108. 小児家族援助論Ⅰ

大学院看護学研究科
開講年次
1年次後期
選択必修
選択
授業
科目
小児家族援助論Ⅰ
Child & Family Health Care NursingⅠ
単位数
2単位
時間数
30時間
科目
分類
専門科目
実践看護学
担当
教員
二宮啓子(専任)
授業形態
講義・ゼミ
使用教室
授業の目的及びねらい
小児の健康と家族生活との関係に焦点を当て、小児をもつ家族に生じやすい問題を今日的な
社会情勢と発達課題の観点から論じる。また、家族看護に関連する理論を用いて健康問題をも
つ小児と家族のニーズを把握するための査定方法、並びに適切なケアを行うための援助方法を
追究する。
授業のキーワード
小児、家族、権利擁護、地域社会環境、健康問題、家族看護モデル
講義回数
授
内
容
及
び
計
画
1. 小児看護における倫理
1~2回
・小児の権利
・病院環境における小児の権利擁護
・小児看護の日常的な臨床場面での倫理的課題に関する指針
*小児看護を行った際に体験した倫理的課題を取り上げ、具体的対応に
ついて検討する。
・
3~4回
業
2.小児と家族の状態を包括的に査定するための方略と看護援助
1)小児の健康と家族生活・地域社会との関係
・小児と家族の健康を支える社会資源
・小児の医療・福祉・教育との連携
5~6回
2)小児と家族を取り巻く環境に関するアセスメント
7~8回
3)小児家族看護における看護者の役割と援助姿勢
9~ 10 回
4)家族を理解するための諸理論
・家族システム理論、家族発達理論、家族役割理論
11~15 回
5)国内外の家族アセスメント・介入モデル
・渡辺式家族アセスメントモデル・支援モデル
・カルガリー家族アセスメントモデル・介入モデル
* そ れ ぞ れ の 家族アセスメントモデル・介入モデルを用いて事例を分析する。
・ NICU に 入 院 し て い る 小 児 の 家 族 の 事 例
・終末期に至った小児をもつ家族の事例
・小児看護の臨床現場で学生が体験した事例
テキスト
参考文献
日 本 小 児 看 護 学 会 : 小 児 看 護 の 日 常 的 な 臨 床 場 面 で の 倫 理 的 課 題 に 関 す る 指 針 ,2011
村 田 惠 子 ,他 監 訳 : 家 族 看 護 学 - 理 論 ・ 実 践 ・ 研 究 - , 医 学 書 院 , 2001.
森 山 美 知 子 : 家 族 看 護 モ デ ル - ア セ ス メ ン ト と 援 助 の 手 引 き - , 医 学 書 院 , 1995.
鈴 木 和 子 , 渡 辺 裕 子 : 家 族 看 護 学 - 理 論 と 実 践 - 第 4 版 , 日 本 看 護 協 会 出 版 会 , 20 12 .
その他の文献は、別に提示する。
成績評価の方法
授 業 中 の 参 加 状 況 ( 討 議 ・ 発 表 ) 60% 、 レ ポ ー ト を 40% で 評 価 す る 。
教員から学生へのメッセージ
子どもの健康状態や成長発達にとって家族の影響は大きく、また、家族の生活にとっても
子どもの健康状態の影響は大きいです。ここでは、子どもの健康と家族の生活との相互作用に
ついて理解を深め、健康問題をもつ子どもと家族への援助方法について学びます。