6-2.商流・物流の構築② ~ 輸出相手国の諸問題 輸出相手国の諸問題(法規制等) タイ ・FDA登録が必要 ※保健所の営業許可書だけでは、 輸入通関が通らなくなりつつある (注) FDA:タイ 保健省 食品医薬品局 (輸出側メーカーは最低限HACCPが必須、一部はISOが必須) ☞ 「北海道HACCP」で対応可能 ・食品衛生法にあたる法律がないためルールが不明確 ・冷蔵、冷凍物流網が未発達 インドネシア ※輸入規制強化・国内産業保護の方向(外貨不足) 昨年の米の「輸入割当枠」は、10月-12月期に ・すべての輸入が「割当制」ようやく発行された(年1回) 農水産物は農業省が許可後、商業省が割当枠を発行 ・加工食品は保健省の審査、「ML番号」の登録が必要 ・ルールが突然変わる 作成:堀コーディネーター ※一部修正 12 (参考) 輸出条件① (植物(果物、野菜など)を貨物として輸出する場合に、相手国から求められている検疫条件) × ◎ × × ◎ ◎ (輸出できるもの) ◎:植物検疫証明書(注1)無しで輸出できます。 Q:植物検疫証明書を添付すれば輸出できます。 P:相手国の「輸入許可証(注2)」の取得が必要 です。 ☆:二国間合意に基づく特別な検疫条件を満たし たもののみ輸出できます。 ○ほとんど輸出可能 香港、シンガポール、マレーシア ○ほとんど輸出できない 中国、フィリピン、ベトナム (輸出できないもの又は不明) △:輸出相手国の検疫条件が未設定の ため輸出できないか、又は不明。 注1:植物検疫証明書は輸出検査に合格すると発 給されます。 注2:輸入許可証は輸出相手国より発給されます。 (出所) 植物防疫所のホームページ http://www.maff.go.jp/pps/j/search/pdf/ex_quickhelp20150209.pdf 13 (参考) 輸出条件② (日本から輸出される食肉の受入れ状況一覧) ○ ○ ○ ※食肉を輸出する際には、認定を受けた「輸出食肉取扱 施設(と畜場等)」で処理する必要がある (出所) 厚生労働省のホームページ「輸出食肉認定制度」 ○:道内に「輸出食肉 (出所) 動物検疫所のホームページ 取扱施設」がある http://www.maff.go.jp/aqs/hou/require/pdf/ex.pdf http://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/shokuhin/ haccp/other/yusyutu_syokuniku/index.html 14 6-3.商流・物流の構築③ ~ 輸出者側の課題 輸出者側の課題 ☞ 輸出入手続き等 ✔ 手続き(書類作成(英文)、輸出入通関・FDA登録、特恵関税の適用 等) ✔ 代金回収(決済方法、与信情報、通貨 等) ⇒ 貿易商社の活用 国内取引(貿易商社へ販売)により、貿易実務、語学、商流・物流等の問題を解決 (事前に輸出入の可否(植物・動物検疫等)や必要書類等(原産地証明書等)を調査) ※輸出国・地域の事業者の与信情報をどのように入手するか 国内の植物・動物検疫や輸出国・地域の輸入通関等で、新たな課題への対応が発生 ☞ 物流 ✔ 輸出国・地域や輸出対象商品に“最適な物流”の選定・手配 貿易商社が手掛ける (物流コスト、所要日数、温度帯対応、物量の確保 等) ⇒ 混載便(LCL)の有効活用(北海道“発”の物流ルート) 既存の物流の利用(相手国の事業者の物流=道外発(東京・大阪等)、国内物流が必要) ☞ 価格の設定 (注) LCL=Less than Container Load ✔ 現地渡し価格の設定(CIF、C&F価格等) 現地渡し価格、現地通貨での商談・取引が一般的 ⇒ 商流・物流を設定の上、国内渡し価格(FOB価格)に運賃等を加算 ⇒ 貿易商社が手掛ける ✔ 価格競争力のある価格の設定 物流コスト、関税等によるコストupで価格が合わず、商談が成約しないケースがある。 道内の生産者・企業に負担を強いるのではなく、物流コストの削減や関税対策(特恵関税 の上手な利用等)などの中間コストの削減により、実現していきたい。 