講義シラバス 【 BCG 戦略コンセプト 全6回】 【 講 師】: 水越 豊

講義シ ラ バ ス
【 BCG 戦略コ ン セ プ ト
全6 回】
みずこしゆたか
【 講
師】: 水越 豊
ボストン・コンサルティング・グループ
日本代表
1979 年東京大学経済学部卒。1988 年スタンフォード大学経営学修士(MBA)。新日本製鐵
株式会社を経て現在に至る。金融、通信、情報システム、エンタテイメント等幅広い業界
に対し、Eコマース、IT戦略を中心に戦略面/組織面でのコンサルティングを数多く手
掛けている。
<講座の 目的>
世界屈指の戦略系コンサルティング会社であるボストン・コンサルティング・グループ
(BCG)は、かの有名な「プロダクト・ポートフォリオ・マネジメント」
(PPM)をはじ
め、数多くの戦略コンセプトを開発してきました。本講座は、第一線のコンサルタントが、
数あるコンセプトのなかから代表的な 6 つを取り上げ、時代や環境を超えた競合優位性構
築への示唆と、その今日的意味につき解説します。
「経験曲線」
「プロダクト・ポートフォリオ・マトリクス」「セグメント・オブ・ワン」「バ
リュー・マネジメント」
「デコンストラクション」「タイムベース競争」の 6 つの戦略コン
セプトを取り上げています。
【 参考図書】
『BCG 戦略コンセプト』ダイヤモンド社 水越豊【著】
【 カ リ キュ ラ ム】
【 第 1 回】
BCG 戦略コ ン セ プ ト 01
[テ ー マ ] コ ス ト ダ ウ ン の メ カ ニ ズ ム : 経験曲線
[講
師]:水越豊
ある製品について累積生産量が大きくなるほど、その製品の単位当たりコストが低減す
るという経験曲線理論について解説します。
市場シェアを拡大することで、累積生産量を増加させ、経験曲線効果により、産業内で
のコスト優位性を築くことが可能になります。つまり、積極的な投資を他社に先駆けて行
うことで、将来の大きな収益可能性を獲得できるわけです。
-1本資料の 無断複製・ 転載を 禁じ ま す 。
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【 第 2 回】
BCG 戦略コ ン セ プ ト 02
[テ ー マ ] 「 田の 字」 の 整理学: プ ロ ダ ク ト ・ ポ ー ト フ ォ リ オ ・ マ ト リ ク ス
[講
師]:水越豊
“プロダクト・ポートフォリオ・マトリクス”は、経営資源の管理のための道具として
中心的な位置を占め続けています。経営者が、
「金のなる木」で得た収益を、どのタイミン
グで成長が期待される事業に振り向けるべきかを判断するのに役立ちます。事業の位置付
けを示す「金のなる木」
「花形」
「問題児」「負け犬」といった言葉は、ビジネス界で定着し
た用語になっています。
その他、アドバンテージ・マトリクス、V 字カーブについても解説しています。
【 第 3 回】
BCG 戦略コ ン セ プ ト 03
[テ ー マ ] 消費者ニ ー ズ を 科学す る : セ グ メ ン ト ・ オ ブ ・ ワ ン
[講 師]:水越豊
セグメント・マーケティングの考え方をさらに進め、セグメントを個人のレベルにまで
細分化して考えるようになったのが、セグメント・オブ・ワン戦略です。セグメント・オ
ブ・ワン戦略では、提供する商品やサービスをいかに個々のユーザーに的確にカスタマイ
ズ、あるいはパーソナライズするかが重要であり、オーダーメイドに近いレベルで市場ニ
ーズに応えていくことが必要となります。
【 第 4 回】
BCG 戦略コ ン セ プ ト 04
[テ ー マ ] 株主価値を マ ネ ジ す る : バ リ ュ ー ・ マ ネ ジ メ ン ト
[講 師]:水越豊
間接金融が資金調達の中心であった日本企業は、株主や資本コストを軽視し、製品市場
にのみ焦点をあててきました。しかし、国際的な資本市場での競争が激化するなか、本来
の企業所有者である株主価値を重視する必要性はますます高まっています。株主価値を創
造するためには、実際のビジネス活動が株価や企業価値とどのように相関しているのかを
理解する必要があります。この考え方と実践手法であるバリュー・マネジメントを解説し
ていきます。
【 第 5 回】
BCG 戦略コ ン セ プ ト 05
[テ ー マ ] バ リ ュ ー チ ェ ー ン を 組み 替え ろ : デ コ ン ス ト ラ ク シ ョ ン
[講 師]:水越豊
インターネットの普及は、企業と顧客、サプライヤー、労働者との関係を大きく変え、
20 世紀の産業構造を規定してきたバリューチェーン、すなわち垂直的な企業系列や取引関
係の解体を招きました。 “デコンストラクション”はその中で見出されたアイディアであ
り、バリューチェーンの分解と再構築を意味します。
デコンストラクションの4つのパターンである①レイヤーマスター(インテル、マイク
ロソフト etc.)
、②オーケストレーター(デル、アスクル etc.)
、③マーケット・メーカー(ガ
リバーインターナショナル、フルキャスト etc.)
、④パーソナルエージェント(Amazon.com
etc.)についても解説を行います。
-2本資料の 無断複製・ 転載を 禁じ ま す 。
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【 第 6 回】
BCG 戦略コ ン セ プ ト 06
[テ ー マ ] タ イ ム ベ ー ス 競争: ケ イ パ ビ リ テ ィ ・ マ ネ ジ メ ン ト
[講 師]:水越豊
タイムベース戦略はビジネスの世界に新たなパラダイムを提供しました。成功する組織
は、スピードが方向性と同じくらい重要であるという事実を重視するようになりました。
「時間」に着目した経営は単なる効率の問題にとどまらず、より多くの顧客により効果
的にサービスすることも意味します。
「時間」は競争上・戦略上の武器です。タイムベース
戦略は、生産性の向上、値上げ、リスクの軽減、そしてシェアの創造をもたらします。
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