K-ファミクリ通信 第 51 号(隔月発行) 2014 年 5 月発行 新緑の候 皆さまにおかれましてはいかがお過ごしでしょうか。 5 月は新緑・若葉等の季語がありますように樹木の葉が芽吹く森林浴に適した季節です。 日頃、現代人は、パソコン・携帯電話・テレビ等の目を酷使することが多いライフスタイルと なっておりますが、俗に森林浴と言われる健康法について調べてみますと、森林の樹木が発散 するフィトンチッドという芳香性物質により疲労回復の効果があるとのことです。 実は安房地域には、千葉県最高峰標高 408.2mの愛宕山を有しています。ちなみに千葉県の平 均標高は約 45mで 47 都道府県中 47 位、平均標高 1 位の長野県は約 1,132mです。 長野県の人から見れば、千葉県の山々はもしかすると山ではなく丘に見えるかもしれませんね。 なにはともあれ運動に最適の季節です。皆さまも適度な運動を心掛けましょう。 (記 佐藤 直人) <異動者のお知らせ> 看護室:宇山 千恵子さん 亀田ファミリークリニック館山では 2 年間と短い間でしたが主に 透析室で働かせていただきました。 厳しい食事制限や水分制限をしている皆様の力に少しでもなれたらと 思い接してきましたが、至らないところばかりで申し訳ございません でした。どこかで見かけたときは声をかけてください。 今までありがとうございました。 リハビリ:佐藤 朔さん 4 月から総合病院に異動することになりました。 1 年間という短い間でしたが、本当にありがとうございました。 みなさんお元気で。 亀田ファミリークリニック館山 <新人紹介> 看護室:高木 奈央子さん 亀田総合病院から亀田ファミリークリニックに異動となりました。 透析勤務の経験はありますが外来は初めてです。 笑顔で頑張ります。 これからどうぞよろしくお願いします。 訪問看護:大友 可奈さん 4月1日付で本院より亀田訪問看護ステーション館山へ 異動して参りました。訪問看護は学生の頃より関心を持っていた 分野であり、やる気スイッチON!といった感じです。 これから、在宅看護の醍醐味を味わいながら、信頼のある 訪問看護師を目指していきたいと思います。よろしくお願いします。 リハビリ:小池 沙織さん 3/1付けで医療センターから異動してまいりました。ST=smile therapyを モットーに笑顔で明るく丁寧に患者さまの生活に寄り添っていけるよう 頑張ります!!今後ともどうぞよろしくお願い致します。 医局:玉野井 徹彦 先生 はじめまして、山口県出身の玉野井です。沖縄県で 3 年間勤務し、 本年度より館山で勤めさせて頂くことになりました。沖縄県のおじぃ、 おばぁから学んだ、人を思いやる心を忘れず、家庭医として皆様の 健康をお守りするとともに地域に貢献できるよう努めて参ります。 若輩者ではありますがどうぞよろしくお願いします。 医局:山下 洋充 先生 初めまして、家庭医療科の山下 洋充(ひろみつ)と申します。 広島→東京と進んだ末に、研修医を終えてここ館山に辿り着きました。 今春から館山に住み始めてからというもの、お魚をたらふく食べ、 温泉に浸かり、城山公園の展望台に登り…と、館山を存分に楽しん でいます。クリニックでは病気のことや健康のことだけでなく、 何でも相談できる「おせっか医」を目指し日々働いて参りますので、 お気軽にお声掛けください! 亀田ファミリークリニック館山 医局:氏川 智皓 先生 広島からやってまいりました氏川(うじかわ)と申します。 はじめまして。Dr.コトーのように島で働ける医師になることを 目指してやってまいりました。祭りやイベントなどいろいろと地域の 行事に参加させていただきます。分からないことだらけで失礼や ご迷惑をおかけするかと思いますが、あたたかくご指導いただければ 幸いです。医学的なことだけでなく、家族や周りでお困りごとが ありましたら何でもお話しください。 医局:高橋 亮太 先生 先日、城山公園に行った際に、満開の桜のもと館山城から一望した 市内風景は素晴らしいと感じました。自然あふれる歴史と文化の街 で家庭医として働けることを大変感謝しています。 地域にお住まいの皆様の健康づくりに寄与できるよう頑張って いきたいと思います。どうぞよろしくお願いいたします。 