15 6-4.商流・物流の構築④ ~ 輸出チャレンジの意味 輸出チャレンジの意味 ~ 「まとめ」に代えて 実際に輸出してみなければ分からない。 輸出することで課題等も見えてくる。 成功の可・否の分析 世界のマーケットの基準を知る ✔ 商品のアピール(優位性)は何? 相手に上手く伝わったのか? ✔ ISO、HACCP取得の必要性 ✔ ターゲットは妥当だったのか? (輸出国・地域、売り先) ✔ 食文化・食習慣(宗教も含む)や 商慣習の違い ✔ 成約/不成約の要因は何? (価格、スペック、取引条件等) ✔ 現地のマーケットニーズ、価格設定 ✔ 課題の把握と解決方策 ✔ 各国の食品輸入の規制を学ぶ ✔ PR方法 (広告媒体、マーケティング) 成功のキー 初期投資が必要 最初から利益は出ず、商売が軌道に乗るまで には時間がかかる。初期段階は投資が必要。 信頼できる現地パートナーとの連携 商売や課題解決を任せられる信頼できる現地 パートナーとの連携が必須(卸売事業者等) 輸入規制を恐れるな 輸入規制をクリアするのは難しいが、他社に 先駆けてマーケットを獲得すべき 作成:堀コーディネーター、多田羅コーディネーター(タイ在住) ※一部修正 16 別紙1-1.輸出実績① 別紙1-1 図表6 エリア別輸出額の推移(2009年~2014年) 298.6 227.7 254.0 362.7 ① 143.6 ① 183.5 ② 90.5 ② 111.9 ① 189.9 ① 240.5 ② 81.4 ② 87.5 ① 112.5 ① 113.6 ② 133.4 ② 146.1 ⑦ 9.7 ⑥ 13.3 ⑥ 14.3 ⑥ 18.6 ⑤ 31.5 ⑤ 29.6 ④ 20.6 ④ 14.3 ⑧ 10.4 ⑧ 9.8 ⑨ 7.8 ⑩ 6.9 24.5 ベトナム タ イ シンガポール マレーシア フィリピン インドネシア 欧州・ロシア ロシア オランダ 英 国 フランス リトアニア 北米・中南米 アメリカ オセアニア ⑧ ⑥ ⑫ ニュージーランド ⑤ (その他) 合 計 423.5 ⑭ 8.6 12.2 2.7 0.3 0.7 0.0 35.2 ⑦ ③ ⑩ ⑮ ⑬ 17.5 ⑨ ⑪ ⑩ ⑯ ③ 6.7 3.5 0.2 3.6 0.4 12.7 16.1 4.1 0.2 0.9 1.1 58.0 ③ ⑤ ⑩ ⑲ ⑰ ⑯ 11.5 ⑨ ⑫ ⑪ ⑳ 4.9 1.8 0.0 2.8 0.3 35.3 14.7 5.3 0.6 0.9 0.9 56.5 ③ ⑤ ⑩ ⑰ ⑮ ⑫ 13.2 ⑪ ⑬ ⑫ ⑱ 3.9 2.9 0.0 3.6 0.7 27.6 18.9 5.3 1.0 1.2 1.9 121.3 ③ ⑥ ⑩ ⑮ ⑱ ⑭ 14.8 ⑪ ⑨ ⑭ ⑱ 5.1 5.7 0.1 1.3 1.0 89.7 19.0 6.8 1.3 1.1 2.9 119.3 ③ ⑥ ⑨ ⑫ ⑭ ⑰ 26.5 ⑪ ⑧ ⑯ ⑬ ⑰ 6.2 11.1 1.2 3.0 1.1 88.9 16.5 7.6 2.6 1.7 1.4 22.2 ⑪ ⑧ ⑬ ⑮ ⑯ 6.0 7.8 2.5 1.6 1.5 24.8 14.7 19.1 24.7 52.3 87.8 24.7 ⑤ 14.3 ④ 18.9 ④ 24.2 ④ 51.7 ④ 86.5 15.1 11.7 12.6 12.9 17.1 13.3 14.7 ⑧ 11.7 ⑦ 12.4 ⑦ 12.9 ⑦ 16.1 ⑦ 12.5 0.7 337.8 4.1 375.8 8.5 339.3 注:その他は、アフリカ、中東、インド、中南米等 〇数字は順位を示す 1.7 364.5 0.5 580.5 1.4 667.5 1.7倍 1.7倍 1.8倍 3.1倍 0.3倍 4.9倍 10.3倍 1.4倍 2.8倍 9.4倍 2.5倍 - 1.3倍 0.9倍 2.2倍 10.7倍 0.4倍 3.4倍 3.5倍 3.5倍 0.9倍 0.8倍 2.0倍 1 中 国 112 香 港 103 ベトナム 94 アメリカ 85 台 湾 76 タ イ 67 ニージーランド 58 オランダ 49 シンガポール 3 10 韓 国 2 11 ロシア 1 12 0 13 2014年 255.3 順位 12 2013年 2013年 2012年 2012年 2011年 2011年 2010年 2010年 2009年 東アジア 中 国 香 港 台 湾 韓 国 ASEAN 2009年 (単位:億円) 2014年 2014/2009 2.0倍 17 む 円) 別紙1-2.