科目名 野生動物調査演習 配当〔3 年次 後期 1 単位 選択 演習〕 (英語

科目名 野生動物調査演習
(英語表記)Wildlife Survey Training
配当〔3 年次 後期 1 単位 選択 演習〕
〔コーディネーター 南 正人(野生動物研究室)
〕
授業の概要
講義によって野生動物生態学および保全生態学を学ぶだけでは理解が十分でないことが多い。そのため実践的な内容
を体験させる。
教育目標
(ねらい)
生物の生命を尊重する精神に基づき、野生動物を調査できる人材育成を目指す。そのために、計測、食性分析、生態学
的指標の計算技術、行動的データの解析法などについて、講義では身に付きにくい内容を現物に触れながら体験するこ
とで修得させる。人と動物のよりよき共存を目指す学科の教育理念としては生態系の部分を担う。
到達目標
成績評価方法
の割合
・野生動物調査法を修得し、説明できる。
・動物の計測、食性分析、群集の多様度、類似度などの指標を修得し、説明できる。
・動物の行動解析法を修得し、説明できる。
・成果の発表技術を習得し、発表できる。
演習での成果物(レポート)と発表内容で評価する。
教科書
参考文献
参考図書「家畜比較解剖図説」(加藤嘉太郎, 養賢堂)、「野生動物の行動観察法-」(井上英治他, 東大出版会)
履修条件
高校時代の生物のうち生態学を理解している。大学入学後生態学の基礎的な概念を理解している。
学習課題
1、2年生で学んだ生態学の概念を頭に入れておく。演習では分析結果などを宿題として出すので、復習の時間に完成さ
(予習・復習) せる。
オフィスアワー
回
事前にアポイントをとること。
連絡先: minami××@azabu-u.ac.jp
担当者
授業内容
1
塚田英晴
タヌキ、アナグマ、ハクビシンなどの頭骨を計測する。
ノギスの使い方を習得する。
骨学を学ぶ。
2
塚田英晴
タヌキ、アナグマ、ハクビシンなどの頭骨を計測する。
計測結果の表現法を学び、班ごとに整理する。
基本的な統計的検定を学ぶ。
3
塚田英晴
頭骨の計測結果を発表する。
着目点の表現法を学ぶ。
結果と考察との関係を学ぶ。
4
塚田英晴
タヌキの糞分析(1)。
ポイント枠法の原理と技術を修得する。
5
塚田英晴
タヌキの糞分析(2)。
顕微鏡によるポイント枠法を修得する。
6
塚田英晴
群集の多様度、類似度の指数計算法を学ぶ。
Shannon-Wiener の H’、Simpson 指数、Pianka のα指数などを計算する。
実際のサンプルデータを用いて計算体験をする。
7
南 正人
行動圏の解析
オブザベーション・エリア・カーブを考慮しながら、行動圏を描く。サンプリング・サイズの重要性を学ぶ。
8
南 正人
行動データの解析(1)
行動型の分類の方法と留意点を学ぶ。と頻度データの解析を学ぶ。
実際のサンプルデータを用いて、受講者が自分の着目点から分析を行う。
9
南 正人
行動データの解析(2)
頻度データの解析を学ぶ。
実際のサンプルデータを用いて、受講者が自分の着目点から分析を行う。
10
南 正人
行動データの解析(3)
受講者一人一人が自分の分析結果を使って発表を行い、受講者と議論する。
8 分×12 名。
11
南 正人
行動データの解析(4)
受講者一人一人が自分の分析結果を使って発表を行い、受講者と議論する。
8 分×12 名。
12
南 正人
自分で調査して得られた結果を用いて、動物や動物の形態・行動・生態などを初心者や一般の人にもわかりやすく解説
する技術(インタープリテーション)を習得する。(1) プログラムの作成、演出、ホスピタリティなどを学ぶ。
13
南 正人
インタープリテーション(2) 実際に、受講者が解説活動を行い、受講者からの改善点の提案を受ける。10 分×8名。
14
南 正人
インタープリテーション(3) 実際に、受講者が解説活動を行い、受講者からの改善点の提案を受ける。10 分×8名。
15
南 正人
インタープリテーション(4) 実際に、受講者が解説活動を行い、受講者からの改善点の提案を受ける。10 分×8名。