有効数字・物理量の記述

掛け算・割り算の有効数字
有効数字・物理量の記述
最も少ない桁数で解答する
野島 高彦(北里大学一般教育部) (例) 12 × 3.45 × 6.789 = 281.0646
2桁
3桁
4桁
= 2.8×102
解答: 2.8×102
説明ページ(カラー)→ h&p://bit.ly/1eW7v5S 2
足し算・引き算の有効数字
ゼロの取り扱い
大きい桁→制限ナシ
小さい桁→共通して持つ最小の桁に揃える
(例) 1234.5
123.45
12.345
+) 1.234
1371.529
最大桁数の制約なし 解答: 1.3715×103
(1371.5でも可)
★掛け算・割り算と違う考え方
50.0 ←3桁
0.01230
←4桁
0.0000123
←3桁
左側のゼロは無視
右側のゼロは有効数字
3
ゼロの取り扱いが曖昧な場合
5.00
0.0123
←3桁
4
無限桁の有効数字
ボールが1個
←厳密に1個
1.0000・・・・・無限桁 1 mは100 cm
←厳密に1 m,100cm
1.0000・・・・・m,無限桁 100.00・・・・cm,無限桁 π =3.1415・・・
3.141592・・・・・無限桁 ←3桁
500
←3桁 ←1桁の場合あり
500.
←3桁
5.00×102 ←3桁
この書き方すればOK
どっちなのか?
●状況から判断する ●1桁って珍しい 5
6
数値と単位をくっつけない
12 m
空いている
37 °C
単位2個の組み合わせ
×
12m
空いていない
37° C
37 ° C
空いている
37°C
空いていない
「°」と「C」が離れている
335 kJ/kg
同じでは無い
335 kJ・kg-­‐1
同じもの
335 kg-­‐1・kJ
335 kJ kg-­‐1
同じもの
335 kg-­‐1 kJ
離す
単位どうしは離す
25 %
25%
空いている 空いていない
違反(だが許されちゃってる)
7
8.3 mol-­‐1・J・K-­‐1
8.3 mol-­‐1・K-­‐1・J
8.3 K-­‐1・J・mol-­‐1
8.3 K-­‐1・mol-­‐1・J
ぜんぶOK
8.3 J/(mol・K) 8.3 J/(K・mol) これらもOK
8
単位にはカッコを付けない 単位3個の組み合わせ
8.3 J・K-­‐1・mol-­‐1
8.3 J・mol-­‐1・K-­‐1 335 kg/kJ
J/mol・K
×8.3 ×8.3 J/K・mol
(問) 体積〔m3〕を求めよ. (答) 体積は1.2 m3である. 体積は1.2 〔m3〕である. 日本の高校 ローカルルール.
上?下?
1.2 m3 1.2 〔m3〕 1.2 [m3] 1.2 (m3)
9
まとめ
10
参考文献
有効数字は「掛け算・割り算」と「足し算・引き算」で違う.
数字と単位を離す. 「/」の後に複数の単位が並ぶときは分母に( )を付ける. 単位にはカッコを付けない. 11
国際文書第8版(2006)国際単位系(SI)日本語版 h&ps://www.nmij.jp/library/units/si/R8/SI8J.pdf 置 昭治,量の表しかた,ぶんせき 2011,
2,66-­‐71. h&p://www.jsac.or.jp/bunseki/pdf/ bunseki2011/201102nyuumon.pdf
12