輸出実績② 別紙1-2 図表7 輸出国・地域別の主な輸出品目 (輸出額2億円以上の13の国・地域) 順 輸出国 位 ・地域 主な輸出品目 2014年 輸出額(億円) 順 輸出国 2013年 対前年比 位 ・地域 241.6億円 ホタテ貝(冷凍) ① 123.6 太平洋さけ(冷凍) ③ 73.6 すけそうだら(冷凍) ⑦ 18.7 3.6 ホタテ貝(生鮮/冷蔵) 19 3.4 その他貝類(調整・保存) 20 24 2.6 いか(冷凍) 2.0 その他冷凍魚(たら科) 28 億円 146.3 2 香 港 なまこ(乾燥を除く) ④ 67.1 なまこ(乾燥) ⑥ 47.3 6.8 ホタテ貝(生鮮/冷蔵) 12 14 6.5 貝柱 5.3 ミルク及びクリーム 15 23 2.7 ホタテ貝(冷凍) 88.9億円 3 ベトナム ホタテ貝(冷凍) ⑤ 62.7 太平洋さけ(冷凍) ⑧ 10.8 4.0 ホタテ貝(調整・保存) 18 2.7 その他貝類(調整・保存) 22 億円 86.5 4 アメリカ ホタテ貝(冷凍) ② 81.0 16 4.5 ながいも 1 中 国 189.9億円 ① 90.7 ④ 52.4 ⑦ 21.8 0.4 20 3.4 36 2.0 28 2.8 133.4億円 ③ 64.2 ⑥ 43.7 14 4.7 33 2.1 15 4.6 19 3.4 89.7億円 ② 67.0 11 7.9 27 2.9 0.9 51.7億円 ⑤ 16 +51.7億円 ② +32.9 ③ +21.1 -3.1 ⑥ +3.1 +0.0 +0.6 -0.8 +12.9億円 ⑧ +2.9 ⑤ +3.5 ⑨ +2.1 ④ +4.4 +0.7 -0.8 -0.8億円 -4.3 ⑦ +3.0 +1.0 +1.8 +34.8億円 46.5 ① +34.5 4.6 -0.0 主な輸出品目 5 台 湾 ながいも かに(生鮮) ホタテ貝(冷凍) 6 タイ 2014年 輸出額(億円) 2013年 対前年比 29.7億円 8.5 ⑩ 17 4.1 21 3.0 16.5億円 ⑨ 10.8 12.5億円 13 6.7 7.8億円 11 7.4 7.6億円 太平洋さけ(冷凍) 7 ニュージーランド その他冷凍魚(たら科) 8 オランダ ホタテ貝(冷凍) 9 シンガポール 27 2.1 ながいも 1.9 チョコレート調整食料品 10 韓 国 億円 6.9 26 2.5 ホタテ貝(冷凍) 11 ロシア 6.0億円 1.9 さんま(冷凍) 12 マレーシア 2.6億円 1.5 いわし(冷凍) 13 英 国 億円 2.5 25 2.5 ホタテ貝(冷凍) 輸出額合計 31.5億円 -1.8億円 8.8 -0.3 ⑩ 2.4 +1.7 17 4.4 -1.4 19.0億円 -2.5億円 -1.8 ⑧ 12.5 16.1億円 -3.6億円 12 6.4 +0.4 11.1億円 -3.3億円 -3.5 ⑨ 10.9 6.8億円 +0.8億円 1.6 +0.4 1.7 +0.3 億円 億円 7.8 -0.9 35 2.0 +0.5 6.2億円 -0.2億円 25 3.0 -1.2 1.3億円 +1.3億円 1.2億円 +1.3億円 1.2 +1.3 667.5億円 580.5億円 +87.0億円 注:輸出額の左の数字は輸出国別・輸出品目別の順位を示す 18 別紙1-3.