医局:渡辺 祐登 先生 館山市には学生時代に何度か来たことがあり、懐かしい気持ちも あります。出身は山梨県なので海が周りにある環境に憧れていました。 この環境で働くことができて大変うれしく思います。半年間になります が皆様の力になれるよう一生懸命頑張ります。よろしくお願いします。 医療費の支払い方式(出来高払いと包括払い) 皆様,消防士や警察が仕事に対してどのように報酬(給料)を支払われているかご存じですか? 一般的な会社員と同じように毎月決まった金額(月給・固定給)を支払われています.一方で, 売り子さんや生命保険の販売員の方などは,固定給は低めで,収入の多くは売れた量や,新規 契約獲得分に応じて報酬が支払われる歩合給の場合も多いですね.その人の工夫やがんばった 分だけ収入に跳ね返るという意味ではやりがいを見いだしやすい方法です. 亀田ファミリークリニック館山 消防や警察が歩合給になるとどうなるでしょうか? ボヤの消火,こそ泥の逮捕,駐車違反の検挙は小さな業績だから1件あたり100円,大火事 や命がけの人命救助,殺人犯,暴力団取り締まりなどは大変だし難しいから1件あたり100 00円といった具合です.リスクの高い仕事,大変な仕事に余分に報酬をつけるという考えは 合理的なようですが,場合によってはボヤで出動するよりも少し延焼して報酬が高くなるよう に,消火活動開始を遅らせる事例が出るかもしれません. 消防士や警察が固定給であれば,命がけの救助や捜査が月に20件でも0件でも同じ収入です から,何も起きないに超したことはありません.日々の予防活動,見守りに精を出して,火事 や事件が大ごとにならないように努力しようという心理が働きます. さて,医療機関はどのように診療報酬が支払われていると思いますか?おおざっぱに言うと, 入院,在宅は包括(固定),外来は出来高(やった分だけ)と設定されています.外来は検査 や薬を出しただけ,外来受診に来た数だけたくさん診療報酬が支払われます.つまり,喘息の 予防をちゃんとして病院に来なくて済むようにするよりも,いい加減な治療で何度も発作を起 こしてこまめに外来に来てもらう方が儲かる仕組みなのです.最初の治療できちっと治す医者 よりも,治療が長引いてこじれる方が薬や検査が増え,受診回数が増えるので儲かるのです. (もちろんそれで評判が下がって患者が減ると逆効果ですが).同じ効果の薬なら,高い方を 出す方が儲かるのです.これはあくまで医療機関が受け取る報酬であり,勤務医は毎月の固定 給です.個人で開業されている医療機関は医療機関の報酬と自分の手取りが連動します.ほと んどの医療従事者は高い使命感で,患者の健康を最優先に行うべき医療を行っていますが,経 営が立ちゆかなくなると,必要な医療すら提供できなくなるため収入が無視できないのも事実 です. 医療は,消防や警察,水道や電気と同じで,生活のインフラ産業です.問題が起きないに超し たことはありません.頻繁にお世話にならないと困る状況というのは日常的な予防,維持活動 がちゃんと行われていないことを意味します. ですから,必要になった分だけ,使った分だけ報酬がもらえるという仕組みは医療にはあまり そぐわないといえます. これからの医療は何か問題が起きてからの対応ではなく,そうならないための定期的なメイン テナンス,予防が重要といわれており,外来の支払いも包括(固定)に移行していく方向です. つまり,毎月定額を頂いて,その中で必要な維持活動(投薬,検査)を行っていく,その代わ り,途中で問題が起きて受診しても,そのときは支払いが生じず,毎月頂いている維持料(管 理料と呼びます)の中でまかなうという考え方です. これは,食堂に置き換えると,ひと月何回来てどれだけ食べてもいいけど,食べた分は支払っ てね(出来高払い)という方式と,月一定額支払っておけば,ひと月何回来てどれだけ食べて も,その金額以上は支払わなくてよい(包括払い),というイメージです.携帯電話の通話料, データ通信料の定額払いとも似ていますね. 自分が必要とする医療について皆様はどのよう支払い方式が望ましいと思いますか? 亀田ファミリークリニック館山 代表的な病気のひとつの糖尿病は、歯周病と相互関係にあります。 