行した症例は無く、病棟スタッフ全員
が努力した結果が数字として表れています。
○ 当院の実績
0.3
0.2
□ 入院中の転倒転落発生率(%)
平成21年度
平成22年度
平成23年度
0.27
0.18
0.27
0.1
0
平成21年度 平成22年度 平成23年度
0.006
□ 入院中の転倒・転落による骨折発生率(%)
平成21年度
平成22年度
平成23年度
0.004
0.002
0
0.0039
0.0030
平成21年度 平成22年度 平成23年度
0.0053
0.002
□ 入院中の転倒・転落が原因となった手術の割合(%) 0.0015
平成21年度
平成22年度
平成23年度
0.0008
0.0015
0
0.001
0.0005
0
平成21年度 平成22年度 平成23年度
○ 定義
□ 標準的な表示の仕方は、×1000(‰)であり東京都病院協会が報告している2003年1月から
12月の転倒・転落率は163件÷208,231人≒0.78%となっている。
○ 算式
□ 入院中の転倒転落発生率
分子:1年間に発生した転倒・転落の件数
分母:年間入院患者延人数
□ 入院中の転倒・転落による骨折発生率
分子:1年間に発生した転倒・転落が原因で骨折が発生した件数
分母:年間入院患者延人数
□ 入院中の転倒・転落が原因となった手術の割合
分子:1年間に発生した転倒・転落が原因で手術を施行した件数
分母:年間入院患者延人数