連続同時測定とその適用

埼玉県公害センター研究報告〔14〕83∼89(1987)
ゲルクロマトグラフィーにおけるUV、TOCデータの
連続同時測定とその適用
八巻さゆり 野尻 喜好 増田 武司
要 旨
ゲルクロマトカラムからの溶出液を分光光度計、全有機炭素計へ送り、一定時間間隔の紫外部
吸光度(UV)、全有機炭素量(TOC)測定データをデータロガー、クロマトパック等を用いてコン
ピューターに取り込み、データファイルを作成し、さらにプロックーでクロマトグラムを作図す
るシステムを作成した。
従来の操作に比べ、低濃度の試料についても高精度で、迅速簡単な刺定が可能であり、ゲルク
ロマトカラムで分離を始めてから約7時間でUV、TOCのクロマトグラムを書き出すことができ
た。
また、このシステムを利用し、ゲルクロマトグラフィーを用いて、汚濁河川における浄化実験
やし尿処理水の高度処理効果に関する評価を行った。
1 緒 看
釆の方法に比較して低濃度で精度よく迅速簡単に測定
環境水中の有機物の指標としては、一般にBOD、
することが可能になったので紹介する。また、このシ
COD、あるいはTOCなどが用いられている。しかし、
ステムで測定した結果を用いて、汚濁河川での礫間接
これらは有機物量を全体的に捉えて一つの数値で表現
触酸化法を用いた浄化実験の効果の解析やし尿処理水
しており、組成についての情報は得られない。そこで、
の高度処理に関する評価を試みたので報告する。
近年、ゲルクロマトグラフィーを用いて環境水中の有
機物分子量を分画し、各分画について、TOC、UVな
どを測定することにより、有橙物を二次元自勺に評価す
2 装置の構成
本案験で作成Lたシステムの概要を図1に、また、
る手法が、下水の処理過程の評価、河川水の自浄作用
の解明など数多くの研究に用いられてきているl ̄4)。
しかし、この手法を用いる場合、一般的には、ゲル
使用した主な装置音義1に示した。
システムの各部についての説明を以下に記す。
タロマトカラムからの溶出液をフラクションコレク
ターで分取した後にTOC、UVを測定するため、分取
2・1 ゲルタロマトカラム
量を少なくLて測定精度を上げようとすると測定に時
使用したカラムは、内径2.6c皿長さ100cmのガラス製
間がかかる、また、試料の有樟物が低濃度の場合は刺
産前のコンタミネーションが起こりやすい。一方、試
で、カラムジャケットの水は恒温式循環水槽につなぎ
250Cに設定した。試料の注入及び溶離頑迷入の流量制
料の濃縮倍率を上げると、その過程で有機物の変性が
御ほ、ペリスタポンプPlにより行った。Plはギア交
生じる危険性がある。
換により流量を選択するタイプで、1.5訊g/分の安定
そこで、今回、既存のUV計、TOC計、TOC自動
試料注入装置、データロガー、パソコン等を用いて、
した流量が得られた。ゲルの圧縮、流量の低下を防ぐ
ために上向法で流出させた。
ゲルクロマトグラフの溶出疲のUV、TOCデータサン
プリングを自動化し、データ処理、クロマトグラムの
2・2 紫外部吸光度測定
作図まで連続して行うシステムを構成したところ、従
ー83−
ゲルクロマトカラムからの溶出疲の紫外部220nm
ニー ポリエチレンチューブ
アナロク信号ケーブル
ニ⊥一 二 RS−232Cケーブル
P C
s:サンプル、E:腐離慮、Pl、P2:ペリスタポンプ、C‥G25カラム、V3:3方ハルフ
/十」
uvl、UV2:分光光度計、TOC‥全有機炭素計(自動庄入装置仰、DL:チータロカー
IF:RS−232CインターフユMス、RC‥記録計、CR=クロマトパブク、HC‥ハントヘルトコンピュータ
PC:パーソナルコンビュ←タ、PL.プロノクー
図1システムの概略
表1主な使用装置
ケルタロマトカラム
ファルマシア、Kカラムシステム(ジャケット付)