輸出実績③ 別紙1-3 図表8 主な輸出品目の国・地域別輸出実績 (輸出額4億円以上の16の輸出品目) 順 輸出品目 位 輸出国・地域 1 ホタテ貝(冷凍) (73.6%) 中 国 アメリカ ベトナム オランダ 台 湾 香 港 英 国 韓 国 2 太平洋さけ(冷凍) (86.9%) 中 国 ベトナム タイ 3 なまこ(乾燥を除く) (67.9%) 香 港 4 なまこ(乾燥) (46.6%) 香 港 5 すけそうだら(冷凍) (53.5%) 中 国 6 ながいも (62.5%) 台 湾 アメリカ シンガポール 7 ホタテ貝(生鮮/冷蔵) (35.6%) 香 港 中 国 輸出額(億円) 順 輸出品目 輸出国・地域 位 2013年 対前年比 292.7億円 236.5億円 +56.2 億 円 8 その他冷凍魚(たら科) 2014年 ① 123.6 81.0 ② 62.7 ⑤ 11 7.4 21 3.0 23 2.7 25 2.5 26 2.5 97.2億円 73.6 ③ 10.8 ⑧ 10.8 ⑨ 70.5億円 67.1 ④ 億円 48.4 47.3 ⑥ 20.7億円 18.7 ⑦ 15.1億円 8.5 ⑩ 16 4.5 27 2.1 11.5億円 12 6.8 19 3.6 90.7 ① 46.5 ⑤ 67.0 ② 10.9 ⑨ 17 4.4 19 3.4 0 1.2 35 2.0 74.4億円 52.4 ④ 11 7.9 12.5 ⑧ 68.2億円 64.2 ③ 億円 43.9 43.7 ⑥ 23.3億円 21.8 ⑦ 15.0億円 8.8 ⑩ 16 4.6 1.6 0 5.9億円 14 4.7 0.4 0 ② ① ③ ⑦ ⑧ ⑤ +32.9 (12.7%) ニュージーランド +34.5 中 国 -4.3 9 貝柱 -3.5 (88.4%) 香 港 -1.4 台 湾 -0.8 10 その他貝類(調整・保存) +1.3 (54.1%) 中 国 +0.5 ベトナム +22.8 億 円 11 チョコレート調整食料品 +21.1 (19.7%) シンガポール +3.0 韓 国 -1.8 12 かに(鮮魚) +2.3 億 円 (50.3%) 台 湾 +2.9 13 ホタテ貝(調整・保存) 億 +4.5 円 (4.3%) ベトナム +3.5 14 ミルク及びクリーム -2.7 億 円 (86.2%) 香 港 -3.1 15 いか(冷凍) +0.1 億 円 (17.5%) 中 国 -0.3 16 さんま(冷凍) -0.0 (34.0%) ロシア +0.4 輸出額合計 +5.6 億 円 ⑨ ⑥ +2.1 +3.1 輸出額(億円) 2013年 対前年比 10.6億円 13.3億円 -2.7 億 円 2014年 13 6.7 28 2.0 10.1億円 14 6.5 1.4 億円 9.5 20 3.4 22 2.7 7.0億円 0 1.9 1.3 5.8億円 17 4.1 5.7億円 18 4.0 5.3億円 15 5.3 4.7億円 24 2.6 億円 4.0 0 12 28 6.4 +0.4 2.8 -0.8 9.2億円 +0.9 億 円 33 2.1 ④ +4.4 13 5.5 -4.1 億円 億 4.8 +4.7 円 20 3.4 +0.0 0 0.9 +1.8 5.2億円 +1.8 億 円 0 1.7 +0.3 0.4 +0.9 4.2億円 +1.6 億 円 0 2.4 +1.7 7.4億円 -1.7 億 円 27 2.9 +1.0 4.6億円 +0.7 億 円 15 4.6 +0.7 5.1億円 -0.4 億 円 36 2.0 +0.6 億円 億 7.0 -2.9 円 1.9 25 3.0 -1.2 667.5億円 580.5億円 +87.0億円 注:輸出額の左の数字は輸出国別・輸出品目別の順位を示す 輸出品目の下の%は道内からの輸出比率を示す 19 別紙1-4.