生物物理化学実験

生物物理化学実験
(Laboratory Course in Physical Biochemistry)
担当教員名
科目区分
日竎 隆雄、片野 肇、黒川 洋一、伊藤 貴文、植松 宏平
専門
必修
対象学年
3
開講期
通年
単位数
1
オフィスアワー
メールアドレス
授業概要
月~金曜 AM 9:00-18:00 日竎 BN314、片野 BW304、黒川 BN320、伊藤 BN312、
植松 BW301
(hibi, hajime, kurokawa, ito-t, kuematsu) 各名前に@fpu.ac.jpをつける
授業目標
実験法の特徴や失敗の原因を考察しながら、分析化学および物理化学の実験操作の
基本を学ぶ。得られたデータを回帰分析等で解析し、実験結果のグループ討論や各
自によるレポート作成を通じて解析結果を考察し、酵素の基本的性質や酵素分析に
関わる基礎知識を修得する。JABEE 学習・目標との対応: E(◎)
授業計画・内容
バイオ基礎研究や製品管理・環境・医療などの実分析を支える重要な基本技術であ
る、酵素分析法の基礎と応用について実習を行う。生体高分子の取扱いの基本技術
とその応用について指導する。
0.序論
1.酵素反応速度論実験(黒川)
定常状態における酵素反応速度論
p-nitrophenol の定量と検量線作成
グルコシダーゼ酵素活性の測定
酵素反応速度論パラメータの評価法
2.タンパク質の高次構造と変性(日竎)
結晶化原理
リゾチームの結晶化
分光滴定原理
チロシン側鎖の酸解離平衡反応の分光滴定
リゾチームのチロシン残基酸解離平衡反応の分光滴定
アミノ酸残基側鎖の環境変化に関わるタンパク質立体構造に関する考察と討論
3.生物電気化学実験(片野、植松)
測定原理
H 2 O 2 の電気化学的定量
酵素(グルコースオキシダーゼ)分析反応への応用
コンピューター利用による回帰分析
キーワード
酵素分析、平衡反応、反応速度論、定量分析法、機器分析、構造生物学
教科書
教材:プリントを配布。
参考書
「生命化学のための物理化学」(Gordon M. Barrow 著、野田春彦訳)東京化学同人
評価方法
・評価基準
毎回提出したレポートを総合 100 点満点で評価し、60 点以上を合格とする。特に、
レポートの構成、実験の目的・方法の理解、実験結果の適切な記述、実験データの
解析方法、実験結果に対する考察・分析について評価する。
関連科目
化学 I・II、化学実験、有機化学、分析化学、情報処理 A、生物物理化学 I・II、生
物分子工学、生体高分子化学
履修要件
特になし。
その他
自分自身で実施し、結果を踏まえて考察を行って技術を改善していかなければ、実
験のスキルは身に付かない。各自が積極的に取り組むこと。
[授業評価に対するコメント]今年度授業評価の結果に従い、特に変更の予定なし。