分光光度計 UVl
島津、UV−120¶02
分光光度計 UV2
島津、UV−150−02
全有機炭素計
島津、TOC−10B
自動試料注入装置AS圭一501
データロガ曲
A&D,7ルテロギンダメ,タ AD−5311
尺S−232Cインターフェース
A&D、インターフェースアダプター AD−8522
クロマトバック
島津、CR2A(Ⅹ)
ハンドヘルドコンピュータ
NEC、PC−8201
パーソナルコンピュータ
NEC、PC¶9801VM2
プロ、ソクー
グラフテック、マイプロ、ソトⅢ MP2000
と260nⅢの吸光度(A22。、A26。)を、分光光度計2
角型セルホルダーにマイクロフローセル(光路長10皿、
台(UVl、UV2)を用いて測定したo
容量約0.4粛)を取り付けて使用した。UVl、UV2の
UVlでは、カラムから溶出慮を導いてくるポリエ
チレンチューブをセミオートフローセルユニット(島
フローセル間のチューブ容積は、約1.3粛で約50秒の
タイムラグが生じている。
津、SFU−120)の試料注入口に接続した。フローセル
このUVl、UV2の測定信号をモニターのためにレ
は光路長10mm、容量は約∩,36耶βであったn UV2では
コーダへ送ってチャートを記録すると共に、マルチロ
ー84−
ギングメータAD−5311で収集し、さらに、RS−232C
ションコレクターに導入して他の項目の試験に供する
を介してハンドヘルドコンピュータ(ハンドヘルド)
か、メスシリンダーに入れて溶出量の確認に用いた。
へ1分間隔でA22(】、A2b。のデータを転送し、UVデー
タファイルを作成した。
2・4 データ処理
2・3 TOC測定
タファイルを、RS−232Cを介してパソコンへ転送し
ハンドヘルド上に作成したUV、TOCの2っのデー
全有機炭素計の付加装置である自動試料注入装置を
利用して自動測定を試みた。この装置はマイクロシリ
ンジによる試料注入操作をロボット化したものである。
た。このファイルを基に、境軸が溶出疲量(粛)、縦
軸のプラス方向がUV(ABS)、マイナス方向がTOC
(喝/ゼ)の標準的なクロマトゲラムをプロツターで
作図した。UVl、UV2及びTOC間のタイムラグはこ
こで補正した。
3 実 験
3・1 試料の前処理
試料は0.45/Jmのメンプレンフィルターで減圧ある
いは加圧ろ過し、TOC、ICを個定した。その後、
TOC感度で約30mg/ゼ以上になるように、ロータ
リーエバボレークーを用いて360C以下で減圧濃縮し、
再度0.4毎mのメンプレンフィルターでろ過して析出
物を除去した。
また、一般にゲルクロマトゲラフの溶出疲のTOC
測定は、フラクションコレクターで分取したものにつ
いてTC、ICを測定して求める方法と、ICを除去して
直接TOCを測定する方法がある。しかし、今回の装
置では、溶出疲を直接フローセルに受けてTOC測定
を行うため、途中でICを除去することは困難であっ
′「
分光光度計 口V2
た。そこで、濃縮ろ過後の試料を微量の塩酸でpE4に
調整し、減圧下で超音波による脱気処理を行うことに
図2 TOCフローセル
ょりあらかじめ試料の二酸化炭素を除去した。
そこで、図2に示すTOC用のマイクロフローセルを
作成し、マイクロシリンジの試料採取部に取り付けた。
3・2 操 作
UV2通過後の溶出液をセルの下端から取り込み、
力ラムにSepbadexG−25,F主ne(ファルマシ7)巷
セル槙の排出口に取り付けたポリエチレンチューブを
約90cmの高さに常法に従って充填した5㌔溶出疲量と
ペリスタポンプP2につなげて排出させた。そして、
分子量の関係を既知の分子量を持つ数種類のポリエチ
このセル中の溶出慮を、約4分間隔で4恥必ずつマイ
レングリコールを用いてチェックした。排除限界は、
