大学院看護学研究科 開講年次 1年次後期 選択必修 選択 授業 科目 小児家族援助論Ⅰ Child & Family Health Care NursingⅠ 単位数 2単位 時間数 30時間 科目 分類 専門科目 実践看護学 担当 教員 二宮啓子(専任) 授業形態 講義・ゼミ 使用教室 授業の目的及びねらい 小児の健康と家族生活との関係に焦点を当て、小児をもつ家族に生じやすい問題を今日的な 社会情勢と発達課題の観点から論じる。また、家族看護に関連する理論を用いて健康問題をも つ小児と家族のニーズを把握するための査定方法、並びに適切なケアを行うための援助方法を 追究する。 授業のキーワード 小児、家族、権利擁護、地域社会環境、健康問題、家族看護モデル 講義回数 授 内 容 及 び 計 画 1. 小児看護における倫理 1~2回 ・小児の権利 ・病院環境における小児の権利擁護 ・小児看護の日常的な臨床場面での倫理的課題に関する指針 *小児看護を行った際に体験した倫理的課題を取り上げ、具体的対応に ついて検討する。 ・ 3~4回 業 2.小児と家族の状態を包括的に査定するための方略と看護援助 1)小児の健康と家族生活・地域社会との関係 ・小児と家族の健康を支える社会資源 ・小児の医療・福祉・教育との連携 5~6回 2)小児と家族を取り巻く環境に関するアセスメント 7~8回 3)小児家族看護における看護者の役割と援助姿勢 9~ 10 回 4)家族を理解するための諸理論 ・家族システム理論、家族発達理論、家族役割理論 11~15 回 5)国内外の家族アセスメント・介入モデル ・渡辺式家族アセスメントモデル・支援モデル ・カルガリー家族アセスメントモデル・介入モデル * そ れ ぞ れ の 家族アセスメントモデル・介入モデルを用いて事例を分析する。 ・ NICU に 入 院 し て い る 小 児 の 家 族 の 事 例 ・終末期に至った小児をもつ家族の事例 ・小児看護の臨床現場で学生が体験した事例 テキスト 参考文献 日 本 小 児 看 護 学 会 : 小 児 看 護 の 日 常 的 な 臨 床 場 面 で の 倫 理 的 課 題 に 関 す る 指 針 ,2011 村 田 惠 子 ,他 監 訳 : 家 族 看 護 学 - 理 論 ・ 実 践 ・ 研 究 - , 医 学 書 院 , 2001. 森 山 美 知 子 : 家 族 看 護 モ デ ル - ア セ ス メ ン ト と 援 助 の 手 引 き - , 医 学 書 院 , 1995. 鈴 木 和 子 , 渡 辺 裕 子 : 家 族 看 護 学 - 理 論 と 実 践 - 第 4 版 , 日 本 看 護 協 会 出 版 会 , 20 12 . その他の文献は、別に提示する。 成績評価の方法 授 業 中 の 参 加 状 況 ( 討 議 ・ 発 表 ) 60% 、 レ ポ ー ト を 40% で 評 価 す る 。 教員から学生へのメッセージ 子どもの健康状態や成長発達にとって家族の影響は大きく、また、家族の生活にとっても 子どもの健康状態の影響は大きいです。ここでは、子どもの健康と家族の生活との相互作用に ついて理解を深め、健康問題をもつ子どもと家族への援助方法について学びます。
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