講義シラバス 全 2 回】 【シナリオ・プランニング 【講 師】 :西村 行功(にしむら みちなり) 株式会社グリーンフィールドコンサルティング代表取締役 一橋大学商学部卒業後、オムロンにて、マーケティング戦略および全社経営戦略の策定 に従事。ミシガン大学経営大学院修士課程(MBA with Distinction)修了後、戦略コンサ ルティングのコーポレイト・ディレクション、CSC Index を経て、株式会社グリーンフィ ールドコンサルティングを設立。シナリオや戦略について議論し対話する「ワークショッ プ」を中心に、 「企業自らが考えること」を支援する「プロセス・コンサルティング」を実 践している。著書に、 『戦略思考のフレームワーク- 未来を洞察する「メタ思考」入門』 『知 りたいことは「面」に聞け!』『システム・シンキング入門』『シナリオ・シンキング-不確 実な未来への「構え」を創る思考法』、翻訳書に『シナリオ・プランニング「戦略的思考と 意思決定」入門』『シナリオ・プランニング—ゼロベース発想の意思決定ツール』などがあ る。 <参考図書> 『戦略思考のフレームワーク- 未来を洞察する「メタ思考」入門』 西村行功著 東洋経済新報社 (2010/03) <講座の目的> 現代社会では、自然災害や金融危機など、起こる確率が低いと思われていた想定外の事 態が次々と起こっています。このような中、リスクを最小限に抑えようとするなら「タラ・ レバ」を真面目に考え、できるだけ多くの未来を想定内のものとして準備する必要がある でしょう。しかし、不確実性の高い時代に未来を予測することは難しいですし、現在に足 場を置いて未来を想像しても主観的な希望が入りがちです。経営上での「シナリオ・プラ ンニング」では、未来の状況をいくつか想定し、一度、未来にジャンプして、そこから客 観的に現在を見返すような手法をとります。この講座では、経営におけるシナリオ・プラ ンニングの考え方、発想法について、具体的な事例をとりあげながら解説します。 【カリキュラム】 【第 1 回】 シナリオ・プランニング 01 [テーマ] 不確実性の高い時代を乗り切るシナリオ・シンキングとは シナリオ・プランニングの発想法、シナリオ・シンキングで求められるのは「考え方を 変える」 「フレームワークをうまく使う」「カオスを覚悟して進める」というものです。従 来の自分の思考法をいったん横に置いて、外部の視点で、自らを客観的に見詰め直す「ア ウトサイド・イン」の視点を持つことが大切です。第 1 回の講義では、はじめてシナリオ・ プランニングの発想を取り入れたのはシェル石油(株)などの事例を取り上げながら、シ ナリオ・シンキングとは何か、解説します。 -1本資料の無断複製・転載を禁じます。 Copyright 2012 Business Breakthrough, Inc. All rights reserved. 講義シラバス 【第 2 回】 シナリオ・プランニング 02 [テーマ] シナリオ・シンキングの実際-シナリオ・プランニング シナリオ・プランニングの第 1 ステップは「テーマを決めて情報を集める」 、第 2 ステッ プは「シナリオを作る」 、第 3 ステップは「シナリオの予兆を定点観測する」です。第 2 回 の講義では、前回のシナリオ・シンキングに引き続き、シナリオ・プランニングの実際と その進め方について解説します。 組織・経営へのシナリオ・プランニングの導入には、「共通の未来体験」による共通言語 の獲得、Why の共有、個人知の組織知化、意思決定のスピードアップ、組織の「変化体制」 向上、 「想定外」の激減などの利点がありますので、是非企業経営にも活用いただきたいと 思います。 以上 -2本資料の無断複製・転載を禁じます。 Copyright 2012 Business Breakthrough, Inc. All rights reserved.
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