理事長賞平成22年6月度西伊豆病院功績 2F病棟看護師川路知世日本での旅行中に受傷したカナダ人 M r . Jに、人種と言葉の壁を越え献身的な看護と質の高い医療を提供し、患者さんの尊厳を尊重した看護を実践できた事例。推薦者推薦理由仲田和正看護師の川路は外国人の患者さんに対して、臆することなく質の高い看護が提供でき、非常に感謝されました。今後、若い看護師である川路達にも、先輩看護師達に追いつくよう積極的に医療参加を願いたく、その励みとなるよう理事長賞に推薦させて頂きます。事例今回理事長賞に推薦申し上げますのは、2 F 病棟看護師の川路知世です。川路は今年で4 年目になりますが、急性期病棟の業務にも慣れ、2 F病棟のムードメーカー的存在であります。当院は観光地であり、県外からの患者さんも多く入院され、お褒めの言葉を頂いておりますが、今回はM r . Jと言うカナダ人の方から、川路に感謝のお言葉を頂いた次第です。M r . Jは韓国のアメリカンスクールにて数学の教師をしています。何故伊豆に来たかと申しますと、修学旅行の引率のためであります。修学旅行で伊豆の地に降り立ち、自転車に乗って下田市内を観光中に転倒し、受傷してしまいました。診断の結果は、右大腿骨頚部骨折で手術適応となりました。異国の地で受傷してしまったMr.Jにとって、言葉の壁は大きく全く元気がありませんでした。ここからが川路の本領発揮であります。元来とても明るい性格であり、物怖じしません。言葉の壁は川路には全く問題ありませんでした。今は便利なパソコンの翻訳機能があります。日本語を入力すれば即座に英訳してくれます。会話はパソコンを介して、ベッド上にて普通の会話と変わらない速度で出来ました。川路は食事にも気を遣い栄養科と相談し、Mr.J食を考案して、とても喜んで頂きました。オペ前・オペ後の精神的なケアも率先して行い『安心して手術に臨むことができました』と言って頂きました。オペ後のリハビリは大切なのですが、川路はリハビリスタッフに声を掛け、またM r . Jを励ましリハビリも順調に進みました。退院の際に、Mr.Jは何度も『 Thank you v e ry mu c h ! 』と言ってお帰りになりました。帰宅後、お礼のメールを頂いた中に『韓国でも西伊豆病院さんの宣伝をします』と言って頂きました。国内に留まる事なく、当院もついに国際的になりました。人種と言葉の壁を越えた看護が出来た事は、質の高い医療を提供できたと同時に、患者さんの尊厳を尊重した看護を実践できたと評価しました。川路は外国人だからと逃げ腰になる事なく、いつも笑顔で接していたことは、M r . Jにとって、とても心強い存在だったと思います。