輸出実績④ 別紙1-4 図表9 輸出額5億円以上の国・地域(11の国・地域)における輸出額4億円の輸出品目(16品目)の内訳 1 2 中国 香港 240.5 123.6 73.6 1.8 0.2 18.7 - 3.6 2.0 1.4 3.4 0.3 - 0.7 - 2.6 0.8 (7.6) 146.1 2.7 - 67.1 47.3 - - 6.8 0.0 6.5 1.6 0.8 1.1 0.8 5.3 0.0 - 国・地域 合計 輸出品目 667.5 1 292.7 ホタテ貝(冷凍) 2 97.2 太平洋さけ(冷凍) 3 70.5 なまこ(乾燥以外) 4 48.4 なまこ(乾燥) 5 20.7 すけそうだら(冷凍) 6 15.1 ながいも 7 11.5 ホタテ貝(生鮮/冷蔵) 8 10.6 その他冷凍魚(たら科) 9 10.1 貝柱 10 その他貝類(調整・保存) 9.5 11 チョコレート調整食料品 7.0 12 5.8 かに(生鮮) 13 ホタテ貝(調整・保存) 5.7 14 5.3 ミルク及びクリーム 15 4.7 いか(冷凍) 16 4.0 さんま(冷凍) (その他の品目) (48.8) (6.1) 3 ベト ナム 88.9 62.7 10.8 1.4 0.7 0.2 - - 0.7 0.7 2.7 - - 4.0 - 1.1 0.8 (3.2) 苫小牧 千歳 石狩湾 釧路 札幌 室蘭 函館 (その他) 合計 2014年 順 輸出額 1 333.5億円 2 116.4億円 3 95.1億円 4 38.6億円 5 36.0億円 6 22.5億円 7 10.0億円 2013年 順 輸出額 1 287.2億円 2 95.6億円 3 82.7億円 4 37.2億円 5 22.3億円 6 22.0億円 7 12.3億円 15.4億円 667.5億円 21.3億円 580.5億円 (0.4) 5 6 台湾 タイ 29.6 3.0 1.4 0.0 - - 8.5 1.1 0.1 1.4 1.5 0.2 4.1 0.0 - 0.0 0.0 (8.1) 16.5 0.7 10.8 - - 0.0 - - 0.2 - 0.2 0.2 - - - 0.8 0.4 (3.2) 7 ニュージ ーランド 12.5 - - - - - - - 6.7 - - - - 0.2 - - - (5.5) (単位:億円) 8 9 10 11 その他 の国・ オラ シンガ 韓国 ロシア 地域 ンダ ポール 7.8 7.6 6.9 6.0 (18.6) 7.4 0.4 2.5 0.1 (8.6) - - - - (0.6) - - - 0.2 - - - 0.1 - - - 0.3 1.4 - - - - 2.1 - - - - - 0.0 0.0 0.5 0.2 (0.2) - - - - - 0.0 - - - - 0.0 1.9 1.3 0.4 (1.5) - - - 0.0 0.2 (0.3) - - - - - - - - - - - - - - 0.0 - - - 0.1 1.9 (0.4) (2.9) (2.0) (2.0) (7.5) (注) 合計 607.5億円と全体の91.0%を占める 図表10 税関別輸出額 (輸出額5億円以上) 税関 (官署) 4 アメ リカ 86.5 81.0 - - - 0.0 4.5 - 0.1 - - 0.4 - - - 0.1 - 2014-2013比較 順 増加額 1 +46.3億円 2 +20.8億円 4 +12.5億円 5 +1.3億円 3 +13.7億円 6 +0.5億円 11 -2.3億円 +87.0億円 (注)その他:小樽、紋別、稚内、根室、網走 20 別紙2-1.商流・物流構築支援プロジェクト ~ ①目的、現状と課題 目的 別紙2-1 輸出意欲のある北海道の生産者・企業の海外市場の獲得を支援することで、 農林水産物・食品の輸出(=海外市場での販売)の増加や海外展開の促進を図る。 国の成長戦略で掲げた「農林水産品・食品の輸出額の目標1兆円」に貢献する。 また、フード特区の目標額1,300億円のうち、輸出額および現地売り上げ額の増加を目指す。 現状と課題 生産者・企業のみなさまが困っていること ● 輸出ターゲットが 分からない または 明確ではない <具体例> A.