過去の高潮被害想定について

参考資料1
過去の高潮被害想定について
中央防災会議 大規模水害に関する専門調査会 報告
・平成22年4月の中央防災会議「大規模水害に関する専門調査会」報告では、東京湾における高潮浸水想定を複数のシ
ナリオ(①台風の規模(伊勢湾台風級、室戸台風級)、②潮位(海面水位上昇の考慮の有無)、③水門開閉)で設定。
・設定した高潮浸水想定は、浸水区域の時間推移や、排水施設稼働による浸水継続時間別の浸水区域内人口の変化等、
被害想定や危機管理時の対応のための基礎情報として活用。
策定日
シナリオ
強さ
台風条件
潮位条件
東京湾
H22.4
A,B,C,D,E,Fの6つのシナリオでシミュ
レーションを実施
シナリオC,E,F:室戸台風級(911hpa)
シナリオA,B,D:伊勢湾台風級(940hpa)
経路
台風7920号コース(平行移動3ケース)
伊勢湾台風コース(〃)
キティ台風コース(〃)
各3ケースの中から東京湾沿岸全体で
影響人口が最も大きくなると推測される
台風コース(ケース005:伊勢湾台風コー
ス)を設定
半径
台風半径:75km :伊勢湾台風観測気圧
より推定
速度
移動速度:73km/h :伊勢湾台風実績値
より設定
潮位
朔望平均満潮位
(シナリオA,B,C)
シナリオD,E,F:朔望平均満潮位+0.6m
気候変動の
影響
IPCC第4次報告書での平均海面水位
上昇の最大値59cmより設定
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東海ネーデルランド高潮・洪水地域協議会「危機管理行動計画」
・中部地方整備局等52機関で構成する東海ネーデルランド高潮・洪水地域協議会が策定した「危機管理行動計画(第二
版)(平成21年3月)では、室戸台風級(910hpa)の台風(スーパー伊勢湾台風)による高潮の浸水想定を設定。
(潮位は朔望平均満潮位)
・設定した想定浸水範囲をもとに、台風上陸前後の時系列的な危機管理行動についての計画検討に活用。
策定日
シナリオ
強さ
経路
台風条件
伊勢湾
H21.3
1つのシナリオ
スーパー伊勢湾台風:910hPa
(室戸台風級)
伊勢湾台風の進路をもとに、名
古屋に最も影響を与えるコース。
(伊勢湾台風コースを反時計回
りで22.5°回転)
半径
伊勢湾台風の毎時の観測値
速度
台風の移動速度及び上陸時刻
は、実績の伊勢湾台風と同じと
した
上陸時58~88km/h
潮位
朔望平均満潮位
気候変動の影響
想定しない
潮位条件
伊勢湾台風コース
昭和28年台風13号コース
伊勢湾台風を上陸地点で
回転(22.5°)したコース
(出典)中部地方整備局 資料
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大阪湾高潮対策協議会「大阪湾高潮対策危機管理行動計画ガイドライン」
・近畿地方整備局等29機関で構成する大阪湾高潮対策協議会が策定した「大阪湾高潮対策危機管理行動計画ガイドラ
イン」(平成22年3月)では、大阪湾における高潮浸水想定を複数のシナリオ(①台風の規模(伊勢湾台風級、スーパー室
戸台風級、②海面上昇、③堤防や水門の機能)で設定。
・設定した高潮浸水想定は、被害想定や時系列の危機管理行動計画の検討に活用。
大阪湾
策定日
H22.3
シナリオ
Ⅰ~Ⅲの3つのシナリオでシミュレーションを実施
スーパー室戸台風(900hPa):シナリオⅡ、Ⅲ
強さ
伊勢湾台風規模(930hPa):シナリオⅠ
経路
シナリオⅡ、Ⅲ(スーパー室戸台風):室戸台風コースを
西に40 ㎞平行移動
シナリオⅠ(伊勢湾台風規模):室戸台風コース
台風条件
半径
伊勢湾台風の毎時の観測値
(シナリオⅠ(伊勢湾台風規模)
・シナリオⅡ・Ⅲ(スーパー室戸台風))
移動速度:室戸台風と同様(近畿地方 約57.7~
90km/h)
速度
(シナリオⅠ(伊勢湾台風規模)・シナリオⅡ・Ⅲ(スー
パー室戸台風))
潮位
室戸台風コース
シナリオⅠ(伊勢湾台風級):
台風期の朔望平均満潮位T.P+0.9m
(O.P+2.2m)
潮位条件
台風期の朔望平均満潮位
気候変動の +0.2m
影響
気候変動の影響・黒潮蛇行による異常潮位等を考慮し
設定
昭和45年台風10号コース
平成9年台風8号コース
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