平成 年度 福祉体験作文コンクール優秀作品 677 愛知県社会福祉協議会の主催により、福祉活動やボランティア活動について児童・生徒から 編の福祉体験作文 がよせられ、その結果、県内で の優秀作品が選ばれました。一宮市からも中部中学校3年の笹村扶美さんの作品 24 「新しく学んだこと」 ふ み お仕事の邪魔にならない程度で積 それからは私は、利 用 者さんの その瞬間決意しました。やるぞ! め付 けられる思いもありました。 アをしに来た意味がないと胸を締 のためにどれだけ大切なのかを教 自分が普段学校へ行くことが仕事 と実感しました。さらにこのとき、 こういう 所で身に付いているのだ することに対する責任の大切さが りすることは、障がい者の人 達や 前のことができないと思い込んだ ことで特 別 扱いをしたり、当たり ました。障がいを持っているという 内 容 が 違 う だ けなん だと 実 感 し 性格の話などとても盛り上がりま し何もできない哀れな人達だとい した。世間で、障がい者は話せない 対 する 考 え 方 が 大 き く 変 わ り ま いる一人一人に働く喜 びや豊かな ただいた施設には、障がいを持って 今回いろいろな経験をさせてい い思いでいっぱいです。 てほしいと私は世間の人に叫びた 一宮市立中部中学校3年 ささむら 初めはどうしていいのか分かりま した。また、あまり会話のできない う印 象が強いのだと思っていまし 笹村扶美 「ずっと仲良し、仲良しね。 」 かりで、自 分よりも年 上の方 だか せんでした。周りは知 らない人 ば 方でも、自 分の趣 味に熱 中してい た。 でも、私が働かせていただいた ら、その人 達の立 場になって考 え その家 族にとって傷つく行 為 だか ボランティア先での利用者さん ら、失 礼のないよ うにしなくては とても純粋で朗らかでした。 るようでした。利 用 者さん全 員が この経 験を通して、私の福 祉に えてくれました。 に言われたこの言 葉が自 分にとっ 人 もいる か ら 話 しか け 方 が 難 し いけない。目 も 合 わせてくれない ランティア活 動に参 加 しました 。 けたいという 理 由から、福 祉のボ ではだめだなあと思いながら。 まいました。もういやだなあ、 これ 仕 事にだけ集 中し、黙りこんでし い。結 局 私 は 最 初の時 間 、自 分の 事 にと り か かる と きの切 り 換 え た 。楽 し く会 話 を 終 えた あと 、仕 さんの良い所がたくさんありまし それだけでなく、他にも利用者 た 仕 事に専 念されていました。で した 。話せない人でも 自 分に合っ いたけれど、会 話できる人 もいま 施 設の方は、確かに話せない人 も 進させる大きな役割があることを 心を育て、自 立していく意 欲を増 すから、働 くことに対しての喜 び 人が快適な生活を保つことができ が 互いに助 け 合 うことで 、 一人一 す。そのために、将来健常者と同様 るような社会を築いていきたいで が身にしみて感じられました。ま 分からなかった 私に、仕 事の内 容 た利用者さんは施設について何も 行っている顔がとても輝いて見 え ました。働く喜びや豊かな心がと が早いし、 一つ一つの動 作を真 剣に 私 は、 この世 界 中のすべての人 知りました。 自 分 が 選 択 し た 施 設 は 作 業 所で でも、私にとってこの日最初のう れしい出来事がありました。 ても印象的でした。 休 憩 時 間、後ろから「つんつん」 体の状 況 を 配 慮 した 生 活 習 慣の に楽し く会 話をし、障がい者の身 されました 。見ると 、三 人の利 用 を説 明し、案 内してくださいまし らです。 コミュニケーションがとれ きないものばかりでした。 た。それに、仕事の内容は自分にで るのかな。仕事についていけるのか だ か ら、 一人一人みんな 困 難 が また掃除では、鐘とともに全員 をとりに行き、休憩が終わり作業 あることは同 じなん だ 、できない 者 さんがにこにこしていました 。 時 間 が 始 まる と き には テ レビを 「僕の名 前 は 〇 〇です。」 「好 きな 芸 能 人は誰?」私はうれしさで胸 しっかり 消 していました 。仕 事 を な。そんな疑問を持ちながら活動 活動を始める前に、支援員の方 分から話さないなんてボランティ がいっぱいになりました。また、自 貢献したいと思います。 指導や訓練の手助けをすることに に「会話が大切」と言われました。 を始めました。 でも、いざ 会 話 しよ う と 思っても 一斉にいすを上げてすばやく道具 いているのだろ うと気になったか の生活が大変なのにどうやって働 す。障 がいを 持っている 人 は日 常 て忘れられません。 私は、少しでも多くの障がい者 24 のことを知り、困っているときに助 テレビ番 組の話、利 用 者さんの 極的に話しかけました。 が入選されましたのでご紹介します。(平成 年度の学年です。) 25 12 2013 (平成25年) 6月 いちのみやの社会福祉
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