クロシリンジで採取しTOCの自動連続測定を行った。
分子量約2500−2800であった。溶離彼の水は、蒸留水
UV2とTOCのフローセル間のチューブ容積は約1.7粛
をあらかじめ沸騰し、脱気したものを放冷して使用し
で、約68秒のタイムラグが生じている。
た。
このTOC出力信号をタロマトパックで処理し、測
測定前に、G−25カラムに癌離液を流速1.5耽β/分で
定終了後、RS−232Cを介してハンドヘルドへ溶離時
約1000粛流し、安定させる。また、この時、システム
間、ピーク高さ等のデータを転送し、TOCデータファ
全体に・も溶離疲を流し、洗浄する。UV計、TOC計は
イルを作成した。
ウォーミングアップを完了させておく。
TOCのフローセルを通過した溶出疲は、フラク
− 85一
三方バルブの上端に取り付けた10耽βのメスピペット
から試料を注入する。ペリスタポンプをスタートして
ム本体との吸着が多少生じたためと考えられる。ピー
溶離を開始した時刻を溶離開始時刻とし、UV、TOC
データの取り込みも同時に開始する。サンプルを10打諺
クの形状から考えて、蒸留水、希硫酸を溶離液とした
場合には、イオン排除効果に依存する物質がかなり多
注入した時点で、ポンプを停止し三方バルブを溶離液
いと考えられる。し尿処理水等についても溶離液の影
側に切り替え、直ちにポンプを再スタートさせる。溶
響を検討したところ、ほぼ同様の傾向が得られた。
出液約500粛(′約5時間30分)でUV、TOC計、デー
ゲルの充填、安定化、試料の濃縮操作等の準備が完
了していれば、1サンプルの測定からデータ解析まで
2
山臼∪雲二口竺芸
タの取り込みを停止する。データファイルの転送を行
い、ブロック一に作図、結果の解析を行う0
約7時間で行うことが可能であった。
0
4 測定例
誌料中の無織塩感度が低い時は、酸性物質や塩基性物
質がゲルの官能基(カルポキシル基等)の影響により
分子ふるい効果以外の諸効果(イオン排除効果や吸着
5 5 ▲.
環境試料にケルクロマトグラフィーを適用する場合、
溶離膚は蕃留7kを用いるのが一般的である。しかし、
つL ︵U
影響
二\賢一Uロト ”OU雲二田竺芸
4.1溶離液のゲルクロマトグラムに及ぼす
効果)を受ける。これは、無機塩を加えイオン強度を
0
一定にする事により抑制されるが、溶出パターンが平
滑化されパターン分析が困難になる傾向がある0
本システムを用いて、河川水(市野川、徒歩橋)に
図3にそれぞれの溶離癌のゲルタロマトグラムを示
す。TOCのクロマトグラムを見ると、蒸留水を溶離
JT
試料のTOCは27.4曙/居であった。
2 0
比較した。ろ過後のf引il水を10倍濃縮Lて試料とした0
5 ∈J
軋p王i3.3に調整Lた希硫酸溶液とした場合それぞれ
のクロマトグラムを刺左し、パターンに与える影響を
〓\冨岩2 ≡u重モ害毒
っいて溶離慮を蒸留水、0.025M硫酸ナトリウム水溶
疲とした場合ほ、排除限界の165粛付近から立ち上がっ
爪U
て290、355、390粛に鋭いピークを持つパターンを示
す。希硫酸の場合は、蒸留水の場合とパターンは類似
しているが、355現gと390打諺のピークがそれぞれ20招g程
度低分子側へシフトする特徴がある。これは、イオン
【 2.5
排除効果が多少抑制され、ゲルの粒子内部に進入した
\
ロ
∈
結果逆に吸着が生じたものと考えられる。溶離疲を硫
酸ナトリウム水溶液とした場合、蒸留水で見られた
290、355、390粛の3つのピークが消失し、345肌β付近
のブロードなピークとなり、クロマトグラムのテーリ
ングも長い。これは、硫酸ナトリウムによってイオン
強度が一定となり、イオン排除効果が抑制され、カラ
− 86−
−二二」
U
⊂〕
トー 5
囲3 溶離液のゲルクロマトグラムに及ぼす影響