歯周病が歯肉で起こると炎症を抑える物質が作られますが、この物質にはインスリンの働きも 抑える効果があるため、血糖値が下がらず糖尿病が悪化してしまいます。 糖尿病は血液中にある阻害物質が増えることで、糖分を細胞にしまうインスリンの働きが弱く なります。 実は、歯周病で歯肉が炎症を起こすと、この阻害物質が増えてしまう事が近年の研究からわか りました。 これは、体内に侵入した細菌やウイルスと戦う免疫細胞(マクロファージ)が、細菌と戦う時 に阻害物質を出すからなのです。 つまり、歯肉で歯周病菌と免疫細胞が戦うと、免疫細胞から阻害物質が放出され、インスリ ンの働きが阻害されて、糖尿病が悪化するわけです。 そして、この状態が続くと、糖尿病によって体の抵抗力が下がり、歯周病菌がますます増え るという悪循環に陥ってしまいます。 歯周病を防ぐことは、たんに口の中だけでなく全身の健康のためにも欠かせないのです。 次回は、喫煙と歯周病についてお話しします。 KFCT 歯科センター 亀田ファミリークリニック館山 4 月からたばこ税も増税となりました。 400 円だったたばこも 430 円にまたは 460 円になったというたばこもあるでしょうか。 喫煙者の方からは「増税反対!!」 「なんでいつもたばこからなんだ!!」って声が聞こえてきそうです。 さて、あなたのたばこはあなたのストレスを本当に解決してくれていますか? 煙草を止めた自分を想像してください。・・・・ たばこの残りの本数を気にしなくて良い 余計な税金も払わなくて良い 毎日のおこずかいに 400 円以上余裕が出る 1 週間で 2800 円 1 ヶ月で 12000 円 1 年で約 15 万(何が出来るかムフフフフ・・・) 外出先で喫煙所を探し回らなくても良い。 暑い中(寒い中)家族のことを気にして、外で喫煙しなくても良い。 などなど 良いことがあります。 ※少しでも禁煙に興味が湧いた方は、主治医に相談または看護師に声をかけて ください相談のみでもお伺いします。 記:看護室 小瀧 亜矢子 亀田ファミリークリニック館山 ――亀田ファミリークリニック 診療案内―― (受付はそれぞれ診療終了時間の30分前まで) クリニック外来 予約電話 : 0470-20-5511 ■一般外来 月 午前 9:00~12:00 午後 2:00~7:00 (午後 5:30 から 7:00 までは予約患者さまのみとなります。) 火・水・木・金 土 午前 9:00~12:00 午後 2:00~5:00 午前 9:00~13:00 ★ 思春期外来・発達支援外来 ★スポーツ外来 ★ 乳児健診 要予約 第一水 午後 14:00~16:30 金 午後 15:00~16:30 月~金 午後 1:45 ★ 予防接種(下記以外の時間はご相談ください) (BCG 以外)月・火・木・金 月・火・金 (BCG) 午後 1:50 2:00 午後 5:30 土 9:00 土 14:30-16:00(指定日のみ) 水 午後 1:50 2:00 亀田ファミリークリニック館山 ●歯科センター 予約電話 : 0470-20-5518 月~土 午前 9:00 〜 午後 6:00 ●リハビリセンター 月~土 午前 9:00 〜 12:00 午後 1:00 〜 5:00 ●透析センター 月・水・金 火・木・土 午前 午後 午前 ●亀田訪問看護ステーション館山 ●亀田ホームケアサービス館山 亀田ファミリークリニック館山では、家庭医が 診療を行います。 「家庭医」とは? 日常的な症状(熱、風邪、高血圧、糖尿病、喘 息、小さなケガ、ねんざ、健康相談など)を 中心に適切に対応します。また、専門医の治 療が必要かどうかの判断も行います。 発行責任者:亀田ファミリークリニック館山院長 岡田唯男 編集 :広報委員会 委員長: 甲斐宏子 ,副委員長: 大井香 委員 : 濵井彩乃,山下洋充,上川万里子,山口和子,加藤早里佳,山口君枝, 石井久実,吉田奈央,仲島友子,大矢早苗,若佐由佳里, 小磯なを美 〒294-0051 千葉県館山市正木 4304 番地 9 TEL 0470(20)5520(代) FAX 0470(20)5521 亀田ファミリークリニック館山
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