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科目区分:医療福祉学部専門科目
学生が選ぶグッドティーチング賞報告書(25年度)
氏名
小林雅彦
所属
医療福祉・マネジメント学科
職位
教授
〈略歴〉
・日本社会事業大学大学院修士課程修了(社会福祉学専攻)
・川崎市社会福祉協議会、全国社会福祉協議会、厚生労働省社会援護局地域福祉専門官
〈主な研究内容〉
・社会福祉に関わる行財政、高齢者や障害者等の権利擁護に関わる諸制度、民生委員制度
〈担当科目およびシラバス(授業概要)
〉
「権利擁護と成年後見制度」(社会福祉士国家試験受験要件科目)
本科目では成年後見制度を中心に、高齢者や障害者等の権利擁護に関わる諸制度を学ぶ。
内容は、
「日本国憲法と基本的人権」「行政法(特に不服申立や国家賠償法)」「民法(特に
契約や親族や相続)
」等の法律の基礎的事項を学んだ後、成年後見制度、日常生活自立支援
事業、個人情報保護法、特定商取引法、消費者保護法等の制度及びその活用方法を学ぶ。
〈授業で特に工夫している点〉
・国家試験科目でもあることから、最も多く使われている(かつ国家試験の標準テキスト
ではないがそれに近い位置にある中央法規出版の)テキストを中心に授業をする。
・身近な具体例を示しながら法を説明する。
・授業の最初に今日の授業で学ぶ事項を黒板左に書き、まず一言で説明する。
・重要な用語、説明文はテキストに書いてあっても必ず板書する。
・講義は 75 分で終え、残り 15 分でその日の内容に関する小テスト(15~20 問)をする。で
きた者から提出し退出。授業をきちんと聴きノートをとらないとこの小テストができな
い(帰れない)ので、集中しており私語は全くない。なお、座席は自由。
〈この賞を受賞した理由として思い当たる点〉
① 私が法(律)学を専門にしていないため、平易な言葉でわかりやすく話していること。
② 定期試験では「公認手書き持ち込み用紙」
(小林の印鑑を押したA3の白紙)の持ち込
みのみを認めている。定期試験の少し前に、毎回行った小テストを返却するとともにこ
の用紙を配り、学生には「小テストから 90%くらい出す」と話す。学生は、A3用紙の
表裏に細かな文字でびっしりメモを書き当日持ち込む。これにより、「ノートに書く」
→「授業の最後の小テストで書く」→「定期試験前の持ち込み用紙作りで書く」を繰り
返すので、重要事項に限定されるもののそれらについてはほぼ覚えることができる。
〈受賞者コメント〉
・大学教員になる時に色々な教授法の本を読み、それらを参考にしながら試行錯誤をして
自分なりに考えた方法が上記の方法です。私は他の講義科目でも同様の方法をとってい
ますが、抽象的な概念や法律用語のように、形のないもの、写真で見せることができな
いものを覚えさせるには、学生に繰り返し手書きさせるこの方法は一定の効果があると
思います。これからも工夫を重ねて、学生のためになる授業をしていきたいと思います。
科目区分:医療福祉学部専門科目