試料:河川水(市野川、徒歩橋)
10倍濃縮
氷果分酉己漕
図4 実験施設の概要(7)より転載)
昭和61年7月から昭和62年1月まで、生店排水によ
つL
る汚濁の著しい不老川の狭山市商人曽において、埼玉
UOU雲二〇竺芸
4・2 汚濁河川での浄化実験効果評価
県川越土木事務所が、礫間接触酸化方式を用いた浄化
0
実験を行った(図4)。7k路を1m幅で4つに区切り、
庶人水量、曝気風量を変え、曝気付轢間接触法2系列、
礫間接触法2系列の比較を行った7)。
測定し、不老川原水(水量分配槽で採水Jと比較して
礫間接触酸化店による河川水の溶解有機成分の除去特
性を評価した。系列2は、流入水量600正/日で、礫
8 ﹂T つー
轢問水路末端で採7机の検体のケルクロマトグラムを
一†
上げ、2−1(第1礫問7k路末端で採水)、2−2(第2
二\冒岩2 :uヱJqm芸
ここでは、曝気付轢間接触法を行った系列2を取り
問水路前と水路中間の2ヶ所に設置された水槽で対水
量5倍の曝気を受ける。検体は1月24日に採7kし、5
0
倍濃縮して試料とした。原水∴ 三ト1、2十2の試料の
TOC濃度はそれぞれ63且50息61.9曙/居であった。
きさほ殆ど変わらないが、300、340、380硯g付近のピー
の生物酸化により生物易分解性の物質が分解したため
に300−380粛のピークが減少し、生物代謝の結果とし
8 ・▲・ つl
クが2−1でほ大きく減少L、また、排除限界付近(約
165適)のピークは増加している。これは、礫間接触
一†
原水と2−1のTOCを比較すると、400粛のピークの大
〓\冒︼臼2 日臼uヱし害毒
図5にそれぞれの試料のケルクロマトグラムを示す。
て高分子物質が生産されて165磁のピークが増加した
と考えられる。この高分子物質は好気性生物処理過程
で中間代謝物質として生じる高分子多糖類と思われ
る2こ∃)。さらに、2−2のタロマトグラムを見ると2−1
と同様のパターンを示しており、165粛付近のピーク
が多少増加している。2−2は、2−1の処理の2倍の礫
間接触距離があるが、クロマトグラムからは流下距離
【 l
\
研
∈
U
⊂∋
卜 8
延長の効果はあまり認められなかった。第1水路(50
皿、約4時間)の滞留中に溶解性の生物易分解性の有
職物質はかなり分解されたものと思われる。
図5 不老川浄化実験施設の原水及び第2系列
(Case2)のゲルクロマトグラム
溶離液:蒸留水
−87−
4・3 し尿処理水の高度処理効果評価
し尿処理工程における生物処理後の二次処理水に対
れ108、53.5、83.4、48.0曙/居であった0
し、凝集あるいはオゾン酸化の高度処理実験を行い、
す。二次処理水と凝集処理7kのTOCを比較すると、
二次処理水、凝集処理水、オゾン酸化処理水、凝集+
凝集処理水では185、300粛付近のピークがはとんど消
オゾン酸化処理水のゲルクロマトゲラムを用いて、そ
失している。これは、凝集処理によって、二次処理水
れぞれの処理効果を評価した。
中の比較的高分子域の有機物が良く除去されたためと
図6に、それぞれの試料のゲルクロマトグラムを示
凝集処理は、凝集剤に硫酸アルミニウムを使用し、
考えられる。また、400越前後の大きなA22(】のピーク
pH5.5で行った。二次処理水1ゼに対し硫酸アルミニ
ウム400mgを注入した。オゾン酸化処理は、山口ら8)
は硝酸イオンによるものと考えられるが、このピーク
が変化していないことから硝酸性窒素は凝集処理では
の方法に従った。オゾン化空気(オゾン感度3.Omg/
はとんど除去されないことが示される。これほ、イオ
ゼ)を二次処理水1βに対し44ゼ、凝集処理水1ゼに
ンクロマトグラフィーを用いて試料の硝酸イオンを測
対し25ゼそれぞれ通気した。各処理水を4倍濃縮して