輸出対象国・地域のビジネス情報がない・分からない ○輸入に関する規制・関税など ○売れる商品(輸出対象国が求めている商品) ✔ 何を (輸出対象商品) ○売り込み先(商談相手)、取引価格、競合品 等 ✔ どこの (輸出対象国・地域) ✔ 誰に (想定される購入者層を有する卸・小売事業者、 B.語学力や貿易実務面でのノウハウが不足している ○英文等での資料作成(カタログ、見積書、仕様書など) 一般消費者向け or 業務用向け 等) ○現地の商習慣 ✔ いくらで (取引価格、取引条件等) ○輸出手続き、決済方法 等 ✔ どうやって売れば良いのか分からない C.輸出したい商品を海外に紹介・商談する機会がない (商流・物流ルートがなく、手続き等ができない) (自力では困難) ⇒ 生産者・企業の“単独での取り組み”には 限界があり、支援が必要 ○渡航費用の負担が難しい ○国内・海外にサポーターがいない ○商流・物流ルートがない 等 ⇒ 国等の支援方策は充実しているが、生産者・企業が困っていることを解決することは困難 (参考)生産者・企業が必要としている支援(機構が相談事例の中から抽出・取りまとめ) 1. 生産者・企業が売り込みたい農林水産物・食品(以下「商品」)の詳細説明・商談ができる 道内および現地駐在コーディネーターの配置 (企業等の相談窓口。現地に駐在のため迅速な対応が可能。) 2. 道内および現地駐在コーディネーターによる、現地の最新ビジネス情報の収集(規制、価格 情報、市場ニーズ、商品の売り込みが可能な企業および買いたい商品の発掘等)と企業等 への情報提供 3. 道内および現地駐在コーディネーターによる、現地企業とのマッチング、企業等の商談支援 (商談後のフォローも含む)および海外進出支援など 4. 商品の販売、販促プロモーションの実施、テストマーケティングの実施、ショールーム 等 (商品・サンプル等を保管し、商品を即時紹介・提供) 企業等に対する 支援を実施しな ければ、輸出実 績の拡大は困難 (国等の支援だ けでは実現は 不可能) 21 別紙2-2.商流・物流構築支援プロジェクト ~ ②課題の解決方策 別紙2-2 図表11 北海道から現地への輸出商品の流れ(現状) ※道内の生産者・企業は、商流・物流が構築されていないため、輸送手続きと代金回収手続きの課題が解決できず、 商談会等で商談が成立しても輸出することができない、または、継続的な取引に結び付いていない。 また、海外販路(売り先)の発掘・拡大が不十分であり、現地の卸・小売事業者との繋がりがほとんどない。 【 北海道(国内) 】 【 現地(輸出対象国・地域) 】 商流・物流 道内の 生産者 ・企業 道内貿易商社 物流事業者等 (輸出手続き or 国内取引) (北海道・国内 → 現地) 卸・小売 現地の通関・ 物流事業者等 卸・小売 事業者 等 【販売先】 スーパー 飲食店 等 輸 出 実 績 ? 海外進出(新規出店など) 課題の解決方策 ※点線は未整備であることを示す ✔ 輸出対象国・地域の最新ビジネス情報の収集・提供 〇現状の法規制と今後の動向(規制緩和等)、市場動向、価格情報などを収集し、生産者・企業に提供 ✔ 輸出対象国・地域の卸・小売事業者等との商流ネットワークの構築(売り込み先の発掘) および市場ニーズの把握(買いたい商品の発掘) 〇道内の生産者・企業と輸出対象国・地域の卸・小売事業者とのマッチング 〇商談支援および海外進出の支援 ✔ 貿易商社の活用(国内取引により語学力、貿易実務、商流・物流ルート等の問題を解決) 〇輸出対象国・地域や輸出対象商品に最適な貿易商社等の選定・紹介 ✔ 商談の直接支援 〇企業に代わってサンプルの提供や取引条件等を提案(商談の実質的代行) 〇商流・物流ルートのトータル・コーディネート(最適な組み合わせ) ⇒ 道内の生産者・企業と輸出対象国・地域の卸・小売事業者との商流・物流の構築による 「輸出支援ネットワーク」の構築が必要 22 別紙2-3.商流・物流構築支援プロジェクト ~ ③支援内容 別紙2-3 機構の支援内容 ※専門家を「コーディネーター」として配置して、輸出に関する課題の解決と生産者・企業の支援を実施 国等で不足している支援方策として、機構では以下の支援を実施。 ※次頁(P9)の図表2参照 ○道内の生産者・企業と海外の卸・小売事業者との商流・物流を構築するため、海外マーケットに精通し た総合商社勤務経験者(海外駐在経験があり、食分野における商取引や貿易実務に詳しい人材)を「道内コー ディネーター」(注1)として配置して、アジアの輸出対象国・地域において以下を実施する。 ✔ 最新ビジネス情報の収集・提供(食習慣、商取引、法規制、市場動向、価格情報等) ✔ 売り込み先(海外バイヤー等)の発掘、買いたい商品(現地ニーズ)の把握 ✔ 生産者・企業の商談支援 ○商流・物流のトータル・コーディネート(国別・商品別に最適な組み合わせ)を以下のとおり実施する。 ✔ 道内貿易商社と連携し、輸出対象国・地域や輸出対象商品に最適な貿易商社等の選定・活用 ✔ 低コスト物流 (小口混載等)の選定・活用 ✔ 現地通関を円滑に進めるため、現地の通関業務に精通した輸入通関事業者等の選定・活用 ○現地の卸・小売事業者とのネットワークを構築し、海外販路の拡大を図るため、「道内コーディネー ター」に加えて、食関連ビジネスに精通した現地駐在の専門家を「海外コーディネーター」 (注2)として タイ(バンコク)とシンガポールに配置して、日常的に海外バイヤー等と商品紹介や商談ができる 「輸出支援体制」の整備を進める。 ○以上のとおり、道内コーディネーターと海外コーディネーターが一体となって、輸出に関する諸課題を 把握・解決するとともに、生産者・企業が必要としている支援を実施することで、「海外市場の獲得」 を目指す。 (注1) 道内コーディネーター 堀 喜吉 氏:伊藤忠商事の食料部門に勤務し、本社、ニューヨーク(約6年駐在)、北海道支店等に勤務。 (注2) 海外コーディネーター 〇タイ(バンコク) 多田羅 勝太 氏 :伊藤忠商事の食料部門に勤務し、バンコク勤務後に同社を退社・独立。 (たたら)(44歳) 〇シンガポール 新谷 優一郎 氏 (あらや)(34歳) 現在、TATARA INTERTRADE 代表取締役(バンコク駐在)。 :Trafico Norte(シンガポール駐在)勤務の後、同社清算に伴い退社。 現在、PRIME STREAM Asiaに勤務(シンガポール駐在)。 23 別紙2-4.商流・物流構築支援プロジェクト ~ ④目指すべき姿 別紙2-4 図表12 北海道から現地への輸出商品の流れ(目指すべき姿 = 「輸出支援ネットワーク」 の構築後) ✔ 商流・物流を構築することで、「道内の生産者・企業(売りたい人)」と「現地の卸・ 小売事業者(買いたい人)」を繋げる(マッチングの実施等) ✔ 商流・物流のトータル・コーディネートを実施(国別・商品別に最適な組み合わせ) ✔ 現地の卸・小売事業者とのネットワークを構築(海外販路の拡大) 【 現地(輸出対象国・地域) 】 商流・物流 道内の 生産者 ・企業 ( 【 北海道(国内) 】 道内貿易商社 物流事業者等 (輸出手続き or 国内取引) (北海道・国内 → 現地) 卸・小売 現地の通関・ 物流事業者等 卸・小売 事業者 等 【販売先】 スーパー 飲食店 等 ) 海外進出(新規出店など) 輸 出海 ・外 現市 地場 売の 上獲 の得 増 加 支 援 国内の 支援機関等 現地ニーズ に対応した 商品の発掘 道内貿易商社 約20社と連携 連携 フード特区機構 低コスト物流 (小口混載等) の選定・活用 通関業務に精通 した通関事業者 等の選定・活用 連携 海外の 支援機関等 日本大使館、JETRO、 企業 (現地法人等)等 現地販路(売り先)の発掘・拡大 現地ニーズの把握 輸出に関わる課題整理とテスト輸送・販売の実施 ⇒ 課題解決の分析・実証を実施 道内コーディネーターと海外コーディネーターが一体となって、 輸出に関する諸課題の把握・解決、生産者・企業が必要として いる支援を実施することにより、「海外市場の獲得」を目指す。 24
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