定した結果と一致した。次に、二次処理水とオゾン酸
試料とした。二次処理水、凝集処理水、オゾン酸化処
化処理水を比較すると、オゾン酸化処理水のTOCの
理水、凝集+オゾン酸化処理7kのTOC濃度はそれぞ
ピークは、二次処理水のピークと比べて200粛付近で
2
のUUdq﹂ロS芸
つ■
:ud﹄﹂芸名
0
0
∧リ ▲〓V
〓\冒一日2
2
禦ご〓這﹂ロヱ亘
2
誓言雪ご占讐芸
∧U
0
{ 18
\
⊂:J】
∈
−二=_」
亡−〕
∈コ
ト ̄ 2Q
図6 し尿の2次処理水及び高度処理水のゲルクロマトグラム
溶離液:蒸留水
−88−
は減少し、300mg付近では増加している。これは、オ
5)L.Fischer著,永井裕,杯利彦訳=ゲルクロマト
ゾン酸化により高分子量の有植物質の分子が切断され、
低分子化が起きたためと考えられる。また、凝集処理
グラフィー,東京化学同人,1974
6)R.A.van Steenderen and A.Malherbe:The
後、さらにオゾン酸化処理を行った場合のクロマトグ
MolecularMassDistributionofOrganic
ラムを見ると、TOC、A22。のピークは凝集処理のみ
CompoundslnActivatedSludgePlant
の場合とはとんど変わらないが、A26。のピーク全体
EffluentDeterminedbyMeansofGel
は低くなっている。オゾンが260n皿の波長の光を吸
PermeationChromatography,WaterRes.,16,
収する物質、すなわち、処理水中に存在る有機分子中
745−748,1982.
7)埼玉県川越土木事務所,日本上下水道設計株式会
の不飽和結合と反応しやすいことが分かる。
社:不老川の浄化対策に伴う浄化実験調査および実
5 結 語
施プラントの検討報告書,昭和62年3月
今回作成したシステムを用いることにより、ゲルク
8)山口明男ら:オゾンによる染色排水の処理の研究
ロマトグラフィーにおけるUV、TOCの測定、データ
の蓄積、作図による解析を精度よく、簡単迅速に行う
ことが可能となった。また、庖出癖はTOC測定にご
く微量使用されるだけなので、フクラションコレク
ターに分取後、他の特定成分の分析に供することが可
能であることも大きなメリットであると考えられる。
ゲルクロマトグラフィーの場合溶出液量が多いことを
生かして画群に対する情報を増やしていくことが必要
だと思われる。
一方、ゲルクロマトグラムのパターン解析を主とし
て考えた場合、短時間で測定が行える高速ケルクロマ
トグラフィーが有効な手段として注目されている。現
在では、検出器として主にUV、RIが用いられている
が、有機物絶対量を示し得るTOCを検出器として接
続で垂るように改良し、ゲルクロマトゲラフについて
今回作成したシステムと同等のものを、高速ゲルクロ
マトグラフについても作成することを検討Lている。
文 献
1)亀井翼・丹保憲仁:水質のマトリックス的評価の
ためのゲルクロマトグラフィー,水道協会雑誌、
〔519〕,24¶41,1977.
2)丹保憲仁ら:好気性生物化学プロセスからの代謝
廃成分の挙動と性質(Ⅰ),下水道協会諾,〔210〕
1−10,1981.
3)富士元英二ら:ゲルろ過法による高度処理プロセ
スの評価,用水と廃水,2軋乳1284−1294,1984.
4)R.Gloor et al.:ExcluslOn Chromatography
wlth
Carbon 二DetectlOn.A
Toolfor
Further
CharacterizatlOnOfDISSOIvedOrganlC
Carbon,Water Res.,15,457−462,1981.
】 89−
(第2報),埼玉県公害センター年報,〔13〕,94−
99,1986.